JavaScript DateオブジェクトのsetHoursメソッドで時間を自在に操ろう!
JavaScriptのDateオブジェクトのsetHoursメソッドについて
DateオブジェクトのsetHoursメソッドは、日付オブジェクトの時刻をローカル時間に基づいて設定するために使用されます。
メソッドの構成
dateObject.setHours(hoursValue[, minutesValue[, secondsValue[, msValue]]]);
引数
- hoursValue: 設定する時(0~23の範囲)
- minutesValue: 設定する分(省略可、0~59の範囲)
- secondsValue: 設定する秒(省略可、0~59の範囲)
- msValue: 設定するミリ秒(省略可、0~999の範囲)
返り値
更新された日付オブジェクト
使用例
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を15時に設定
now.setHours(15);
// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());
// 時刻を15時35分1秒に設定
now.setHours(15, 35, 1);
// 出力:2023-11-14T15:35:01.000Z
console.log(now.toString());
補足
- setHoursメソッドは、Dateオブジェクトの時刻のみを変更します。日付は変更されません。
- 引数に省略可能な値を指定しない場合は、省略された値は現在の日付オブジェクトの値から取得されます。
- 引数に有効範囲外の値を指定すると、自動的に調整されます。例えば、hoursValueに24を指定すると、時刻は0時に設定されます。
- setHoursメソッドは、ローカル時間に基づいて時刻を設定します。UTC時間に基づいて設定するには、setUTCHoursメソッドを使用します。
Date.setHoursメソッドのサンプルコード
時刻のみを設定する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を12時に設定
now.setHours(12);
// 出力:2023-11-14T12:00:00.000Z
console.log(now.toString());
時刻と分を設定する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を15時30分に設定
now.setHours(15, 30);
// 出力:2023-11-14T15:30:00.000Z
console.log(now.toString());
時刻、分、秒を設定する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を10時20分30分に設定
now.setHours(10, 20, 30);
// 出力:2023-11-14T10:20:30.000Z
console.log(now.toString());
時刻、分、秒、ミリ秒を設定する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を13時5分2秒100ミリ秒に設定
now.setHours(13, 5, 2, 100);
// 出力:2023-11-14T13:05:02.100Z
console.log(now.toString());
引数を省略して現在の日付オブジェクトの値を使用する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を現在の日付オブジェクトの値から取得
const hours = now.getHours();
// 時刻を1時間後(24時間表記)に設定
now.setHours(hours + 1);
// 出力:2023-11-14T22:00:00.000Z
console.log(now.toString());
無効な値を指定した場合
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を25時に設定 (無効な値)
now.setHours(25);
// 出力:2023-11-15T01:00:00.000Z
// 時刻は自動的に0に調整される
console.log(now.toString());
UTC時間に基づいて時刻を設定する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// UTC時間を12時に設定
now.setUTCHours(12);
// 出力:2023-11-14T12:00:00.000Z
// ローカル時間とは異なる時刻が表示される
console.log(now.toString());
Dateオブジェクトの時刻を設定する他の方法
Dateコンストラクタを使用する
const date = new Date(2023, 10, 14, 15, 30, 0);
// 出力:2023-11-14T15:30:00.000Z
console.log(date.toString());
setDateメソッドとsetTimeメソッドを使用する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 日付を2023年11月14日に設定
now.setDate(14);
// 時刻を15時に設定
now.setTime(now.getTime() + (15 * 60 * 60 * 1000));
// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());
toISOStringメソッドを使用する
// 現在の日付オブジェクトを作成
const now = new Date();
// 時刻を15時に設定
now.toISOString().replace(/T.*$/, 'T15:00:00.000Z');
// 出力:2023-11-14T15:00:00.000Z
console.log(now.toString());
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。どの方法を使用するかは、状況によって異なります。
setHoursメソッドの利点
- シンプルで使いやすい
- 引数に省略可能な値を指定できる
setHoursメソッドの欠点
- ローカル時間に基づいて時刻を設定する
Dateコンストラクタの利点
- UTC時間に基づいて時刻を設定できる
Dateコンストラクタの欠点
- 引数が多く、複雑
setDateメソッドとsetTimeメソッドの利点
- 細かい設定が可能
setDateメソッドとsetTimeメソッドの欠点
- 複雑
toISOStringメソッドの利点
- 文字列として時刻を設定できる
toISOStringメソッドの欠点
- 文字列操作が必要
JavaScript Date.setUTCSeconds() の詳細解説
Date. setUTCSeconds() は、JavaScript の Date オブジェクトのメソッドであり、UTC 時間に基づいて秒を設定するために使用されます。オプションでミリ秒も設定できます。構文パラメータsecondsValue: 設定する秒の値。0 から 59 までの整数です。
JavaScript初心者必見!Date.setUTCMillisecondsメソッドを徹底解説
メソッドの役割Date. setUTCMillisecondsメソッドは、以下の2つの役割を担います。既存の日付時刻のミリ秒部分を変更する: すでに作成済みのDateオブジェクトに対して、ミリ秒単位で時刻を調整できます。新しい日付時刻を作成する: 引数にミリ秒値のみを渡すことで、ミリ秒単位の精度で新しいDateオブジェクトを作成できます。
JavaScriptでその他の便利なメソッドを活用する
時間: 24時間表記で、先頭にゼロパディングされた 2 桁の数字で表現されます。分: 先頭にゼロパディングされた 2 桁の数字で表現されます。時間帯: GMT (グリニッジ標準時) とのオフセットを、符号 (+/-)と 4 桁の数字で表現されます。
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