まとめ:QTextDocument::availableRedoSteps() 関数をマスターしてテキスト編集を快適に
Qt GUI の QTextDocument::availableRedoSteps() 関数について
QTextDocument::availableRedoSteps()
関数は、テキストドキュメントに対してやり直し可能な操作の数を取得するために使用されます。これは、ユーザーがテキスト編集中に誤った操作を行った場合に、元に戻す操作と同様に、やり直し操作を使用して誤操作を修正するのに役立ちます。
関数宣言
int availableRedoSteps() const;
戻り値
この関数は、やり直し可能な操作の数を整数値で返します。
コード例
QTextDocument document;
// テキスト編集を行う
int redoSteps = document.availableRedoSteps();
if (redoSteps > 0) {
// やり直し操作を実行
document.redo();
}
詳細
availableUndoSteps()
関数は、availableRedoSteps()
関数と対になっており、元に戻せる操作の数を取得するために使用されます。undo()
関数は、最後の操作を元に戻すために使用されます。redo()
関数は、最後の元に戻す操作をやり直すために使用されます。- これらの関数は、
QTextDocument
クラスの Undo/Redo 機能 の一部です。
補足
- 上記のコード例は、基本的な使用方法を示しています。実際の使用例では、さまざまな条件分岐やエラー処理を追加する必要があります。
- Qt GUI のプログラミングに関する情報は、Qt 公式ドキュメントや各種書籍、チュートリアルなどを参照してください。
- 本解説は、2024年4月2日時点の情報に基づいています。
- 本解説の内容は、予告なく変更される可能性があります。
QTextDocument::availableRedoSteps() 関数のサンプルコード
基本的な使用例
QTextDocument document;
// テキスト編集を行う
int redoSteps = document.availableRedoSteps();
if (redoSteps > 0) {
// やり直し操作を実行
document.redo();
}
元に戻す操作とやり直し操作を交互に行う例
QTextDocument document;
// テキスト編集を行う
while (true) {
// 元に戻せる操作があるか確認
if (document.availableUndoSteps() > 0) {
// 元に戻す操作を実行
document.undo();
}
// やり直し操作があるか確認
if (document.availableRedoSteps() > 0) {
// やり直し操作を実行
document.redo();
}
// 終了条件
if (/* 終了条件 */) {
break;
}
}
元に戻す操作とやり直し操作をボタンで制御する例
class MainWindow : public QMainWindow {
Q_OBJECT
public:
MainWindow() {
// ...
// 元に戻すボタン
undoButton = new QPushButton(this);
undoButton->setText("Undo");
connect(undoButton, &QPushButton::clicked, this, &MainWindow::onUndoButtonClicked);
// やり直しボタン
redoButton = new QPushButton(this);
redoButton->setText("Redo");
connect(redoButton, &QPushButton::clicked, this, &MainWindow::onRedoButtonClicked);
// ...
}
private slots:
void onUndoButtonClicked() {
// 元に戻せる操作があるか確認
if (document.availableUndoSteps() > 0) {
// 元に戻す操作を実行
document.undo();
}
}
void onRedoButtonClicked() {
// やり直し操作があるか確認
if (document.availableRedoSteps() > 0) {
// やり直し操作を実行
document.redo();
}
}
// ...
private:
QTextDocument document;
QPushButton* undoButton;
QPushButton* redoButton;
};
元に戻す操作とやり直し操作の履歴を表示する例
class MainWindow : public QMainWindow {
Q_OBJECT
public:
MainWindow() {
// ...
// テキスト編集エリア
textEdit = new QTextEdit(this);
// 履歴リスト
historyList = new QListWidget(this);
// ...
}
private slots:
void onTextChanged() {
// 履歴リストを更新
updateHistoryList();
}
void onUndoButtonClicked() {
// 元に戻せる操作があるか確認
if (document.availableUndoSteps() > 0) {
// 元に戻す操作を実行
document.undo();
// 履歴リストを更新
updateHistoryList();
}
}
void onRedoButtonClicked() {
// やり直し操作があるか確認
if (document.availableRedoSteps() > 0) {
// やり直し操作を実行
document.redo();
// 履歴リストを更新
updateHistoryList();
}
}
private:
void updateHistoryList() {
// 履歴リストをクリア
historyList->clear();
// 元に戻せる操作のリストを取得
QStringList undoSteps = document.undoSteps();
// やり直し操作のリストを取得
QStringList redoSteps = document.redoSteps();
// 履歴リストに項目を追加
for (const QString& step : undoSteps) {
historyList->addItem(step);
}
for (const QString& step : redoSteps) {
historyList->addItem(step);
}
}
// ...
private:
QTextDocument document;
QTextEdit* textEdit;
QListWidget* historyList;
};
QTextDocument::availableRedoSteps() 関数の代替方法
QTextDocument::undoSteps() 関数と QTextDocument::redoSteps() 関数を使用する
int undoSteps = document.undoSteps().size();
int redoSteps = document.redoSteps().size();
QTextDocument::undoSteps()
関数は、元に戻せる操作のリストを取得します。QTextDocument::redoSteps()
関数は、やり直し操作のリストを取得します。これらのリストのサイズを取得することで、それぞれ操作の数を取得することができます。
QTextCursor cursor(document);
int redoSteps = 0;
while (cursor.movePosition(QTextCursor::NextUndoBlock)) {
redoSteps++;
}
QTextCursor
クラスを使用して、テキストドキュメント内の各操作を反復処理することで、やり直し可能な操作の数を取得することができます。
自身のデータ構造を使用する
独自のデータ構造を使用して、実行された操作を追跡することで、やり直し可能な操作の数を取得することができます。
- シンプルな方法が必要な場合は、
QTextDocument::availableRedoSteps()
関数を使用するのが最適です。 - より多くの制御が必要な場合は、
QTextDocument::undoSteps()
関数とQTextDocument::redoSteps()
関数を使用するか、QTextCursor
クラスを使用することができます。 - 独自の要件がある場合は、自身のデータ構造を使用することができます。
- これらの方法は、Qt 5 以降で使用できます。
- Qt 4 以前を使用している場合は、
QTextEdit::availableRedoSteps()
関数を使用する必要があります。
Qt GUIフレームワークにおけるQTextFrameFormat::setPageBreakPolicy()の概要
概要クラス: QTextFrameFormat関数: setPageBreakPolicy()引数: QTextFormat::PageBreakFlags戻り値: なし詳細**QTextFrameFormat::setPageBreakPolicy()**は、テキストフレームのページ区切りポリシーを、QTextFormat::PageBreakFlags 型のフラグで指定します。このフラグは、以下の値を組み合わせることができます。
逆変換でQt GUIの2Dグラフィックスを自在に操る:QTransform::adjoint()徹底解説
概要:QTransformクラスは、2D座標系の変換を表すためのクラスです。adjoint()は、QTransformオブジェクトの逆行列の転置行列を計算します。逆行列の転置行列は、逆変換を行うために使用されます。逆変換は、元の座標系に戻すための操作です。
Qt GUI: QTextTableCellFormat::topBorderStyle() 関数でテーブルセルの上部の罫線スタイルを操作
QTextTableCellFormat::topBorderStyle() 関数は、Qt GUI フレームワークにおける QTextTableCellFormat クラスのメンバー関数であり、テーブルセルの上部の罫線スタイルを取得します。
Qt GUI プログラミング:QTextDocument::undoRedoEnabled に関するサンプルコード集
QTextDocument::undoRedoEnabled は、Qt GUIフレームワークにおける重要な機能の一つです。これは、テキストエディタのようなアプリケーションで、ユーザーが編集操作を元に戻したりやり直したりする機能を提供します。
Qt GUIプログラミングにおけるVulkanスワップチェーンイメージビュー:応用例とベストプラクティス
QVulkanWindow::swapChainImageView()関数は、Vulkanスワップチェーンイメージに対応するイメージビューを取得するために使用されます。イメージビューは、シェーダープログラムでテクスチャとしてサンプリングしたり、レンダリングターゲットとして使用したりするために必要なオブジェクトです。
Qt Widgets の QGraphicsAnchorLayout::invalidate() 関数を徹底解説
概要機能: アンカーレイアウトの再計算を強制的に実行クラス: QGraphicsAnchorLayoutヘッダーファイル: <QGraphicsAnchorLayout>関連モジュール: Qt Widgets詳細解説QGraphicsAnchorLayout は、Qt Graphics View フレームワークで使用されるレイアウトマネージャーで、グラフィックスアイテムを画面上の特定の位置に配置するための便利な機能を提供します。QGraphicsAnchorLayout::invalidate() は、このレイアウトマネージャーの状態が変更された後、レイアウトを更新するために呼び出す必要がある場合に役立ちます。
Qt WidgetsにおけるQLayoutItem::QLayoutItem()の詳細解説
QLayoutItem::QLayoutItem()は、Qt Widgetsにおけるレイアウト管理機能の中核を担う重要なコンストラクタです。このコンストラクタは、様々な種類のウィジェットやスペーサーアイテムをQtレイアウトに追加するために使用されます。
Qt Widgets: QTableWidgetItem::setStatusTip() - テーブルウィジェットにステータスチップを表示する
ステータスチップ は、ツールチップと似ていますが、より詳細な情報を提供することができます。ツールチップは通常、アイテムに関する簡潔な説明を提供しますが、ステータスチップは、アイテムに関する詳細な情報や、アイテムとどのように対話できるかについての情報を提供することができます。
QOpenGLExtraFunctions::glGetProgramPipelineInfoLog() 関数の詳細解説
関数の概要役割: OpenGLパイプラインの情報ログを取得するヘッダーファイル: QOpenGLFunctionsプロトタイプ:引数: programPipeline: 情報を取得するパイプラインオブジェクト bufSize: 情報ログバッファのサイズ length: 実際に書き込まれた情報ログの長さ infoLog: 情報ログを出力するバッファ
QFontMetrics::leading()で視覚的に魅力的なテキストレイアウトを実現
この関数は、現在のフォントの行間をピクセル単位で返します。返される値は、**QFontEngine::leading()**関数によって提供されます。戻り値:現在のフォントの行間 (ピクセル単位)例:この例では、"Arial"フォントの12ポイントサイズで行間を取得し、その値をコンソールに出力します。