QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の詳細解説

2024-04-02

Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の詳細解説

QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()は、Qt GUIアプリケーションでOpenGLシェーダープログラムに2x4の行列データを転送するために使用される関数です。この関数は、シェーダープログラム内のuniform変数に4つの要素を持つ2行の行列データを割り当てます。

使用例

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
// ...

// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

引数解説

  • location: シェーダープログラム内のuniform変数の場所
  • count: 転送する行列データの数
  • transpose: 転送する行列データを転置するかどうか
  • data: 転送する行列データのポインタ

補足

  • QMatrix2x4クラスは、2x4の行列を表すクラスです。
  • GL_FALSEは、行列データを転置しないことを意味します。
  • matrix.data()は、QMatrix2x4オブジェクトのデータポインタを取得します。


Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()のサンプルコード

単純な2D回転行列

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.rotate(45.0f);

// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

3D視点変換行列

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.perspective(60.0f, 4.0f / 3.0f, 0.1f, 100.0f);

// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

このコードは、シェーダープログラムの"myMatrix"というuniform変数に60度視野角、4:3アスペクト比、近平面0.1、遠平面100の3D視点変換行列データを転送します。

テクスチャ座標変換行列

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
matrix.translate(0.5f, 0.5f);
matrix.scale(0.5f, 0.5f);

// 行列データを転送
QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

このコードは、シェーダープログラムの"myMatrix"というuniform変数にテクスチャ座標を0.5, 0.5に移動し、0.5, 0.5に縮小する2x4行列データを転送します。

その他

上記以外にも、さまざまな用途でQOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()を使用することができます。



QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()の代替方法

QOpenGLShader::setUniformValue()を使用することができます。この方法は、QOpenGLExtraFunctions::glUniformMatrix2x4fv()よりも汎用性が高いですが、少しコード量が増えます。

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// 行列データを準備
QMatrix2x4 matrix;
// ...

// 行列データを転送
m_shaderProgram->setUniformValue(location, matrix);

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

GLSL行列関数

シェーダープログラム内でGLSL行列関数を使用して、2x4の行列データを生成することができます。この方法は、コード量を減らすことができますが、初心者には少し難易度が高くなります。

// OpenGLコンテキストを取得
QOpenGLContext *context = QOpenGLContext::currentContext();

// シェーダープログラムを有効化
m_shaderProgram->bind();

// uniform変数の場所を取得
GLint location = m_shaderProgram->uniformLocation("myMatrix");

// シェーダープログラム内で行列データを生成
QMatrix2x4 matrix = mat2x4(
    vec2(1.0f, 0.0f),
    vec2(0.0f, 1.0f)
);

// 行列データを転送
glUniformMatrix2x4fv(location, 1, GL_FALSE, matrix.data());

// シェーダープログラムを無効化
m_shaderProgram->release();

その他

上記以外にも、さまざまな方法でシェーダープログラムに2x4の行列データを転送することができます。




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