Django admin.ModelAdmin.inlines で関連モデルをインライン編集
Django admin.ModelAdmin.inlines 解説
django.contrib.admin
は、Django アプリケーションに管理インターフェースを提供するモジュールです。 admin.ModelAdmin
クラスは、モデル管理ページの振る舞いを定義するために使用されます。 inlines
属性は、関連モデルをインライン編集可能にするためのオプションです。
インライン編集は、関連モデルを親モデルの編集ページから直接編集できる機能です。これは、関連モデルが少ない場合や、親子関係が密接な場合に便利です。
inlines
属性は、インライン編集で使用する StackedInline
または TabularInline
クラスのインスタンスのリストです。これらのクラスは、インライン編集のレイアウトと動作を定義します。
例
以下の例は、Book
モデルと Author
モデルの関係をインライン編集で表示する方法を示します。
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
この例では、Book
モデルの編集ページには、Author
モデルのインライン編集フォームが表示されます。
inlines
属性は以下のオプションを受け取ります。
model
: インライン編集で使用するモデルfk_name
: 親モデルとの関連フィールド名verbose_name
: インライン編集セクションのタイトルverbose_name_plural
: 複数形のタイトルextra
: 空白のインラインフォームの数max_num
: 許可されるインラインフォームの最大数readonly_fields
: 編集不可なフィールドのリストfields
: 編集可能なフィールドのリストcan_delete
: 関連オブジェクトを削除できるかどうか
その他の質問
admin.ModelAdmin.inlines
に関して、他に質問があれば遠慮なく聞いてください。
Django admin.ModelAdmin.inlines サンプルコード
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
PublisherInline,
]
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
class PublisherInline(admin.TabularInline):
model = Publisher
フィールドの制限
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
fields = ('name', 'email')
readonly_fields = ('email',)
カスタマイズフォーム
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
form = AuthorInlineForm
class AuthorInlineForm(forms.ModelForm):
class Meta:
model = Author
fields = ('name', 'email')
widgets = {
'email': forms.TextInput(attrs={'type': 'email'}),
}
外部キーによるフィルタリング
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
fk_name = 'book'
def formfield_for_foreignkey(self, field, request, **kwargs):
if field.name == 'book':
kwargs['queryset'] = Book.objects.filter(author=request.user)
return super().formfield_for_foreignkey(field, request, **kwargs)
複数選択
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
class AuthorInline(admin.TabularInline):
model = Author
extra = 1
max_num = 5
上記のサンプルコードはほんの一例です。 admin.ModelAdmin.inlines
属性を使用して、さまざまな方法でインライン編集をカスタマイズできます。
Django admin.ModelAdmin.inlines の代替方法
- インライン編集は、関連モデルが少ない場合や、親子関係が密接な場合にのみ適しています。
- インライン編集は、複雑な編集フォームには適していません。
- インライン編集は、カスタマイズが難しい場合があります。
これらの制限を克服するために、admin.ModelAdmin.inlines
属性の代わりに以下の方法を使用できます。
独立した編集ページ
関連モデルを独立した編集ページで編集できるようにするには、ModelAdmin
クラスを個別に作成します。
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
pass
class AuthorAdmin(admin.ModelAdmin):
pass
admin.site.register(Book, BookAdmin)
admin.site.register(Author, AuthorAdmin)
タブ付き編集
admin.ModelAdmin.tabs
属性を使用して、関連モデルをタブ付き編集ページで編集することができます。
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
tabs = [
('book_info', 'Book Information'),
('author_info', 'Author Information'),
]
def get_form(self, request, obj=None, **kwargs):
form = super().get_form(request, obj, **kwargs)
form.base_fields['author'].queryset = Author.objects.filter(book=obj)
return form
class AuthorInline(admin.StackedInline):
model = Author
class BookAdmin(admin.ModelAdmin):
inlines = [
AuthorInline,
]
カスタムビュー
高度なカスタマイズが必要な場合は、カスタムビューを作成することができます。
from django.views.generic import DetailView
class BookDetailView(DetailView):
model = Book
def get_context_data(self, **kwargs):
context = super().get_context_data(**kwargs)
context['authors'] = Author.objects.filter(book=self.object)
return context
urlpatterns = [
path('book/<int:pk>/', BookDetailView.as_view()),
]
これらの方法は、admin.ModelAdmin.inlines
属性よりも柔軟性とカスタマイズ性を提供します。ただし、より複雑な実装が必要になります。
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