MariaDB の LEAST 関数:SQL ステートメントと構造
MariaDB の LEAST 関数:SQL ステートメントと構造
構文:
LEAST(expr1, expr2, ..., exprN)
引数:
expr1, expr2, ..., exprN
: 比較する式。数値、文字列、日付など、さまざまなデータ型を混在させることもできます。
戻り値:
- 引数の中で最も小さい値。
例:
SELECT LEAST(10, 5, 15);
この例では、LEAST(10, 5, 15)
は 5
を返します。
その他の例:
- 最も古い日付を取得する:
SELECT LEAST(date1, date2, date3);
- 最も短い文字列を取得する:
SELECT LEAST(length(str1), length(str2), length(str3));
LEAST 関数の利点:
- 複数の条件を比較する際に、CASE 式よりも簡潔に記述できる。
- NULL 値にも対応している。
注意点:
- 引数のデータ型が一致していない場合、エラーが発生する。
- NULL 値を含む引数がある場合、その引数が最も小さい値とみなされる。
追加情報:
LEAST
関数は、GREATEST
関数の逆関数です。GREATEST
関数は、複数の式の中で最も大きい値を返します。LEAST
関数は、CASE
式を使用して同じ結果を得ることもできますが、より冗長な記述になります。
MariaDB の LEAST 関数:サンプルコード
数値の比較
-- 最小値を取得
SELECT LEAST(10, 5, 15);
-- 複数の列の最小値を取得
SELECT LEAST(price, discount, shipping) FROM products;
-- 条件付きで最小値を取得
SELECT LEAST(price, IF(quantity > 10, discount, 0)) FROM products;
文字列の比較
-- 最も短い文字列を取得
SELECT LEAST(LENGTH('abc'), LENGTH('defg'), LENGTH('hijkl'));
-- 文字列の辞書順序で最小値を取得
SELECT LEAST('abc', 'def', 'ghi');
日付の比較
-- 最も古い日付を取得
SELECT LEAST(date1, date2, date3);
-- 過去 30 日間の中で最も古い日付を取得
SELECT LEAST(date, CURRENT_DATE() - INTERVAL 30 DAY);
-- NULL 値を含む場合
SELECT LEAST(10, NULL, 5); -- 5 が返されます
-- CASE 式との比較
SELECT
CASE
WHEN price < discount THEN discount
ELSE price
END AS min_price;
SELECT LEAST(price, discount); -- 上記と同じ結果になります
応用例
- 商品リストの中で、最も安い価格を取得する
- 顧客情報の中で、最も古い誕生日を取得する
- 複数の条件に基づいて、最も適切な候補者を選択する
サンプルコードを参考に、さまざまなユースケースで LEAST
関数を使ってみてください。
MariaDB の LEAST 関数:他の方法
CASE 式
SELECT
CASE
WHEN expr1 < expr2 THEN expr1
ELSE expr2
END AS min_value;
この例では、expr1
と expr2
のどちらが小さいかを比較し、小さい方の値を min_value
という変数に格納します。
SUBQUERY
SELECT min_value
FROM (
SELECT expr1 AS min_value
UNION ALL
SELECT expr2
UNION ALL
SELECT expr3
) AS t;
この例では、expr1
、expr2
、expr3
をそれぞれサブクエリで選択し、その中で最小値を取得します。
MIN 関数
SELECT MIN(expr1, expr2, expr3) AS min_value;
この例では、MIN
関数を使用して、expr1
、expr2
、expr3
の最小値を取得します。
比較演算子
SELECT CASE WHEN expr1 < expr2 AND expr1 < expr3 THEN expr1
WHEN expr2 < expr1 AND expr2 < expr3 THEN expr2
ELSE expr3
END AS min_value;
この例では、比較演算子を使用して、expr1
、expr2
、expr3
の中で最も小さい値を取得します。
- 比較する式が少ない場合は、
CASE
式が最も簡潔です。 - 比較する式が多い場合は、
SUBQUERY
やMIN
関数の方が効率的です。 - 複数の条件に基づいて最小値を取得する場合は、
CASE
式が最も柔軟です。
LEAST
関数以外にも、さまざまな方法で複数の式の中で最も小さい値を取得できます。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に応じて使い分けてください。
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