JavaScript Map オブジェクトを徹底解説:Map.forEach の使い方とサンプルコード
JavaScriptのMapにおけるMap.forEach
Map.forEachは以下の形式で呼び出します。
map.forEach(function(value, key, map) {
// 処理内容
});
引数には、以下の3つの要素が渡されます。
- value: 現在の要素の値
- key: 現在の要素のキー
- map: 処理対象のMapオブジェクト
これらの要素を使って、Map内の各要素を処理することができます。
Map.forEachの使い方は、以下の例で確認してみましょう。
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
map.forEach((value, key) => {
console.log(`${key}: ${value}`);
});
このコードは、Mapオブジェクト内のすべての要素をループ処理し、キーと値をコンソールに出力します。
出力例:
name: John Doe
age: 30
city: New York
Map.forEachは、Mapオブジェクト内のすべての要素を処理するため、処理内容によっては時間がかかる場合があります。
また、Map.forEachは、Mapオブジェクトの順序を保証しません。Mapオブジェクトの順序を保持したい場合は、entries()メソッドを使って配列に変換してから処理する必要があります。
Map.forEachのメリット
Map.forEachは、Mapオブジェクト内のすべての要素を簡単に処理できるというメリットがあります。また、forEachは、Mapオブジェクトだけでなく、SetオブジェクトやTypedArrayオブジェクトにも使用することができます。
Map.forEachは、Mapオブジェクト内のすべての要素を処理するための便利なメソッドです。Map.forEachの使い方を理解することで、Mapオブジェクトを効率的に処理することができます。
Map.forEachのサンプルコード
Map内のすべての要素を出力する
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
map.forEach((value, key) => {
console.log(`${key}: ${value}`);
});
name: John Doe
age: 30
city: New York
Map内のすべての値を2倍にする
const map = new Map([
["a", 1],
["b", 2],
["c", 3],
]);
map.forEach((value, key) => {
map.set(key, value * 2);
});
console.log(map);
出力例:
Map { "a" => 2, "b" => 4, "c" => 6 }
Map内のすべての要素をオブジェクトに変換する
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
const object = Array.from(map).reduce((obj, [key, value]) => {
obj[key] = value;
return obj;
}, {});
console.log(object);
出力例:
{ name: "John Doe", age: 30, city: "New York" }
Map内の特定の条件に合致する要素のみを出力する
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
["country", "USA"],
]);
map.forEach((value, key) => {
if (key.startsWith("c")) {
console.log(`${key}: ${value}`);
}
});
出力例:
city: New York
country: USA
Map内の要素を別のMapに追加する
const map1 = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
]);
const map2 = new Map();
map1.forEach((value, key) => {
map2.set(key, value);
});
console.log(map2);
出力例:
Map { "name" => "John Doe", "age" => 30 }
Map内の要素をソートする
const map = new Map([
["c", 3],
["a", 1],
["b", 2],
]);
const sortedMap = new Map([...map.entries()].sort((a, b) => a[0].localeCompare(b[0])));
console.log(sortedMap);
出力例:
Map { "a" => 1, "b" => 2, "c" => 3 }
Map.forEachは、Mapオブジェクト内のすべての要素を処理するための便利なメソッドです。さまざまなサンプルコードを参考に、Map.forEachの使い方を理解し、Mapオブジェクトを効率的に処理しましょう。
Map.forEach 以外の Map オブジェクト処理方法
for...of ループは、Map オブジェクトを含むイテラブルオブジェクトの要素をループ処理するのに便利な構文です。
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
for (const [key, value] of map) {
console.log(`${key}: ${value}`);
}
出力例:
name: John Doe
age: 30
city: New York
map.entries() メソッドは、Map オブジェクトのすべてのエントリをキーと値のペアの配列として返します。
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
const entries = map.entries();
for (const entry of entries) {
const [key, value] = entry;
console.log(`${key}: ${value}`);
}
出力例:
name: John Doe
age: 30
city: New York
Array.from() メソッドは、イテラブルオブジェクトを配列に変換します。
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
const array = Array.from(map);
for (const entry of array) {
const [key, value] = entry;
console.log(`${key}: ${value}`);
}
出力例:
name: John Doe
age: 30
city: New York
map.reduce() メソッドは、Map オブジェクトのすべての要素を単一の値に集約します。
const map = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
const object = map.reduce((obj, [key, value]) => {
obj[key] = value;
return obj;
}, {});
console.log(object);
出力例:
{ name: "John Doe", age: 30, city: "New York" }
その他のライブラリ
Lodash や Underscore.js などのライブラリは、Map オブジェクトを処理するための便利なユーティリティ関数を提供しています。
Map.forEach は Map オブジェクト内の要素を処理する便利な方法ですが、他にもいくつかの方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に応じて使い分けましょう。
JavaScriptにおけるMapオブジェクト:その他のサンプルコード
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JavaScript Map オブジェクトとは?
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