Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::toolTip()徹底解説
Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::toolTip()解説
QGraphicsItem::toolTip()は、QGraphicsItemクラスのメンバー関数であり、ツールチップのテキストを取得するために使用されます。ツールチップは、マウスポインタがアイテムの上に一定時間ホバーしたときに表示される短いテキスト情報です。
使用方法
QGraphicsItem::toolTip()は、以下のコードのように使用できます。
QString toolTip() const;
この関数は、QString型の値を返します。この値は、ツールチップとして表示されるテキストです。
例
以下のコードは、QGraphicsItem::toolTip()を使用して、矩形アイテムにツールチップを設定する例です。
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// ツールチップを設定
setToolTip("これは矩形アイテムです");
}
// ...
};
このコードを実行すると、マウスポインタが矩形アイテムの上にホバーしたときに、「これは矩形アイテムです」というツールチップが表示されます。
詳細
QGraphicsItem::toolTip()は、以下の点に注意する必要があります。
- ツールチップは、Qt::RichText形式で設定できます。
- ツールチップは、HTMLコードを使用して書式設定できます。
- ツールチップは、画像を含めることができます。
- ツールチップの表示位置は、QGraphicsItem::setToolTip()の引数で設定できます。
- Qt Widgetsには、QToolTipクラスも用意されています。QToolTipクラスは、ツールチップの外観や動作を制御するために使用できます。
- QGraphicsItem::setToolTip()とQToolTipクラスを組み合わせて使用することで、より高度なツールチップを作成できます。
補足
- 上記のコードは、Qt 5.15に基づいています。
- Qtのバージョンによって、コードや機能が異なる場合があります。
Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::toolTip()のサンプルコード
基本的なツールチップ
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// ツールチップを設定
setToolTip("これは矩形アイテムです");
}
// ...
};
HTMLコードを使用したツールチップ
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// HTMLコードを使用したツールチップを設定
setToolTip("<h1>これは矩形アイテムです</h1><p>これは矩形アイテムの詳細情報です</p>");
}
// ...
};
画像を含むツールチップ
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// 画像を含むツールチップを設定
setToolTip("<img src='image.png'>これは矩形アイテムです");
}
// ...
};
ツールチップの表示位置の調整
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// ツールチップの表示位置を設定
setToolTip("これは矩形アイテムです");
setToolTipPos(Qt::BottomRight);
}
// ...
};
QToolTipクラスの使用
class MyItem : public QGraphicsItem
{
public:
MyItem()
{
// アイテムの形状を設定
setRect(QRectF(0, 0, 100, 100));
// QToolTipクラスを使用してツールチップを設定
QToolTip::showText(mapToGlobal(QPoint(50, 50)), "これは矩形アイテムです");
}
// ...
};
- Qt Widgetsには、QGraphicsItem::setWhatsThis()という関数も用意されています。QGraphicsItem::setWhatsThis()は、アイテムの詳細情報を設定するために使用できます。
- QGraphicsItem::toolTip()とQGraphicsItem::setWhatsThis()を組み合わせて使用することで、より詳細な情報をユーザーに提供できます。
Qt Widgetsでツールチップを表示する他の方法
QToolButtonクラスは、ツールチップを表示できるボタンを提供します。QToolButton::setToolTip()を使用して、ツールチップを設定できます。
QStatusBarクラスは、ウィンドウの最下部に表示されるバーを提供します。QStatusBar::showMessage()を使用して、ツールチップのようなメッセージを表示できます。
QMessageBoxクラスは、メッセージボックスを表示するために使用できます。QMessageBox::information()を使用して、ツールチップのようなメッセージを表示できます。
QWhatsThisクラスは、ウィジェットの詳細情報を表示するために使用できます。QWhatsThis::add()を使用して、ウィジェットにツールチップを設定できます。
- ツールチップをボタンに表示したい場合は、QToolButtonを使用するのが最適です。
- ツールチップをウィンドウ全体に表示したい場合は、QStatusBarを使用するのが最適です。
- 警告やエラーメッセージを表示したい場合は、QMessageBoxを使用するのが最適です。
- 詳細情報を表示したい場合は、QWhatsThisを使用するのが最適です。
- Qt Widgetsには、上記以外にもツールチップを表示する方法はいくつかあります。
- どの方法を使用するべきかは、状況によって異なります。
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