QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines()の詳細解説
Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines()解説
QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines()は、Qt GUIでOpenGLプログラムパイプラインを削除するための関数です。複数のシェーダープログラムをまとめて管理するパイプラインを効率的に破棄したい場合に役立ちます。
詳細
- 機能: OpenGLプログラムパイプラインを削除します。
- プロトタイプ:
void glDeleteProgramPipelines(GLsizei n, const GLuint *pipelines)
- 引数:
n
: 削除するパイプラインの数pipelines
: 削除するパイプラインのID配列
- 戻り値: なし
- 使用例:
#include <QtOpenGL>
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = glCreateProgramPipelines(1);
// ...
// プログラムパイプラインの削除
QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines(1, &pipeline);
注意事項:
- 削除するパイプラインが使用中の場合は、エラーが発生します。
- パイプラインに関連付けられたシェーダーオブジェクトは自動的に削除されないことに注意してください。必要に応じて、
glDeleteShader()
を使用して個別に削除する必要があります。
補足:
- Qt GUIは、OpenGLを抽象化し、Qtアプリケーション内でOpenGL機能を使用するための便利なインターフェースを提供します。
- QOpenGLExtraFunctionsクラスは、Qt GUIには含まれていないOpenGL拡張機能へのアクセスを提供します。
- glDeleteProgramPipelines()は、OpenGL 4.1以降で導入された機能です。
Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines()のサンプルコード
シンプルなパイプラインの作成と削除
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = glCreateProgramPipelines(1);
// ...
// プログラムパイプラインの削除
QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines(1, &pipeline);
}
複数のパイプラインの作成と削除
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// 複数のパイプラインを作成
GLuint pipelines[3];
glGenProgramPipelines(3, pipelines);
// ...
// 複数のパイプラインを削除
QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines(3, pipelines);
}
パイプラインとシェーダーオブジェクトの関連付け
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// シェーダーオブジェクトの作成
GLuint vertexShader = glCreateShader(GL_VERTEX_SHADER);
GLuint fragmentShader = glCreateShader(GL_FRAGMENT_SHADER);
// シェーダープログラムの作成
GLuint program = glCreateProgram();
// シェーダーオブジェクトをプログラムにアタッチ
glAttachShader(program, vertexShader);
glAttachShader(program, fragmentShader);
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = glCreateProgramPipelines(1);
// プログラムパイプラインにプログラムをバインド
glUseProgramStages(pipeline, GL_VERTEX_SHADER_BIT | GL_FRAGMENT_SHADER_BIT, program);
// ...
// プログラムパイプラインとシェーダーオブジェクトを削除
QOpenGLExtraFunctions::glDeleteProgramPipelines(1, &pipeline);
glDeleteShader(vertexShader);
glDeleteShader(fragmentShader);
glDeleteProgram(program);
}
Qt GUIにおけるOpenGLプログラムパイプラインの削除方法
glDeleteProgram()
を使用して、パイプラインに関連付けられたプログラムオブジェクトを削除することができます。プログラムオブジェクトが削除されると、それに関連付けられたパイプラインも自動的に削除されます。
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = glCreateProgramPipelines(1);
// ...
// プログラムオブジェクトを取得
GLuint program = glGetProgramPipeline(pipeline, GL_PROGRAM_OBJECT_EXT);
// プログラムオブジェクトを削除
glDeleteProgram(program);
// プログラムパイプラインは自動的に削除される
}
QOpenGLShaderProgram::release()を使用して、プログラムオブジェクトとそれに関連付けられたパイプラインをまとめて解放することができます。
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// シェーダープログラムの作成
QOpenGLShaderProgram program;
// ...
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = program.createProgramPipeline();
// ...
// プログラムとパイプラインをまとめて解放
program.release();
}
QOpenGLContext::functions()を使用して、QOpenGLExtraFunctionsオブジェクトを取得し、そのglDeleteProgramPipelines()メソッドを呼び出すことができます。
#include <QtOpenGL>
void mainWindow::initializeGL() {
// OpenGL初期化
// プログラムパイプラインの作成
GLuint pipeline = glCreateProgramPipelines(1);
// ...
// QOpenGLExtraFunctionsオブジェクトを取得
QOpenGLExtraFunctions *functions = QOpenGLContext::currentContext()->functions();
// プログラムパイプラインを削除
functions->glDeleteProgramPipelines(1, &pipeline);
}
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