django.views.decorators.http.require_http_methods() デコレータの完全ガイド
Django の django.views.decorators.http.require_http_methods() デコレータ
デコレータの役割
このデコレータは、ビュー関数に渡されるリクエストの HTTP メソッドが許可されているかどうかをチェックします。許可されていない場合、django.http.HttpResponseNotAllowed
オブジェクトが返されます。
デコレータの使い方
このデコレータは、以下のように使用します。
from django.views.decorators.http import require_http_methods
@require_http_methods(["GET", "POST"])
def my_view(request):
# ...
上記の例では、my_view
関数は GET
メソッドと POST
メソッドのみを受け付けます。他のメソッドでアクセスされた場合は、405 Method Not Allowed
エラーが発生します。
デコレータの引数
このデコレータは、以下の引数を受け取ります。
methods
: 許可する HTTP メソッドのリスト。デフォルトは["GET"]
です。
使用例
このデコレータは、以下のような状況で使用できます。
- 特定の HTTP メソッドのみを受け付ける API エンドポイントを作成する場合
- 特定の HTTP メソッドのみでアクセス可能なページを作成する場合
- デコレータは、ビュー関数の前に記述する必要があります。
- デコレータは、複数のビュー関数に適用することができます。
- デコレータは、クラスベースのビューにも使用することができます。
補足
HTTP メソッドは、クライアントがサーバーに対して実行するアクションを指定します。一般的な HTTP メソッドは以下のとおりです。
GET
: サーバーからリソースを取得します。POST
: サーバーにリソースを送信します。PUT
: サーバー上のリソースを更新します。DELETE
: サーバー上のリソースを削除します。
HttpResponseNotAllowed オブジェクト
django.http.HttpResponseNotAllowed
オブジェクトは、許可されていない HTTP メソッドでアクセスされたときに返されます。このオブジェクトには、許可されている HTTP メソッドのリストが含まれます。
クラスベースのビューでは、デコレータをビュークラスのメソッドの前に記述する必要があります。
from django.views.generic import View
class MyView(View):
@require_http_methods(["GET", "POST"])
def get(self, request):
# ...
def post(self, request):
# ...
非同期ビュー
Django 5.0 以降では、このデコレータは非同期ビュー関数にも使用できます。
from django.views import View
async def my_view(request):
# ...
@require_http_methods(["GET", "POST"])
async def my_async_view(request):
# ...
require_http_methods() デコレータのサンプルコード
GET メソッドと POST メソッドのみを受け付ける API エンドポイント
from django.views.decorators.http import require_http_methods
@require_http_methods(["GET", "POST"])
def my_api_endpoint(request):
if request.method == "GET":
# GET 処理
elif request.method == "POST":
# POST 処理
else:
# 許可されていないメソッド
return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])
GET メソッドのみでアクセス可能なページ
from django.views.decorators.http import require_http_methods
@require_http_methods(["GET"])
def my_page(request):
# GET 処理
# ...
クラスベースのビュー
from django.views.generic import View
class MyView(View):
@require_http_methods(["GET", "POST"])
def get(self, request):
# GET 処理
# ...
def post(self, request):
# POST 処理
# ...
非同期ビュー
from django.views import View
async def my_view(request):
# ...
@require_http_methods(["GET", "POST"])
async def my_async_view(request):
# ...
- デコレータは、複数の HTTP メソッドを受け付けることができます。
require_http_methods() デコレータの代替方法
request.method 属性をチェックする
def my_view(request):
if request.method == "GET":
# GET 処理
elif request.method == "POST":
# POST 処理
else:
# 許可されていないメソッド
return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])
if ステートメントを使用する
def my_view(request):
if request.method not in ["GET", "POST"]:
return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])
# GET 処理または POST 処理
カスタムミドルウェアを作成して、許可されていない HTTP メソッドでアクセスされた場合は HttpResponseNotAllowed
オブジェクトを返すことができます。
class HttpMethodsMiddleware:
def __init__(self, get_response):
self.get_response = get_response
def __call__(self, request):
if request.method not in ["GET", "POST"]:
return HttpResponseNotAllowed(["GET", "POST"])
return self.get_response(request)
- シンプルな方法で特定の HTTP メソッドのみを受け付けたい場合は、
request.method
属性をチェックする方法がおすすめです。 - 複数のビュー関数で同じ処理を行いたい場合は、デコレータを使用するのがおすすめです。
- より柔軟な制御が必要な場合は、カスタムミドルウェアを作成するのがおすすめです。
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