C言語 switch-case文の使い方:数値、文字列で複数条件分岐
C言語のswitch文:分かりやすく解説
switch文の基本構成
switch (変数) {
case 値1:
処理1;
break;
case 値2:
処理2;
break;
...
default:
処理n;
}
1 変数
switch文で評価する変数です。整数型、文字型、enum型など、様々な型が使用できます。
2 case
各条件を表します。case
の後に評価する値を記述します。
3 処理
各条件に合致した場合に実行される処理を記述します。複数の文を記述したい場合は、{ }
で囲みます。
4 break
break
文は、処理が終了したことを示し、switch文から抜け出します。記述しないと、次のcaseの処理まで実行されてしまいます。
5 default
どのcaseにも合致しなかった場合に実行される処理を記述します。省略可能です。
例題
曜日判定
int day = 1; // 1: 月曜日, 2: 火曜日, ...
switch (day) {
case 1:
printf("月曜日です。");
break;
case 2:
printf("火曜日です。");
break;
...
default:
printf("無効な曜日です。");
}
文字列比較
char ch = 'a';
switch (ch) {
case 'a':
printf("文字 'a' です。");
break;
case 'b':
printf("文字 'b' です。");
break;
...
default:
printf("不明な文字です。");
}
- 簡潔なコード: if文のネストと比べてコードを簡潔に書けるため、可読性と保守性を向上できます。
- 効率的な処理: 条件分岐処理を効率的に実行できます。
- 拡張性: 多くの条件分岐にも容易に対応できます。
注意点
- break文の記述: 各caseの処理の最後に
break
文を記述する必要があります。 - default句: default句は省略可能ですが、すべての条件に合致しない場合に備えて記述しておくことをおすすめします。
- データ型: switch文で評価する変数のデータ型に注意が必要です。
まとめ
switch文は、複数の条件分岐を処理する便利な機能です。C言語プログラミングにおいて、積極的に活用しましょう。
C言語のswitch文:豊富なサンプルコード
曜日判定
int day = 1; // 1: 月曜日, 2: 火曜日, ...
switch (day) {
case 1:
printf("月曜日です。\n");
break;
case 2:
printf("火曜日です。\n");
break;
case 3:
printf("水曜日です。\n");
break;
case 4:
printf("木曜日です。\n");
break;
case 5:
printf("金曜日です。\n");
break;
case 6:
printf("土曜日です。\n");
break;
case 7:
printf("日曜日です。\n");
break;
default:
printf("無効な曜日です。\n");
}
文字列比較
char ch = 'a';
switch (ch) {
case 'a':
printf("文字 'a' です。\n");
break;
case 'b':
printf("文字 'b' です。\n");
break;
case 'c':
printf("文字 'c' です。\n");
break;
default:
printf("不明な文字です。\n");
}
季節判定
int month = 4; // 1: 1月, 2: 2月, ...
switch (month) {
case 12:
case 1:
case 2:
printf("冬です。\n");
break;
case 3:
case 4:
case 5:
printf("春です。\n");
break;
case 6:
case 7:
case 8:
printf("夏です。\n");
break;
case 9:
case 10:
case 11:
printf("秋です。\n");
break;
default:
printf("無効な月です。\n");
}
四則演算
int num1 = 10, num2 = 5, op = '+';
switch (op) {
case '+':
printf("%d + %d = %d\n", num1, num2, num1 + num2);
break;
case '-':
printf("%d - %d = %d\n", num1, num2, num1 - num2);
break;
case '*':
printf("%d * %d = %d\n", num1, num2, num1 * num2);
break;
case '/':
if (num2 == 0) {
printf("0による除算はできません。\n");
} else {
printf("%d / %d = %d\n", num1, num2, num1 / num2);
}
break;
default:
printf("無効な演算子です。\n");
}
enum型を使った判定
enum week { MON, TUE, WED, THU, FRI, SAT, SUN };
enum week day = MON;
switch (day) {
case MON:
printf("月曜日です。\n");
break;
case TUE:
printf("火曜日です。\n");
break;
case WED:
printf("水曜日です。\n");
break;
case THU:
printf("木曜日です。\n");
break;
case FRI:
printf("金曜日です。\n");
break;
case SAT:
printf("土曜日です。\n");
break;
case SUN:
printf("日曜日です。\n");
break;
}
連続するcaseラベルのまとめ
int score = 80;
switch (score) {
case 90:
case 91:
case 92:
case 93:
case 94:
printf("Aです。\n");
break;
case 80:
C言語におけるswitch文の代替方法
if文のネスト
最も単純な代替方法は、if文をネストさせることです。ただし、条件分岐の数が増えるとコードが冗長になり、可読性が低下します。
int num = 1;
if (num == 1) {
printf("1です。\n");
} else if (num == 2) {
printf("2です。\n");
} else if (num == 3) {
printf("3です。\n");
} else {
printf("その他です。\n");
}
goto文を使用
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