JavaScript Map オブジェクトとは?
JavaScript の Map オブジェクトと keys() メソッド
Map オブジェクトとは
keys()
メソッドは、Map オブジェクトのすべてのキーをイテレータとして返します。イテレータは、for...of
ループを使って要素を順番に取り出すことができます。
例
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// for...of ループを使ってイテレータを反復処理
for (const key of keys) {
console.log(key); // "name", "age", "city"
}
出力
name
age
city
- オブジェクトのキーをループ処理する際に、
Object.keys()
メソッドよりも効率的です。 - キーの順序を保持したままイテレートすることができます。
keys()
メソッドは、Map オブジェクト単独で使用できます。for...of
ループを使ってイテレータを反復処理できます。- イテレータの要素は、キーを表す値です。
keys()
メソッドは、Map オブジェクトのすべてのキーをイテレータとして返す便利なメソッドです。オブジェクトのキーをループ処理する際に、ぜひ活用してみてください。
補足
keys()
メソッドは、Map オブジェクトの新しいイテレータオブジェクトを返します。- イテレータオブジェクトは、一度だけ反復処理できます。
- イテレータオブジェクトを再び反復処理したい場合は、
keys()
メソッドを再度呼び出す必要があります。
Map オブジェクトの keys() メソッドを使ったサンプルコード
Map オブジェクトのすべてのキーをコンソールに出力する
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// for...of ループを使ってイテレータを反復処理
for (const key of keys) {
console.log(key); // "name", "age", "city"
}
特定のキーを含むかどうかを確認する
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// has() メソッドを使ってイテレータに特定のキーが含まれているかどうかを確認
if (keys.has("age")) {
console.log("The map has the key 'age'."); // "The map has the key 'age'."
} else {
console.log("The map does not have the key 'age'.");
}
キーと値のペアをオブジェクトに変換する
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// オブジェクトを作成
const object = {};
// for...of ループを使ってイテレータを反復処理
for (const key of keys) {
object[key] = myMap.get(key);
}
console.log(object); // { name: "John Doe", age: 30, city: "New York" }
Map オブジェクトのキーを配列に変換する
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// イテレータを配列に変換
const keysArray = [...keys];
console.log(keysArray); // ["name", "age", "city"]
キーを条件にフィルタリングする
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
["country", "USA"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーをイテレータとして取得
const keys = myMap.keys();
// filter() メソッドを使って条件に合致するキーのみを含む新しいイテレータを取得
const filteredKeys = keys.filter((key) => key.length === 4);
// for...of ループを使ってイテレータを反復処理
for (const key of filteredKeys) {
console.log(key); // "name", "age"
}
Map オブジェクトの keys() メソッドの代替方法
forEach()
メソッドは、Map オブジェクトのすべての要素を反復処理することができます。キーを取得するには、コールバック関数の引数として key
パラメータを使用します。
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// forEach() メソッドを使って Map のすべてのキーを取得
myMap.forEach((value, key) => {
console.log(key); // "name", "age", "city"
});
...
演算子は、イテレータを配列に変換することができます。keys()
メソッドを使って取得したイテレータに ...
演算子を使用することで、キーの配列を取得できます。
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーを取得
const keys = myMap.keys();
// ... 演算子を使ってイテレータを配列に変換
const keysArray = [...keys];
console.log(keysArray); // ["name", "age", "city"]
Array.from()
メソッドは、イテレータを配列に変換することができます。keys()
メソッドを使って取得したイテレータを Array.from()
メソッドに渡すことで、キーの配列を取得できます。
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// keys() メソッドを使って Map のすべてのキーを取得
const keys = myMap.keys();
// Array.from() メソッドを使ってイテレータを配列に変換
const keysArray = Array.from(keys);
console.log(keysArray); // ["name", "age", "city"]
Object.keys()
メソッドは、オブジェクトのすべてのキーを取得することができます。ただし、この方法は Map オブジェクトではなく、オブジェクトに変換してから使用する必要があります。
const myMap = new Map([
["name", "John Doe"],
["age", 30],
["city", "New York"],
]);
// Map オブジェクトをオブジェクトに変換
const object = Object.fromEntries(myMap);
// Object.keys() メソッドを使ってオブジェクトのすべてのキーを取得
const keys = Object.keys(object);
console.log(keys); // ["name", "age", "city"]
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。状況に応じて最適な方法を選択してください。
- すべてのキーを取得してループ処理したい場合は、
forEach()
メソッドまたはkeys()
メソッドと...
演算子を使用するのがおすすめです。 - キーを配列として使用したい場合は、
...
演算子、Array.from()
メソッド、またはObject.keys()
メソッドを使用するのがおすすめです。 - 特定のキーを含むかどうかを確認したい場合は、
has()
メソッドを使用するのがおすすめです。
JavaScriptにおけるMapオブジェクト:その他のサンプルコード
JavaScript の Map オブジェクトは、キーと値のペアを格納する強力なデータ構造です。map. size プロパティは、Map オブジェクト内の要素数を取得するために使用されます。このチュートリアルでは、map. size の使用方法、動作、および実用的な例について詳しく説明します。
Number 型を使いこなして、JavaScript プログラミングをレベルアップ!
整数と小数を統一的に扱える数値演算や比較演算が使える文字列やオブジェクトに変換できる浮動小数点数表現(IEEE 754 準拠)を使用するため、精度誤差が発生する可能性があるNumber 型の値は、以下の方法で生成できます。リテラル表記:例:10、3.14、-5
Number.number プロパティを使いこなしてワンランク上の JavaScript 開発者へ
数値リテラルの型を確認するtypeof 演算子を使用して数値リテラルの型を確認すると、常に "number" と返されます。しかし、Number. number プロパティを使用すると、より詳細な型情報を得ることができます。上記のように、Number
【完全ガイド】JavaScript Number.isInteger メソッドで整数判定をマスターし、開発効率をアップ!
使い方引数value: 判定対象となる数値戻り値数値が整数であれば true、そうでなければ false例整数判定を簡単に記述できる他の判定方法と比べて処理速度が速いNaN や Infinity は常に false を返す浮動小数点数が整数に変換できる場合でも false を返す (例: 5.0000000000000001)
Number.MIN_SAFE_INTEGER を理解して JavaScript の精度制限を克服する
Number. MIN_SAFE_INTEGER を理解するには、以下の点を押さえることが重要です。安全な整数とは?JavaScript は、64ビット浮動小数点数形式で数値を表現します。しかし、この形式には整数表現の精度制限があり、52ビットしか使用できません。そのため、2^53 - 1 より大きい整数または -(2^53 - 1) より小さい整数は、正確に表現できない可能性があります。
迷ったらコレ!JavaScriptで文字列を大きく表示するベストプラクティス
いくつかの類似した機能や代替手段が存在するため、混同が生じている可能性があります。 以下、それぞれの詳細と関連情報について説明します。かつて、Netscape Navigator 3.0 で String. prototype. big() メソッドが提案されました。 これは、文字列を <big> HTMLタグで囲むことで、視覚的に大きく表示するためのものだったのですが、現在では非推奨となっています。
JavaScript エラーと Error.stack プロパティ
スタックトレースは、エラー発生時に実行されていた関数とその呼び出し順序を記録したものです。具体的には、以下の情報が含まれます。各関数の名前各関数のファイル名と行番号関数の引数スタックトレースを活用することで、以下のことが可能になります。エラー発生箇所を特定する
Array.@@iterator をマスターして、JavaScriptスキルを向上させよう
イテレータは、値のシーケンスを順に取得するためのオブジェクトです。イテレータオブジェクトには、次の2つの重要なメソッドがあります。next(): 次の値を取得します。done: イテレーションが完了したかどうかを示します。Array. @@iterator を使用するには、以下の2つの方法があります。
JavaScriptでその他の便利なメソッドを活用する
時間: 24時間表記で、先頭にゼロパディングされた 2 桁の数字で表現されます。分: 先頭にゼロパディングされた 2 桁の数字で表現されます。時間帯: GMT (グリニッジ標準時) とのオフセットを、符号 (+/-)と 4 桁の数字で表現されます。
String.italics() メソッド:HTML要素内の文字列を斜体表示
使い方このメソッドは、次のように使用できます。この例では、"これは斜体です。" という文字列が myElement 要素内に <i> タグで囲まれて挿入されます。その結果、その文字列は斜体で表示されます。注意点String. italics() メソッドは、HTML を生成するものであり、プレーンなテキストを斜体にするものではありません。