get_language_info 関数で言語情報を取得
Django の django.utils.translation.get_language_info() 関数
get_language_info()
関数は、指定された言語コードに関する詳細情報を提供します。これは、Django の国際化 (i18n) 機能の一部であり、多言語アプリケーションの開発をサポートします。
引数
lang_code
: 言語コード。2文字または5文字の文字列です。例:en
、en-us
戻り値
- 言語情報を含む辞書。キーは以下のとおりです。
name
: 英語での言語名name_local
: 言語自体の言語名name_translated
: 現在の有効な言語での言語名bidi
: 双方向言語かどうか (True
またはFalse
)code
: 言語コードterritory
: 地域コード (存在する場合)
例
from django.utils.translation import get_language_info
lang_info = get_language_info("en-us")
print(lang_info["name"]) # 出力: English
print(lang_info["name_local"]) # 出力: American English
print(lang_info["name_translated"]) # 出力: 英語 (現在の言語が日本語の場合)
print(lang_info["bidi"]) # 出力: False
print(lang_info["code"]) # 出力: en-us
print(lang_info["territory"]) # 出力: US
使用例
- テンプレートで言語の名前を表示する
- ユーザーの言語設定に基づいてコンテンツを動的に切り替える
- 言語セレクターを実装する
補足
get_language_info()
関数は、django.conf.locale
モジュールのLANG_INFO
変数に基づいて情報を取得します。
Django の django.utils.translation.get_language_info() 関数を使ったサンプルコード
テンプレートで言語の名前を表示する
{% load i18n %}
<h1>{% get_language_info "en-us" "name" %}</h1>
<h1>{% get_language_info request.LANGUAGE_CODE "name" %}</h1>
<h1>English</h1>
<h1>日本語</h1>
解説
{% load i18n %}
タグは、テンプレートでget_language_info
関数を含むi18n
タグライブラリを使用可能にします。{% get_language_info "en-us" "name" %}
タグは、en-us
言語の英語での名前 (English
) を出力します。{% get_language_info request.LANGUAGE_CODE "name" %}
タグは、現在のユーザーの言語設定に基づいて言語の名前を出力します。
ユーザーの言語設定に基づいてコンテンツを動的に切り替える
from django.utils.translation import get_language_info
def my_view(request):
lang_info = get_language_info(request.LANGUAGE_CODE)
if lang_info["code"] == "en-us":
content = "This is the English content."
elif lang_info["code"] == "ja":
content = "これは日本語のコンテンツです。"
else:
content = "This is the default content."
return render(request, "my_template.html", {"content": content})
上記のコードは、ユーザーの言語設定に基づいてコンテンツを切り替えます。
解説
get_language_info
関数は、現在のユーザーの言語設定に基づいて言語情報を含む辞書を返します。- 辞書の
code
キーを使用して、ユーザーの言語コードを取得します。 - ユーザーの言語コードに基づいて、表示するコンテンツを選択します。
- テンプレートに
content
変数を渡して、レンダリングします。
言語セレクターを実装する
{% load i18n %}
<ul>
{% for lang_code, lang_info in LANGUAGES %}
<li><a href="{% url 'set_language' lang_code %}">{% get_language_info lang_code "name" %}</a></li>
{% endfor %}
</ul>
上記のコードは、利用可能な言語のリストを表示する言語セレクターを実装します。
解説
LANGUAGES
設定変数は、利用可能な言語のリストを
Django の django.utils.translation モジュールで利用可能なその他の方法
言語の取得
get_language()
: 現在のスレッドで使用されている言語コードを取得します。get_language_from_request(request)
: リクエストオブジェクトから言語コードを取得します。
言語の設定
activate(language_code)
: 指定された言語を現在のスレッドの有効な言語として設定します。override(language_code)
: 現在のスレッドの言語設定を一時的にオーバーライドします。
翻訳
gettext(message)
: メッセージを現在の言語に翻訳します。ngettext(singular, plural, count)
: 単数/複数形の翻訳を処理します。
テンプレートでの利用
{% load i18n %}
: テンプレートでi18n
タグライブラリを使用可能にします。{% trans message %}
: メッセージを現在の言語に翻訳します。{% blocktrans %}{% endblocktrans %}
: 翻訳ブロックを定義します。
その他
check_for_language(language_code)
: 指定された言語が利用可能かどうかを確認します。to_language(language_code)
: 言語コードを別の形式に変換します。to_locale(language_code)
: 言語コードをロケールコードに変換します。
その他の方法
上記以外にも、以下のような方法で Django アプリケーションで i18n を実現できます。
- サードパーティライブラリの利用:
django-modeltranslation
などのライブラリは、モデルフィールドの翻訳機能などを提供します。 - カスタムミドルウェアの作成: ミドルウェアを使用して、リクエストごとに言語設定を処理することができます。
Django の django.utils.translation
モジュールは、多言語アプリケーション開発に必要な様々な機能を提供します。上記の情報を参考に、アプリケーションの要件に合わせて適切な方法を選択してください。
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