MariaDBでJSONデータをバリデーション:JSON_SCHEMA_VALID関数の実践ガイド
MariaDB JSON_SCHEMA_VALID 関数:詳細解説
JSON_SCHEMA_VALID
関数は、MariaDB 10.2.7 以降で利用可能な関数で、JSON データが指定された JSON スキーマに準拠しているかどうかを検証します。検証結果は、1(真)または 0(偽)で返されます。
構文
JSON_SCHEMA_VALID(json_schema, json_document)
引数
json_schema
: JSON スキーマを文字列で指定します。json_document
: 検証対象の JSON データを文字列で指定します。
スキーマ定義
JSON スキーマは、JSON オブジェクトで記述されます。スキーマは、以下の要素で構成されます。
type
: データ型を指定します。有効な値は、string
、number
、boolean
、object
、array
、null
です。properties
: オブジェクトの場合、プロパティとそのスキーマを定義します。items
: 配列の場合、要素のスキーマを定義します。required
: オブジェクトの場合、必須のプロパティをカンマ区切りで列挙します。additionalProperties
: オブジェクトの場合、定義されていないプロパティを許可するかどうかを指定します。minimum
: 数値の場合、最小値を指定します。pattern
: 文字列の場合、正規表現パターンを指定します。
詳細解説
JSON_SCHEMA_VALID
関数は、以下のルールに基づいて JSON データを検証します。
json_schema
とjson_document
は、どちらも有効な JSON 文字列である必要があります。json_document
は、json_schema
で定義されたスキーマに準拠している必要があります。
例
-- スキーマ定義
SET @schema = '{
"type": "object",
"properties": {
"name": {
"type": "string",
"required": true
},
"age": {
"type": "number",
"minimum": 18
}
}
}';
-- データ検証
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": "John Doe", "age": 25 }'); -- 1 (真)
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "age": 15 }'); -- 0 (偽)
エラー処理
JSON_SCHEMA_VALID
関数は、検証エラーが発生した場合、エラーメッセージを mariadb.error_message
システム変数に格納します。
その他の JSON 関数
MariaDB は、JSON_SCHEMA_VALID
関数以外にも、JSON データを操作するための様々な関数を提供しています。詳細は、MariaDB ドキュメントの JSON Functions: [無効な URL を削除しました] を参照してください。
MariaDB JSON_SCHEMA_VALID 関数:サンプルコード
-- スキーマ定義
SET @schema = '{
"type": "object",
"properties": {
"name": {
"type": "string",
"required": true
},
"age": {
"type": "number",
"minimum": 18
}
}
}';
-- 正常なデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": "John Doe", "age": 25 }'); -- 1 (真)
-- 誤ったデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": 123 }'); -- 0 (偽)
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "age": 15 }'); -- 0 (偽)
配列の検証
-- スキーマ定義
SET @schema = '{
"type": "array",
"items": {
"type": "number",
"minimum": 10
}
}';
-- 正常なデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '[12, 15, 20]'); -- 1 (真)
-- 誤ったデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '[12, "abc", 20]'); -- 0 (偽)
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '[5, 10]'); -- 0 (偽)
ネストされたオブジェクトの検証
-- スキーマ定義
SET @schema = '{
"type": "object",
"properties": {
"name": {
"type": "string",
"required": true
},
"address": {
"type": "object",
"properties": {
"street": {
"type": "string",
"required": true
},
"city": {
"type": "string",
"required": true
}
}
}
}
}';
-- 正常なデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": "John Doe", "address": { "street": "123 Main Street", "city": "San Francisco" } }'); -- 1 (真)
-- 誤ったデータ
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": "John Doe" }'); -- 0 (偽)
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ "name": "John Doe", "address": { "street": 123 } }'); -- 0 (偽)
その他のサンプル
- 文字列の検証:
JSON_SCHEMA_VALID('{ "type": "string" }', 'Hello, world!')
- 数値の検証:
JSON_SCHEMA_VALID('{ "type": "number", "minimum": 10 }', 15)
- ブール値の検証:
JSON_SCHEMA_VALID('{ "type": "boolean" }', true)
- null 値の検証:
JSON_SCHEMA_VALID('{ "type": "null" }', null)
エラー処理
-- スキーマ定義
SET @schema = '{
"type": "object",
"properties": {
"name": {
"type": "string",
"required": true
}
}
}';
-- 検証エラー
SELECT JSON_SCHEMA_VALID(@schema, '{ }');
SELECT mariadb.error_message;
-- 'The document must contain a property named "name".'
JSON 関数の詳細
MariaDB は、JSON_SCHEMA_VALID
関数以外にも、JSON データを操作するための様々な関数を提供しています。詳細は、MariaDB ドキュメントの JSON Functions: [無効な URL を削除しました] を参照してください。
JSON データの検証方法
これらのツールは、ブラウザ上で無料で利用できます。
これらのライブラリは、プログラム上で JSON データの検証を行うことができます。
自作のプログラム
JSON スキーマに基づいて、独自のプログラムを作成することも可能です。
JSON_SCHEMA_VALID 関数と比較した各方法のメリットとデメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
JSON オンラインツール | 簡単、無料 | 詳細な検証が難しい |
ライブラリ | プログラム上で利用可能 | ライブラリの学習が必要 |
自作のプログラム | 詳細な検証が可能 | 開発コストがかかる |
- 検証の複雑さ
- プログラミングスキル
- 開発コスト
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