Django テンプレートにおける文字列操作: template.defaultfilters.stringfilter() の完全ガイド

2024-04-02

Django テンプレートにおける template.defaultfilters.stringfilter() の解説

template.defaultfilters.stringfilter() は、Django テンプレート内で文字列を操作するためのデコレータです。デコレータで修飾された関数は、テンプレート内でフィルターとして使用でき、引数として渡された文字列に対して処理を行うことができます。

主な機能

  • 文字列の変換 (大文字/小文字変換、トリミングなど)
  • 文字列の検索・置換
  • フォーマット処理
  • その他、文字列操作に関する様々な機能

使い方

  1. django.template.defaultfilters モジュールから stringfilter をインポートします。
  2. フィルター関数を定義します。
    • 関数は第一个引数として文字列を受け取ります。
    • 関数は処理結果として文字列を返す必要があります。
  3. フィルター関数を stringfilter デコレータで修飾します。
  4. テンプレート内で、{{ value|filter_name }} のようにしてフィルター関数を適用します。

from django.template.defaultfilters import stringfilter

@stringfilter
def upper(value):
  """文字列を大文字に変換するフィルター"""
  return value.upper()

# テンプレート
{{ name|upper }}

上記の例では、upper フィルター関数は文字列を大文字に変換します。テンプレート内で {{ name|upper }} と記述すると、name 変数の値がすべて大文字に変換されて出力されます。

補足

  • stringfilter デコレータは、テンプレート内で使用するフィルター関数を定義するための便利な方法です。
  • フィルター関数は、複雑な文字列操作をテンプレート内で簡単に記述できるようにするものです。
  • Django には、stringfilter 以外にも様々なテンプレートフィルターが用意されています。
  • template.defaultfilters モジュールには、stringfilter 以外にも様々なデコレータが用意されています。
  • 詳細については、Django ドキュメントを参照してください。


template.defaultfilters.stringfilter() のサンプルコード

  • 大文字/小文字変換
@stringfilter
def upper(value):
  return value.upper()

@stringfilter
def lower(value):
  return value.lower()

# テンプレート
{{ name|upper }}  # NAME
{{ name|lower }}  # name
  • 空白文字の削除
@stringfilter
def trim(value):
  return value.strip()

# テンプレート
{{ value|trim }}  # "  value  " -> "value"

文字列の検索・置換

  • 文字列の検索
@stringfilter
def contains(value, substring):
  return substring in value

# テンプレート
{{ value|contains:"abc" }}  # "abc" が含まれている場合は True
  • 文字列の置換
@stringfilter
def replace(value, old, new):
  return value.replace(old, new)

# テンプレート
{{ value|replace:"a","A" }}  # "abc" -> "Abc"

フォーマット処理

  • 日付のフォーマット
from django.utils import timezone

@stringfilter
def date_format(value, format):
  return timezone.localtime(value).strftime(format)

# テンプレート
{{ date|date_format:"Y/m/d" }}  # 2023/12/31
  • 数値のフォーマット
@stringfilter
def number_format(value, decimals):
  return "{:,d}".format(value).replace(",", " ")

# テンプレート
{{ value|number_format:2 }}  # 1,234,567.89 -> 1 234 567.89

その他

  • 文字列の長さを取得
@stringfilter
def length(value):
  return len(value)

# テンプレート
{{ value|length }}  # 文字列の長さ
  • 文字列を切り取る
@stringfilter
def slice(value, start, end):
  return value[start:end]

# テンプレート
{{ value|slice:1:5 }}  # "abcdefg" -> "bcde"

template.defaultfilters.stringfilter() は、Django テンプレート内で文字列を操作するための便利なデコレータです。

上記はほんの一例です。stringfilter を使って、様々な文字列操作を行うことができます。

詳細は Django ドキュメントを参照してください。



template.defaultfilters.stringfilter() 以外の方法

テンプレートタグ

Django テンプレートには、文字列操作を行うための様々なテンプレートタグが用意されています。

  • {% upper %}: 文字列を大文字に変換
  • {% trim %}: 空白文字を削除
  • {% replace %}: 文字列を置換
  • {% date %}: 日付をフォーマット
  • {% number %}: 数値をフォーマット

これらのテンプレートタグは、stringfilter よりも簡潔に記述できます。

Python 式

テンプレート内で直接 Python 式を使用することができます。

{{ value.upper }}
{{ value.lower }}
{{ value.strip }}
{{ value.replace("a", "A") }}
{{ value|date:"Y/m/d" }}
{{ value|floatformat:2 }}

Python 式は、より複雑な文字列操作を行うことができます。

カスタムフィルター

template.defaultfilters には、用意されているフィルター以外にも、カスタムフィルターを作成することができます。

カスタムフィルターは、より複雑な処理や、特定のアプリケーションに特化した処理を行う場合に便利です。

  • 簡単な文字列操作の場合は、テンプレートタグを使うのが最も簡潔です。
  • より複雑な文字列操作の場合は、stringfilter や Python 式を使うことができます。
  • 特定のアプリケーションに特化した処理を行う場合は、カスタムフィルターを作成することができます。

template.defaultfilters.stringfilter() は、Django テンプレート内で文字列を操作するための便利なデコレータです。

しかし、他にも様々な方法があります。状況に合わせて適切な方法を選びましょう。




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