MariaDB の Information Schema INNODB_BUFFER_PAGE テーブルとは?
MariaDB の Information Schema INNODB_BUFFER_PAGE
テーブルは、InnoDBバッファプール内の各ページに関する情報を提供します。この情報は、InnoDBバッファプールの状態を監視し、パフォーマンスを最適化するのに役立ちます。
テーブル構成
カラム名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
POOL_ID | INTEGER | バッファプールのID |
BLOCK_ID | BIGINT | バッファプール内のページのID |
PAGE_TYPE | VARCHAR(1) | ページの種類 ('i' - インデックスページ、'd' - データページ) |
SPACE_ID | INTEGER | テーブルスペースのID |
PAGE_NO | INTEGER | テーブルスペース内のページ番号 |
HEAP_NO | INTEGER | ヒープ内のページ番号 (データページの場合のみ) |
ROW_ID | BIGINT | ページ内の最初の行のID (データページの場合のみ) |
MIXED_INDEX_ID | INTEGER | ページに格納されている混合インデックスのID (存在する場合) |
INDEX_ID | INTEGER | ページに格納されているインデックスのID (存在する場合) |
OLD_BLOCK_ID | BIGINT | LRUリストの古いブロックのID |
LRU_POSITION | INTEGER | LRUリスト内のページの位置 |
FIX_COUNT | INTEGER | ページへの参照カウント |
IS_HASHED | INTEGER | ページがハッシュインデックスにあるかどうか (1 - あり、0 - なし) |
ACCESS_TIME | TIMESTAMP | ページへの最後のアクセス時刻 |
MODIFIED | INTEGER | ページが変更されたかどうか (1 - 変更あり、0 - 変更なし) |
DIRTY | INTEGER | ページがフラッシュされていないかどうか (1 - フラッシュされていない、0 - フラッシュ済み) |
BUFFER_PAGE_PTR | POINTER | ページへのポインター |
主な用途
- InnoDBバッファプールの使用状況を監視する
- 特定のページに関する情報を取得する
- パフォーマンスの問題を診断する
例
- バッファプール内のすべてのページの情報を見たい場合:
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE;
- 特定のページの情報を見たい場合:
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE
WHERE POOL_ID = 0 AND BLOCK_ID = 12345;
- バッファプール内の使用されていないページを見たい場合:
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE
WHERE FIX_COUNT = 0;
注意事項
INNODB_BUFFER_PAGE
テーブルは、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、慎重に使用してください。- このテーブルは、InnoDBの内部構造に依存するため、将来のバージョンで変更される可能性があります。
補足
- 上記の情報に加えて、
INNODB_BUFFER_PAGE
テーブルには、パフォーマンス分析に役立つその他の多くのカラムがあります。 - 詳細については、上記の参考情報をご覧ください。
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE;
出力例
POOL_ID | BLOCK_ID | PAGE_TYPE | SPACE_ID | PAGE_NO | HEAP_NO | ROW_ID | MIXED_INDEX_ID | INDEX_ID | OLD_BLOCK_ID | LRU_POSITION | FIX_COUNT | IS_HASHED | ACCESS_TIME | MODIFIED | DIRTY | BUFFER_PAGE_PTR
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
0 | 12345 | i | 0 | 1 | NULL | NULL | NULL | NULL | 0 | 10 | 0 | 0 | 2023-11-14 12:34:56 | 0 | 0 | 0x12345678
0 | 12346 | d | 1 | 2 | 1 | 100 | NULL | NULL | 0 | 11 | 1 | 1 | 2023-11-14 12:34:56 | 1 | 1 | 0x12345679
... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ... | ...
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE
WHERE POOL_ID = 0 AND BLOCK_ID = 12345;
出力例
POOL_ID | BLOCK_ID | PAGE_TYPE | SPACE_ID | PAGE_NO | HEAP_NO | ROW_ID | MIXED_INDEX_ID | INDEX_ID | OLD_BLOCK_ID | LRU_POSITION | FIX_COUNT | IS_HASHED | ACCESS_TIME | MODIFIED | DIRTY | BUFFER_PAGE_PTR
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
0 | 12345 | i | 0 | 1 | NULL | NULL | NULL | NULL | 0 | 10 | 0 | 0 | 2023-11-14 12:34:56 | 0 | 0 | 0x12345678
SELECT * FROM INFORMATION_SCHEMA.INNODB_BUFFER_PAGE
WHERE FIX_COUNT = 0;
出力例
POOL_ID | BLOCK_ID | PAGE_TYPE | SPACE_ID | PAGE_NO | HEAP_NO | ROW_ID | MIXED_INDEX_ID | INDEX_ID | OLD_BLOCK_ID | LRU_POSITION | FIX_COUNT | IS_HASHED | ACCESS_TIME | MODIFIED | DIRTY | BUFFER_PAGE_PTR
------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | --------
0 | 12347 | d | 1 | 3 | NULL | NULL | NULL | NULL | 0 | 20 | 0 | 0 | 2023-11-14 12:34:56 | 0 | 0 | 0x1234567a
0 | 12348 | i | 0 | 2 | NULL | NULL | NULL | NULL | 0 | 21 | 0 | 0 | 2023-11-14 12:34:56 | 0 | 0 | 0x1234567b
... | ... | ...
MariaDB の INNODB_BUFFER_PAGE テーブルに関するその他情報
INNODB_BUFFER_PAGE
テーブルの代わりに、SHOW INNODB STATUS
コマンドを使用して、バッファプールの情報を取得することができます。mysqldumpslow
などのツールを使用して、バッファプールの使用状況に関する詳細情報を取得することができます。
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