Django テンプレートのオーバーライド:基礎から応用まで
テンプレートのオーバーライド方法
Django テンプレートをオーバーライドするには、次の 2 つの方法があります。
- テンプレートファイルの置き換え
- テンプレートタグの使用
テンプレートファイルの置き換えは、最も簡単な方法です。以下の手順で行います。
- アプリケーションディレクトリに
templates
ディレクトリを作成します。 - デフォルトのテンプレートファイルと同じ名前のファイルを作成します。
- ファイルに独自の HTML コードとテンプレート変数を含めます。
例:
デフォルトのテンプレートファイル:
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h1>デフォルトのタイトル</h1>
<p>デフォルトの内容</p>
{% endblock %}
オーバーライドするテンプレートファイル:
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h1>オーバーライドされたタイトル</h1>
<p>オーバーライドされた内容</p>
{% endblock %}
この例では、base.html
という名前のデフォルトテンプレートを templates/base.html
という名前のファイルで置き換えています。オーバーライドされたファイルでは、タイトルと内容を独自のものに変更しています。
テンプレートタグは、テンプレートファイルの一部を動的に置き換えるために使用できます。以下の手順で行います。
- 独自のテンプレートタグを作成します。
- テンプレートファイルでテンプレートタグを使用します。
例:
from django.template import Library
register = Library()
@register.simple_tag
def my_tag(text):
return text.upper()
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h1>{% my_tag "タイトル" %}</h1>
<p>デフォルトの内容</p>
{% endblock %}
この例では、my_tag
という名前のテンプレートタグを作成しています。このタグは、渡されたテキストをすべて大文字に変換します。テンプレートファイルでは、my_tag
タグを使用してタイトルを大文字に変換しています。
Django テンプレートのオーバーライドは、独自の機能やデザインを追加するための強力なツールです。テンプレートファイルの置き換えとテンプレートタグの使用方法を理解することで、ニーズに合ったテンプレートを作成することができます。
補足
- 上記の例は、基本的なテンプレートのオーバーライド方法を示しています。より複雑な例については、公式ドキュメントを参照してください。
- テンプレートをオーバーライドする際には、デフォルトのテンプレートファイルの名前とパスに注意する必要があります。
- テンプレートをオーバーライドすると、既存の機能が動作しなくなる可能性があります。変更を加える前に、テンプレートの動作を十分に理解しておくことが重要です。
Django テンプレートのオーバーライド サンプルコード
テンプレートファイルの置き換え
ヘッダー部分のみ変更
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{% block title %}{% endblock %}</title>
</head>
<body>
{% block content %}
{% endblock %}
</body>
</html>
オーバーライドファイル:
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>{% block title %}{% endblock %}</title>
<link rel="stylesheet" href="{% static 'css/style.css' %}">
</head>
<body>
{% block content %}
{% endblock %}
</body>
</html>
この例では、デフォルトテンプレートのヘッダー部分に style.css
ファイルへのリンクを追加しています。
コンテンツ部分に独自のカラムレイアウトを追加
デフォルトテンプレート:
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h1>{% block title %}{% endblock %}</h1>
<p>{% block text %}{% endblock %}</p>
{% endblock %}
オーバーライドファイル:
{% extends "base.html" %}
{% block content %}
<h1>{% block title %}{% endblock %}</h1>
<div class="container">
<div class="row">
<div class="col-md-8">
{% block text %}{% endblock %}
</div>
<div class="col-md-4">
<p>サイドバー</p>
</div>
</div>
</div>
{% endblock %}
この例では、デフォルトテンプレートのコンテンツ部分に 2 カラムレイアウトを追加しています。
テンプレートタグの使用
テキストを大文字に変換する
from django.template import Library
register = Library()
@register.simple_tag
def upper(text):
return text.upper()
テンプレート:
<h1>{% upper "タイトル" %}</h1>
<p>{% upper "本文" %}</p>
この例では、upper
というテンプレートタグを作成して、渡されたテキストをすべて大文字に変換しています。
現在のユーザー名を表示する
from django.contrib.auth.models import User
@register.simple_tag
def current_user(request):
user = request.user
if user.is_authenticated:
return user.username
else:
return "匿名"
テンプレート:
<p>ログインユーザー: <strong>{% current_user request %}</strong></p>
この例では、current_user
というテンプレートタグを作成して、現在のユーザー名を表示しています。
- 上記の例はほんの一例です。テンプレートのオーバーライド方法は、さまざまな方法で利用できます。
- 複雑なテンプレートを作成する場合は、テンプレートエンジン
Django テンプレートのオーバーライド方法:その他の方法
カスタムテンプレートエンジンを使用する
Django はデフォルトで Jinja2 テンプレートエンジンを使用していますが、他のテンプレートエンジンを使用することもできます。例えば、Django-Twig や Django-Liquid などのライブラリを使用することで、Twig や Liquid などのテンプレート言語を使用することができます。
テンプレートコンテキストプロセッサーは、テンプレートに additional な情報を提供するために使用することができます。例えば、現在のユーザー情報やサイト設定などをテンプレートに提供するために使用することができます。
テンプレート фрагментを使用する
テンプレートフラグメントは、テンプレートファイルの一部を再利用するために使用することができます。例えば、ヘッダーやフッターなどの共通部分をテンプレートフラグメントとして作成しておけば、すべてのテンプレートで簡単に呼び出すことができます。
テンプレートインクルージョンは、別のテンプレートファイルを現在のテンプレートに挿入するために使用することができます。例えば、サイドバーなどの共通部分をテンプレートインクルージョンとして作成しておけば、必要なテンプレートに簡単に挿入することができます。
カスタムビューを使用する
Django ビューは、HTTP リクエストを処理して、テンプレートにレンダリングする役割を果たします。カスタムビューを作成することで、独自のテンプレートロジックを実装することができます。
Django テンプレートをオーバーライドする方法は、さまざまな方法があります。これらの方法を組み合わせることで、ニーズに合ったテンプレートを作成することができます。
補足
- 上記の方法は、より複雑なテンプレートをオーバーライドする場合に役立ちます。
- 使用する方法は、プロジェクトの要件と開発者のスキルによって異なります。
- 各方法の詳細については、公式ドキュメントを参照してください。
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