htmx hx-sse を使いこなして、Web アプリを次のレベルへ: リアルタイム性の高い体験を提供
htmx の Attributes に関連する hx-sse プログラミング解説
htmx は、HTML と JavaScript を組み合わせて、Web ページをよりインタラクティブで動的にするフレームワークです。hx-sse は、htmx の機能を拡張し、サーバーサイドイベント (SSE) を利用したリアルタイム通信を実現するライブラリです。
本解説では、htmx の Attributes と hx-sse の関連性について、以下の内容を分かりやすく説明します。
- htmx Attributes の概要
- hx-sse と htmx Attributes の連携
- hx-sse を利用したリアルタイム通信の実装例
htmx Attributes の概要
htmx は、HTML 要素に様々な属性 (Attributes) を追加することで、動的な挙動を付与することができます。代表的な Attributes と役割は以下の通りです。
- hx-get: サーバーからデータを非同期的に取得し、要素に挿入します。
- hx-post: サーバーへデータを非同期的に送信し、ページを更新します。
- hx-swap: 要素を入れ替えます。
- hx-trigger: JavaScript イベントを発火します。
hx-sse は、htmx Attributes と連携することで、サーバーサイドイベント (SSE) を利用したリアルタイム通信を実現します。具体的には、以下の hx-sse Attributes を使用することで、SSE と htmx の機能を組み合わせることができます。
- hx-sse: SSE ストリームを指定します。
- hx-sse-on-message: SSE ストリームからメッセージを受信した際に実行される JavaScript 関数を指定します。
hx-sse を利用したリアルタイム通信の実装例
以下は、hx-sse と htmx Attributes を利用して、サーバーから送信されるメッセージをリアルタイムで表示する例です。
HTML:
<div id="messages">
<p hx-get="/sse/messages"></p>
</div>
JavaScript:
const messagesElement = document.getElementById('messages');
// SSE ストリームを指定
messagesElement.setAttribute('hx-sse', '/sse/messages');
// メッセージ受信時の処理
messagesElement.setAttribute('hx-sse-on-message', 'onMessage');
function onMessage(event) {
const message = JSON.parse(event.detail.data);
// メッセージを要素に追加
messagesElement.insertAdjacentHTML('beforeend', `<p>${message.text}</p>`);
}
上記例では、以下の動作を実現します。
/sse/messages
エンドポイントへの SSE ストリームを開きます。- サーバーからメッセージを受信するたびに、
onMessage
関数が実行されます。 onMessage
関数は、受信したメッセージをmessages
要素に追加します。
htmx の Attributes と hx-sse を組み合わせることで、サーバーサイドイベント (SSE) を利用したリアルタイム通信を簡単に実装することができます。
本解説を参考に、htmx と hx-sse を活用して、よりインタラクティブで動的な Web ページを作成してみてください。
htmx hx-sse サンプルコード集
メッセージ表示
HTML
<div id="messages">
<p hx-get="/sse/messages"></p>
</div>
JavaScript
const messagesElement = document.getElementById('messages');
// SSE ストリームを指定
messagesElement.setAttribute('hx-sse', '/sse/messages');
// メッセージ受信時の処理
messagesElement.setAttribute('hx-sse-on-message', 'onMessage');
function onMessage(event) {
const message = JSON.parse(event.detail.data);
// メッセージを要素に追加
messagesElement.insertAdjacentHTML('beforeend', `<p>${message.text}</p>`);
}
このサンプルコードは、サーバーから送信されるメッセージをリアルタイムで表示します。
/sse/messages
エンドポイントへの SSE ストリームを開きます。- サーバーからメッセージを受信するたびに、
onMessage
関数が実行されます。 onMessage
関数は、受信したメッセージをmessages
要素に追加します。
チャット
HTML
<div id="chat">
<div class="messages">
<p hx-get="/sse/chat"></p>
</div>
<form hx-post="/sse/chat">
<input type="text" name="message" />
<button type="submit">送信</button>
</form>
</div>
JavaScript
const chatElement = document.getElementById('chat');
// SSE ストリームを指定
chatElement.querySelector('.messages').setAttribute('hx-sse', '/sse/chat');
// メッセージ受信時の処理
chatElement.querySelector('.messages').setAttribute('hx-sse-on-message', 'onMessage');
function onMessage(event) {
const message = JSON.parse(event.detail.data);
// メッセージを要素に追加
chatElement.querySelector('.messages').insertAdjacentHTML('beforeend', `<p>${message.text}</p>`);
}
説明:
このサンプルコードは、サーバーとリアルタイムで通信するチャット機能を実装します。
/sse/chat
エンドポイントへの SSE ストリームを開きます。- サーバーからメッセージを受信するたびに、
onMessage
関数が実行されます。 onMessage
関数は、受信したメッセージをmessages
要素に追加します。- フォーム送信時に、
message
要素に入力されたテキストを/sse/chat
エンドポイントへ送信します。
データ更新
HTML
<div id="data">
<p hx-get="/sse/data"></p>
</div>
JavaScript
const dataElement = document.getElementById('data');
// SSE ストリームを指定
dataElement.setAttribute('hx-sse', '/sse/data');
// データ更新時の処理
dataElement.setAttribute('hx-sse-on-message', 'onDataUpdate');
function onDataUpdate(event) {
const data = JSON.parse(event.detail.data);
// データを要素に反映
dataElement.innerHTML = data.value;
}
説明:
このサンプルコードは、サーバーから送信されるデータに基づいて要素をリアルタイムで更新します。
/sse/data
エンドポイントへの SSE ストリームを開きます。- サーバーからデータを受信するたびに、
onDataUpdate
関数が実行されます。 onDataUpdate
関数は、受信したデータ
htmx hx-sse を利用したリアルタイム通信の代替方法
WebSocket
- 双方向通信が可能
- 低遅延でリアルタイム性の高い通信を実現
- サーバーとクライアント間の常時接続が必要
- htmx hx-sse より複雑な実装
Server-Sent Events (SSE)
- サーバーからクライアントへ一方的なメッセージ送信
- リアルタイム性の高いデータ配信に適
- 軽量で実装が比較的簡単
- 双方向通信には不向き
WebRTC
- 音声・動画を含むリアルタイム通信
- 高度な機能を備
- 複雑な実装
Firebase Realtime Database
- データベースを介したリアルタイム通信
- オフライン対応
- データの同期
Pusher
- リアルタイム通信サービス
- スケーラビリティ
- 豊富な機能
選択のポイント
- 必要な機能
- 複雑性
- スケーラビリティ
- コスト
htmx ヘッド サポート拡張機能:複雑な JavaScript コードを記述することなく、ページをインタラクティブに
この拡張機能は、HTML ヘッダー要素内に htmx 属性を追加することで有効化されます。属性値には、カンマ区切りで指定されたオプションのリストが含まれます。上記の例では、htmx 属性が設定されており、config という変数を参照しています。この変数は、JavaScript で定義されたオブジェクトで、拡張機能の動作をカスタマイズするために使用されます。
Htmx Path-deps Extension を使いこなしてワンランク上の Web アプリケーション開発を
Path-deps Extension は、Htmx イベントの処理対象となる要素を、要素の属性に基づいてフィルタリングします。これは、イベントを特定の要素グループに限定したり、特定の条件下でのみイベントを発生させる場合に役立ちます。この拡張機能は、hx-path-deps 属性を使用して設定されます。この属性には、イベントが伝播する要素のセレクターをカンマ区切りで指定します。
The Client-side-templates Extension でテンプレート処理を JavaScript コードで制御する
この拡張機能を使用すると、以下のようなことができます。HTMLテンプレートを動的に読み込み、DOMに挿入するテンプレート内で変数や式を評価するテンプレートに基づいて、複雑なUIを構築するこの拡張機能は、以下のような場合に役立ちます。Ajaxリクエストの結果を動的に表示したい場合
htmx 拡張機能 "The restored Extension" のトラブルシューティング
"The restored Extension" は、拡張機能の状態を localStorage に保存することで実現します。localStorageはブラウザに永続的に保存されるデータ領域であり、ページ遷移や要素の再描画後もデータが保持されます。
HTMX HX-Trigger レスポンスヘッダー vs Server-Sent Events (SSE)
この解説では、以下の内容を詳しく説明します:HX-Trigger レスポンスヘッダーとは何かHX-Trigger レスポンスヘッダーの仕組みHX-Trigger レスポンスヘッダーの様々なオプションHX-Trigger レスポンスヘッダーの実用的な例
htmx.closest() を使いこなして、Web開発を効率化しよう!
要素の親要素を取得したい場合要素の階層構造に基づいて処理を行いたい場合イベント処理を特定の要素に限定したい場合element: 検索を開始する要素selector: 検索対象となる要素のセレクター上記の例では、htmx. closest() を使用して、ボタン要素の最も近い
ユーザーインターフェースをより応答性が高く、ユーザーフレンドリーにする
htmx:xhr:abort イベントは、Htmx で行われる Ajax リクエストを中止するために使用されます。これは、リクエストが完了する前に、ユーザーがキャンセルボタンをクリックしたり、その他の条件が満たされたりした場合に発生します。
htmx HX-Location レスポンスヘッダーとは?
本解説では、以下の内容を詳しく説明します:HX-Location レスポンスヘッダーとは: ヘッダーの役割 ヘッダーの値 ヘッダーとリダイレクトの違いヘッダーの役割ヘッダーの値ヘッダーとリダイレクトの違いHX-Location ヘッダーの動作: htmxによるページ遷移 ヘッダー値に基づくコンテンツの挿入 スクロールの復元 ページタイトルの更新
The Client-side-templates Extension でテンプレート処理を JavaScript コードで制御する
この拡張機能を使用すると、以下のようなことができます。HTMLテンプレートを動的に読み込み、DOMに挿入するテンプレート内で変数や式を評価するテンプレートに基づいて、複雑なUIを構築するこの拡張機能は、以下のような場合に役立ちます。Ajaxリクエストの結果を動的に表示したい場合
htmx hx-include の代替方法: JavaScript、Fetch API、jQuery、SSR
hx-include は、外部HTMLファイルを指定の要素内に動的に読み込む "Attributes" です。サーバーサイドの処理を必要とせず、JavaScriptのみで動作するため、ページの読み込み時間を短縮し、ユーザーインターフェースをよりスムーズに操作できます。