Qt Widgets: QPlainTextEdit::inputMethodQuery() で IME と連携する

Qt Widgets: QPlainTextEdit::inputMethodQuery() の詳細解説

概要

動作

QPlainTextEdit::inputMethodQuery() は、Qt::InputMethodQuery 型の引数を受け取り、IME に関する情報を取得するために使用されます。この関数は、IME がテキスト入力候補を表示する位置や、入力されたテキストをどのように処理するかなどを決定するために使用されます。

引数

戻り値

QVariant 型の値を返します。返される値は、query の値によって異なります。

使用例

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// IME が候補を表示する位置を取得
QVariant cursorRect = textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImInputItemClipRectangle);
QRect rect = cursorRect.toRect();

// IME が入力されたテキストをどのように処理するかを指定
textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImHints, Qt::ImhPreferLatin);

補足

• Qt Widgets モジュールには、QPlainTextEdit クラス以外にも、IME と連携するための様々な機能が提供されています。
• IME の機能は、プラットフォームによって異なる場合があります。

この解説で理解できない部分や、もっと詳しく知りたい点があれば、遠慮なく質問してください。

QPlainTextEdit::inputMethodQuery() のサンプルコード

IME が候補を表示する位置を取得する

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// カーソル位置を取得
QTextCursor cursor = textEdit->textCursor();

// IME が候補を表示する位置を取得
QVariant cursorRect = textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImInputItemClipRectangle);
QRect rect = cursorRect.toRect();

// 候補を表示するウィジェットの位置を調整
QRect widgetRect = ...; // ウィジェットの矩形を取得
widgetRect.moveTop(rect.bottom());
widgetRect.moveLeft(rect.left());

// ウィジェットを表示
widget->setGeometry(widgetRect);

IME が入力されたテキストをどのように処理するかを指定する

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// IME が入力されたテキストをどのように処理するかを指定
textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImHints, Qt::ImhPreferLatin);

// 他の設定
textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImPreferUnderline, true);

// ...

IME の状態を取得する

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// IME が有効かどうかを取得
bool enabled = textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImEnabled).toBool();

// IME の候補リストを取得
QVariantList candidates = textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImCandidateList).toList();

// ...

IME との連携を解除する

QPlainTextEdit *textEdit = new QPlainTextEdit;

// IME との連携を解除
textEdit->inputMethodQuery(Qt::ImReset);

• 上記のサンプルコードは、Qt 5.15 を使用して記述されています。
• Qt のバージョンによって、QPlainTextEdit::inputMethodQuery() の機能が異なる場合があります。

QPlainTextEdit::inputMethodQuery() 以外の方法

QInputMethod::query() を使用する

QInputMethod *inputMethod = QInputMethod::instance();

// IME が候補を表示する位置を取得
QVariant cursorRect = inputMethod->query(Qt::ImInputItemClipRectangle);
QRect rect = cursorRect.toRect();

// ...

プラットフォーム固有の API を使用する

Qt は、プラットフォーム固有の API を使用して IME と連携することもできます。詳細は、プラットフォームのドキュメントを参照してください。

IME のドキュメントを参照する

IME の開発元が提供しているドキュメントを参照することで、IME の機能や使用方法について詳しく知ることができます。

これらの方法で理解できない部分や、もっと詳しく知りたい点があれば、遠慮なく質問してください。