QImageReader::currentImageRect() 関数の使い方とサンプルコード

Qt GUI の QImageReader::currentImageRect() 関数について

この関数は以下の情報を提供します:

• 現在の画像の左上の座標
• 現在の画像の幅と高さ

この情報を使用して、画像の一部のみを表示したり、画像全体を画面に収まるように調整したりすることができます。

QImageReader::currentImageRect() 関数の使い方

この関数は、QImageReader クラスのオブジェクトに対して呼び出します。以下のコード例は、画像ファイルを読み込み、現在の画像の矩形領域を取得する方法を示しています。

#include <QtGUI/QImageReader>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QImageReader reader("image.png");

  // 現在の画像の矩形領域を取得
  QRect rect = reader.currentImageRect();

  // 矩形領域の情報を出力
  qDebug() << "X: " << rect.x();
  qDebug() << "Y: " << rect.y();
  qDebug() << "Width: " << rect.width();
  qDebug() << "Height: " << rect.height();

  return 0;
}

その他の注意事項

• マルチフレーム画像の場合、currentImageNumber() 関数を使用して、現在の画像番号を取得することができます。
• 画像フォーマットによっては、currentImageRect() 関数が正しく動作しない場合があります。詳細は、Qt ドキュメントを参照してください。

補足

• 上記のコード例は、Qt 5 の場合を想定しています。Qt 6 の場合は、コードが若干異なる場合があります。
• 矩形領域は、ピクセル単位で表されます。

この解説が、Qt GUI の QImageReader::currentImageRect() 関数の理解に役立つことを願っています。

QImageReader::currentImageRect() 関数のサンプルコード

#include <QtGUI/QImageReader>
#include <QtWidgets/QLabel>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QImageReader reader("image.png");

  // 現在の画像の矩形領域を取得
  QRect rect = reader.currentImageRect();

  // 画像の一部のみを表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(reader.read(), rect));
  label.show();

  return 0;
}

画像全体を画面に収まるように調整する

#include <QtGUI/QImageReader>
#include <QtWidgets/QLabel>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QImageReader reader("image.png");

  // 現在の画像の矩形領域を取得
  QRect rect = reader.currentImageRect();

  // 画像全体を画面に収まるように調整する
  QSize size = reader.size();
  QSize scaledSize = size.scaled(label.size(), Qt::KeepAspectRatio);
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(reader.read()).scaled(scaledSize));
  label.show();

  return 0;
}

マルチフレーム画像の各フレームを表示する

#include <QtGUI/QImageReader>
#include <QtWidgets/QLabel>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QImageReader reader("image.png");

  // 画像のフレーム数
  int frameCount = reader.frameCount();

  // 各フレームを表示する
  for (int i = 0; i < frameCount; ++i) {

    // 現在の画像番号を設定
    reader.setCurrentImageNumber(i);

    // 現在の画像の矩形領域を取得
    QRect rect = reader.currentImageRect();

    // 画像を表示
    QLabel label;
    label.setPixmap(QPixmap::fromImage(reader.read(), rect));
    label.show();

    // 5秒間待つ
    QTime::sleep(5);
  }

  return 0;
}

これらのサンプルコードは、QImageReader::currentImageRect() 関数のさまざまな使用方法を示しています。

この情報が、Qt GUI の QImageReader::currentImageRect() 関数の理解に役立つことを願っています。

QImageReader::currentImageRect() 関数の代替方法

QImage::rect() 関数

QImage クラスの rect() 関数は、画像の矩形領域を取得するために使用することができます。この方法は、QImageReader::currentImageRect() 関数よりもシンプルですが、マルチフレーム画像やアニメーション画像には対応していません。

コード例:

#include <QtGUI/QImage>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QImage image("image.png");

  // 画像の矩形領域を取得
  QRect rect = image.rect();

  // 矩形領域の情報を出力
  qDebug() << "X: " << rect.x();
  qDebug() << "Y: " << rect.y();
  qDebug() << "Width: " << rect.width();
  qDebug() << "Height: " << rect.height();

  return 0;
}

QPixmap::rect() 関数

QPixmap クラスの rect() 関数は、ピックスマップの矩形領域を取得するために使用することができます。この方法は、QImage::rect() 関数と同様に、マルチフレーム画像やアニメーション画像には対応していません。

コード例:

#include <QtGUI/QPixmap>

int main() {

  // 画像ファイルを開く
  QPixmap pixmap("image.png");

  // 画像の矩形領域を取得
  QRect rect = pixmap.rect();

  // 矩形領域の情報を出力
  qDebug() << "X: " << rect.x();
  qDebug() << "Y: " << rect.y();
  qDebug() << "Width: " << rect.width();
  qDebug() << "Height: " << rect.height();

  return 0;
}

自作の関数

画像フォーマットが分かっている場合は、自作の関数を使用して、画像ファイルを読み込み、現在の画像の矩形領域を取得することができます。

QImageReader::currentImageRect() 関数は、マルチフレーム画像やアニメーション画像を読み込む場合に最も適しています。

QImage::rect() 関数と QPixmap::rect() 関数は、単一フレーム画像を読み込む場合に最もシンプルです。

自作の関数は、最も柔軟性がありますが、最も複雑です。