Djangoファイルアップロードの基盤: FileUploadHandler.receive_data_chunk() メソッドの秘密
Djangoでファイルアップロード: django.core.files.uploadhandler.FileUploadHandler.receive_data_chunk() 解説
メソッドの概要
receive_data_chunk()
メソッドは以下の役割を担います。
- アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)を受け取ります。
- チャンクデータを処理し、ストレージに保存します。
- 必要に応じて、他のファイルアップロードハンドラーに処理を伝達します。
メソッドの詳細
引数
raw_data
:アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)start
:チャンクデータの開始位置
戻り値
- 処理されたチャンクデータ
処理の流れ
raw_data
とstart
を受け取ります。- チャンクデータを処理します。処理内容は、ファイルアップロードハンドラーの実装によって異なります。
- 処理されたチャンクデータを返します。
応用例
receive_data_chunk()
メソッドは、以下のような様々なファイルアップロード処理に応用できます。
- ファイルデータをメモリに保存
- ファイルデータをディスクに保存
- ファイルデータをデータベースに保存
- ファイルデータを外部ストレージサービスに保存
実装例
以下は、receive_data_chunk()
メソッドのシンプルな実装例です。
def receive_data_chunk(self, raw_data, start):
"""
アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)を受け取り、処理します。
Args:
raw_data: アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)
start: チャンクデータの開始位置
Returns:
処理されたチャンクデータ
"""
# チャンクデータをファイルに書き込みます。
with open(self.file_path, 'ab') as f:
f.write(raw_data)
# 処理されたチャンクデータを返します。
return raw_data
django.core.files.uploadhandler.FileUploadHandler.receive_data_chunk()
メソッドは、Djangoにおけるファイルアップロード処理の中核を担う重要なメソッドです。このメソッドを理解することで、様々なファイルアップロード機能を実装することができます。
Djangoでファイルアップロード:django.core.files.uploadhandler.FileUploadHandler.receive_data_chunk() メソッドのサンプルコード
ファイルデータをメモリに保存
from django.core.files.uploadhandler import FileUploadHandler
class MemoryFileUploadHandler(FileUploadHandler):
"""
アップロードされたファイルデータをメモリに保存します。
"""
def __init__(self, *args, **kwargs):
super().__init__(*args, **kwargs)
self.in_memory_file = b''
def receive_data_chunk(self, raw_data, start):
"""
アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)を受け取り、メモリに保存します。
Args:
raw_data: アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)
start: チャンクデータの開始位置
Returns:
処理されたチャンクデータ
"""
self.in_memory_file += raw_data
return raw_data
def file_contents(self):
"""
メモリに保存されたファイルデータを取得します。
Returns:
メモリに保存されたファイルデータ
"""
return self.in_memory_file
ファイルデータをディスクに保存
from django.core.files.uploadhandler import FileUploadHandler
class DiskFileUploadHandler(FileUploadHandler):
"""
アップロードされたファイルデータをディスクに保存します。
"""
def __init__(self, *args, **kwargs):
super().__init__(*args, **kwargs)
self.file_path = None
def receive_data_chunk(self, raw_data, start):
"""
アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)を受け取り、ディスクに保存します。
Args:
raw_data: アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)
start: チャンクデータの開始位置
Returns:
処理されたチャンクデータ
"""
if not self.file_path:
self.file_path = os.path.join(settings.MEDIA_ROOT, self.filename)
with open(self.file_path, 'wb') as f:
f.write(raw_data)
else:
with open(self.file_path, 'ab') as f:
f.write(raw_data)
return raw_data
def file_path(self):
"""
ディスクに保存されたファイルのパスを取得します。
Returns:
ディスクに保存されたファイルのパス
"""
return self.file_path
ファイルデータをデータベースに保存
from django.core.files.uploadhandler import FileUploadHandler
class DatabaseFileUploadHandler(FileUploadHandler):
"""
アップロードされたファイルデータをデータベースに保存します。
"""
def __init__(self, *args, **kwargs):
super().__init__(*args, **kwargs)
self.file_model = None
def receive_data_chunk(self, raw_data, start):
"""
アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)を受け取り、データベースに保存します。
Args:
raw_data: アップロードされたファイルデータの一部(チャンク)
start: チャンクデータの開始位置
Returns:
処理されたチャンクデータ
"""
if not self.file_model:
self.file_model = FileModel.objects.create(
filename=self.filename,
content_type=self.content_type,
)
self.file_model.file.save(self.filename, raw_data)
else:
self.file_model.file.save(self.filename, raw_data)
return raw_data
def file_model(self):
"""
データベースに保存されたファイルモデルを取得します。
Returns:
データベースに保存されたファイルモデル
"""
return self.file_model
ファイルデータを外部ストレージサービスに保存
from django.core.files.uploadhandler import FileUploadHandler
class ExternalStorageFileUploadHandler(FileUploadHandler):
"""
アップロードされたファイルデータを外部ストレージサービスに保存します。
"""
def __init__(self, *args, **kwargs):
super().__init__(*args, **kwargs)
self.storage_service = None
def receive_data_chunk(self, raw
Djangoでファイルアップロード:その他の方法
django.forms.models.model_to_dict()
関数を使用して、モデルを辞書に変換し、ファイルデータをエンコードして保存することができます。
from django.forms.models import model_to_dict
def save_file(model, request):
"""
モデルにアップロードされたファイルデータを保存します。
Args:
model: モデル
request: リクエスト
"""
data = model_to_dict(model)
data['file'] = request.FILES['file'].read()
model.save()
django.core.files.storage.Storage
クラスを使用して、ファイルを直接ストレージに保存することができます。
from django.core.files.storage import Storage
def save_file(model, request):
"""
モデルにアップロードされたファイルデータを保存します。
Args:
model: モデル
request: リクエスト
"""
storage = Storage()
file_name = storage.save(model.file.name, request.FILES['file'])
model.file = file_name
model.save()
第三者ライブラリを使用
django-storages
や S3Boto3
などの第三者ライブラリを使用して、ファイルアップロード機能を実装することができます。
django-storages
は、Amazon S3 などの外部ストレージサービスにファイルを保存するためのライブラリです。
from django.conf import settings
from storages.backends.s3boto3 import S3Boto3Storage
def save_file(model, request):
"""
モデルにアップロードされたファイルデータを保存します。
Args:
model: モデル
request: リクエスト
"""
storage = S3Boto3Storage(
aws_access_key_id=settings.AWS_ACCESS_KEY_ID,
aws_secret_access_key=settings.AWS_SECRET_ACCESS_KEY,
bucket_name=settings.AWS_STORAGE_BUCKET_NAME,
)
file_name = storage.save(model.file.name, request.FILES['file'])
model.file = file_name
model.save()
S3Boto3
は、Amazon S3
import boto3
def save_file(model, request):
"""
モデルにアップロードされたファイルデータを保存します。
Args:
model: モデル
request: リクエスト
"""
s3 = boto3.client(
's3',
aws_access_key_id=settings.AWS_ACCESS_KEY_ID,
aws_secret_access_key=settings.AWS_SECRET_ACCESS_KEY,
)
file_name = s3.put_object(
Bucket=settings.AWS_STORAGE_BUCKET_NAME,
Key=model.file.name,
Body=request.FILES['file'],
)['ETag']
model.file = file_name
model.save()
Djangoでファイルアップロード機能を実装するには、様々な方法があります。プロジェクトの要件に合わせて、適切な方法を選択してください。
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