Qt WidgetsにおけるQGraphicsWidget::QGraphicsWidget()の基礎

2024-04-03

Qt WidgetsにおけるQGraphicsWidget::QGraphicsWidget()の解説

QGraphicsWidget::QGraphicsWidget()は、Qt Widgetsフレームワークにおける重要なクラスの一つであるQGraphicsWidgetのコンストラクタです。このコンストラクタは、グラフィカルなユーザーインターフェース(GUI)要素を作成するために使用されます。

機能

QGraphicsWidget::QGraphicsWidget()は以下の機能を提供します。

  • 親ウィジェットを指定しない、デフォルトのQGraphicsWidgetオブジェクトを作成します。
  • ウィジェットの初期状態を設定します。
  • ウィジェットをシーンに追加します。

引数

このコンストラクタは以下の引数を受け取ります。

  • parent: 親ウィジェット。デフォルトではnullptrです。
  • flags: ウィジェットの初期状態を制御するフラグ。デフォルトではQt::Widget::WindowFlags()です。

コード例

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // ウィジェットを作成
  QGraphicsWidget widget;

  // シーンにウィジェットを追加
  scene.addItem(&widget);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}

補足

  • QGraphicsWidgetは、QWidgetと似ていますが、グラフィカルなシーンで使用するために設計されています。
  • QGraphicsWidgetは、様々な機能を提供しており、それらを組み合わせることで複雑なGUI要素を作成することができます。
  • 分からない点があれば、遠慮なく質問してください。


Qt WidgetsにおけるQGraphicsWidget::QGraphicsWidget()のサンプルコード

基本的なウィジェット

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsWidget>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // ウィジェットを作成
  QGraphicsWidget widget;

  // ウィジェットのサイズを設定
  widget.setFixedSize(100, 100);

  // ウィジェットの色を設定
  widget.setBackgroundColor(Qt::red);

  // シーンにウィジェットを追加
  scene.addItem(&widget);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}

テキストを表示するウィジェット

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsWidget>
#include <QtWidgets/QGraphicsTextItem>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // ウィジェットを作成
  QGraphicsWidget widget;

  // ウィジェットのサイズを設定
  widget.setFixedSize(100, 100);

  // ウィジェットの色を設定
  widget.setBackgroundColor(Qt::red);

  // テキストアイテムを作成
  QGraphicsTextItem textItem("Hello, World!");

  // テキストアイテムをウィジェットに追加
  widget.addChild(&textItem);

  // シーンにウィジェットを追加
  scene.addItem(&widget);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}

画像を表示するウィジェット

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsWidget>
#include <QtWidgets/QGraphicsPixmapItem>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // ウィジェットを作成
  QGraphicsWidget widget;

  // ウィジェットのサイズを設定
  widget.setFixedSize(100, 100);

  // ウィジェットの色を設定
  widget.setBackgroundColor(Qt::red);

  // 画像アイテムを作成
  QGraphicsPixmapItem pixmapItem("image.png");

  // 画像アイテムをウィジェットに追加
  widget.addChild(&pixmapItem);

  // シーンにウィジェットを追加
  scene.addItem(&widget);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}

マウスをクリックした位置を取得するウィジェット

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsWidget>
#include <QtWidgets/QMouseEvent>

class MyWidget : public QGraphicsWidget {
 public:
  MyWidget() {
    // マウスの押下イベントを処理する
    setAcceptHoverEvents(true);
  }

 protected:
  // マウスの押下イベント
  void mousePressEvent(QMouseEvent *event) override {
    // クリックした位置を取得
    QPointF point = event->pos();

    // クリックした位置を表示
    qDebug() << "Clicked at: " << point;
  }
};

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // ウィジェットを作成
  MyWidget widget;

  // シーンにウィジェットを追加
  scene.addItem(&widget);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}


Qt WidgetsにおけるQGraphicsWidget::QGraphicsWidget()の代替方法

QGraphicsItem::QGraphicsItem()は、QGraphicsWidgetよりも軽量なクラスであり、よりシンプルなGUI要素を作成する場合に使用できます。

#include <QtWidgets/QApplication>
#include <QtWidgets/QGraphicsView>
#include <QtWidgets/QGraphicsScene>
#include <QtWidgets/QGraphicsItem>

int main(int argc, char *argv[]) {
  QApplication app(argc, argv);

  // シーンを作成
  QGraphicsScene scene;

  // アイテムを作成
  QGraphicsItem item;

  // アイテムのサイズを設定
  item.setRect(0, 0, 100, 100);

  // アイテムの色を設定
  item.setBrush(Qt::red);

  // シーンにアイテムを追加
  scene.addItem(&item);

  // ビューを作成
  QGraphicsView view(&scene);
  view.show();

  return app.exec();
}

Qt Designerは、GUI要素を視覚的にデザインできるツールです。Qt Designerを使用することで、コードを書かずにGUI要素を作成することができます。

UIファイル

Qt Designerで作成したGUI要素は、UIファイルとして保存することができます。UIファイルは、コードを使用してGUI要素を生成するために使用できます。

どの方法を選択するべきかは、作成するGUI要素の複雑さや、開発スタイルによって異なります。

  • シンプルなGUI要素を作成する場合は、QGraphicsItem::QGraphicsItem()を使用するのが最も簡単です。
  • 複雑なGUI要素を作成する場合は、QGraphicsWidget::QGraphicsWidget()を使用するのがおすすめです。
  • 視覚的にGUI要素をデザインしたい場合は、Qt Designerを使用するのがおすすめです。



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