QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()の徹底解説

2024-04-02

Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()解説

QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()は、OpenGL拡張機能を利用して、64ビット整数の配列を取得するための関数です。Qt GUIでOpenGLを利用する際、シェーダープログラムの状態情報やフレームバッファオブジェクトの情報などを取得するのに役立ちます。

詳細

  • 関数名: QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()

  • 引数:

    • pname: 取得する情報の種別を指定するGLenum型
    • params: 取得結果を格納する64ビット整数の配列
    • count: 取得する要素数
  • 戻り値: なし

// シェーダープログラムの最大ワークグループサイズを取得
QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v(GL_MAX_COMPUTE_WORK_GROUP_SIZE, params, 3);

// フレームバッファオブジェクトの深度バッファのビット深度を取得
QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v(GL_DEPTH_BITS, &depthBits, 1);

補足

  • QOpenGLExtraFunctionsはQt 5.14以降で導入されたクラスです。
  • OpenGL拡張機能を利用するためには、事前にQOpenGLContext::setFunctions()で適切なQOpenGLExtraFunctionsオブジェクトを設定する必要があります。

この解説がQt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v(の理解に役立てば幸いです。



Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()のサンプルコード

シェーダープログラムの最大ワークグループサイズを取得

#include <QtOpenGL>

void GetShaderWorkGroupSize()
{
    QOpenGLContext* context = QOpenGLContext::currentContext();
    QOpenGLExtraFunctions* functions = context->functions();

    // シェーダープログラムオブジェクトを作成
    QOpenGLShaderProgram program;
    program.addShaderFromSourceFile(QOpenGLShader::Compute, "shader.comp");
    program.link();

    // 最大ワークグループサイズを取得
    GLint params[3];
    functions->glGetInteger64i_v(GL_MAX_COMPUTE_WORK_GROUP_SIZE, params, 3);

    // 結果を出力
    qDebug() << "最大ワークグループサイズ: " << params[0] << " x " << params[1] << " x " << params[2];
}

フレームバッファオブジェクトの深度バッファのビット深度を取得

#include <QtOpenGL>

void GetDepthBufferBitDepth()
{
    QOpenGLContext* context = QOpenGLContext::currentContext();
    QOpenGLExtraFunctions* functions = context->functions();

    // フレームバッファオブジェクトを取得
    QOpenGLFramebufferObject* fbo = QOpenGLFramebufferObject::current();

    // 深度バッファのビット深度を取得
    GLint depthBits;
    functions->glGetInteger64i_v(GL_DEPTH_BITS, &depthBits, 1);

    // 結果を出力
    qDebug() << "深度バッファのビット深度: " << depthBits;
}

その他のサンプルコード

  • テクスチャの最大サイズを取得: glGetInteger64i_v(GL_MAX_TEXTURE_SIZE, params, 1);
  • レンダーバッファのストレージサイズを取得: glGetInteger64i_v(GL_RENDERBUFFER_STORAGE_SIZE, &size, 1);

この情報が Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()関数の理解と活用に役立てば幸いです。



QOpenGLExtraFunctions::glGetInteger64i_v()の代替方法

方法説明利点欠点サンプルコード
glGetIntegerv()32ビット整数の配列を取得シンプル64ビット値を取得できないglGetIntegerv(pname, params);
glGetInteger64v()プラットフォーム依存の64ビット整数の配列を取得64ビット値を取得できるQt 5.14以降でないと使用できないglGetInteger64v(pname, params);
glGetQueryObjectui64v()クエリオブジェクトの64ビット整数の値を取得特定の操作に関する情報を取得できるクエリオブジェクトを事前に作成する必要があるglGetQueryObjectui64v(query, pname, params);

どの方法を選択するかは、以下の点を考慮する必要があります。

  • 取得したい情報の種別
  • 使用しているQtのバージョン
  • コードの簡潔性

具体的なサンプルコード

glGetIntegerv()

GLint params[3];
glGetIntegerv(GL_MAX_COMPUTE_WORK_GROUP_SIZE, params);

// 結果を出力
qDebug() << "最大ワークグループサイズ: " << params[0] << " x " << params[1] << " x " << params[2];

glGetInteger64v()

#if QT_VERSION >= QT_VERSION_CHECK(5, 14, 0)

GLint64 params[3];
glGetInteger64v(GL_MAX_COMPUTE_WORK_GROUP_SIZE, params, 3);

// 結果を出力
qDebug() << "最大ワークグループサイズ: " << params[0] << " x " << params[1] << " x " << params[2];

#endif

glGetQueryObjectui64v()

GLuint query;
glGenQueries(1, &query);

glBeginQuery(GL_TIME_ELAPSED, query);
// 処理を実行

glEndQuery(GL_TIME_ELAPSED);

GLuint64 timeElapsed;
glGetQueryObjectui64v(query, GL_QUERY_RESULT, &timeElapsed);

// 結果を出力
qDebug() << "処理時間: " << timeElapsed << "ナノ秒";

glDeleteQueries(1, &query);

この情報が Qt GUIにおける64ビット整数の配列の取得に役立てば幸いです。




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