Qt GUIでQMatrix4x4::setColumn()の代替方法

2024-04-02

Qt GUIにおけるQMatrix4x4::setColumn()の解説

QMatrix4x4::setColumn()は、Qt GUIで使用される4x4行列クラスQMatrix4x4のメンバー関数です。この関数は、行列の指定された列の要素をすべて新しい値で設定します。3Dグラフィックスやアニメーションなど、さまざまな場面で活用できます。

詳細

  • 引数

    • index: 列番号 (0から3までの整数)
    • value: 新しい値として設定する4Dベクトル
  • 戻り値

    なし

  • コード例

// 行列を作成
QMatrix4x4 matrix;

// 列ベクトルを作成
QVector4D columnVector(1.0f, 2.0f, 3.0f, 4.0f);

// 2番目の列を新しいベクトルで設定
matrix.setColumn(1, columnVector);

// 行列の内容を出力
for (int i = 0; i < 4; ++i) {
    for (int j = 0; j < 4; ++j) {
        std::cout << matrix(i, j) << " ";
    }
    std::cout << std::endl;
}

この例では、まずQMatrix4x4オブジェクトmatrixを作成します。次に、4DベクトルcolumnVectorを作成し、その要素をそれぞれ1.0、2.0、3.0、4.0に設定します。最後に、matrixの2番目の列をcolumnVectorで更新します。

補足

  • QMatrix4x4クラスには、setColumn()と同様に、行の要素を設定するsetRow()関数も存在します。
  • 行列の要素は、operator()関数を使用してアクセスできます。
  • 詳細については、Qt公式ドキュメントのQMatrix4x4クラスのページを参照してください。
  • 上記の情報は参考情報であり、予告なく変更される可能性があります。
  • 情報の正確性については保証しません。


Qt GUIにおけるQMatrix4x4::setColumn()のサンプルコード

// モデルの回転角度
float angle = 45.0f;

// 回転軸ベクトル
QVector3D axis(1.0f, 0.0f, 0.0f);

// 回転行列を作成
QMatrix4x4 rotationMatrix;
rotationMatrix.rotate(angle, axis);

// モデルの変換行列に回転行列を適用
QMatrix4x4 modelMatrix;
modelMatrix *= rotationMatrix;

// モデルを描画
...

カメラの視点移動

// カメラの移動量
QVector3D translation(0.0f, 0.0f, -1.0f);

// 移動行列を作成
QMatrix4x4 translationMatrix;
translationMatrix.translate(translation);

// ビュー行列に移動行列を適用
QMatrix4x4 viewMatrix;
viewMatrix *= translationMatrix;

// カメラを設定
...

投影変換

// 視野角
float fov = 45.0f;

// 縦横比
float aspectRatio = 1.0f;

// 近平面と遠平面
float zNear = 0.1f;
float zFar = 100.0f;

// 投影行列を作成
QMatrix4x4 projectionMatrix;
projectionMatrix.perspective(fov, aspectRatio, zNear, zFar);

// 投影行列を設定
...

その他

  • QMatrix4x4クラスは、スケーリング、せん断などの他の変換操作にも使用できます。


QMatrix4x4::setColumn()の代替方法

operator[]を使用する

// 行列の2番目の列を設定
matrix[1] = columnVector;

set()関数を使用する

// 行列の2番目の列を設定
matrix.set(1, 0, columnVector.x());
matrix.set(1, 1, columnVector.y());
matrix.set(1, 2, columnVector.z());
matrix.set(1, 3, columnVector.w());

QMatrix4x4::fromColumnMajorArray()関数を使用する

// 列ベクトルの配列を作成
QVector4D columnVectors[4] = {
    QVector4D(1.0f, 0.0f, 0.0f, 0.0f),
    columnVector,
    QVector4D(0.0f, 0.0f, 1.0f, 0.0f),
    QVector4D(0.0f, 1.0f, 0.0f, 0.0f),
};

// 行列を作成
matrix = QMatrix4x4::fromColumnMajorArray(columnVectors);

これらの方法は、QMatrix4x4::setColumn()と同様の機能を提供しますが、それぞれ異なる利点と欠点があります。

比較

方法利点欠点
QMatrix4x4::setColumn()簡潔で分かりやすい
operator[]簡潔インデックス番号を間違えるとエラーが発生する
set()関数安全性が高い冗長
QMatrix4x4::fromColumnMajorArray()列ベクトルの配列を一度に設定できる複雑

どの方法を選択するかは、状況によって異なります。一般的には、QMatrix4x4::setColumn()が最も簡潔で分かりやすい方法ですが、安全性やパフォーマンスを考慮する必要がある場合は、他の方法を選択する必要があります。

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