MariaDBで空間データ分析!ST_PolygonFromText関数でポリゴン作成をマスターしよう
MariaDB の "ST_PolygonFromText" 関数
概要
ST_PolygonFromText
関数は、以下の引数を受け取ります。
- text: ポリゴンを表すテキスト文字列。Well-Known Text (WKT) 形式で記述する必要があります。
- srid: 空間参照系識別子 (SRID)。省略すると、デフォルトの SRID が使用されます。
使用例
以下は、ST_PolygonFromText
関数の使用例です。
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
この例では、5つの点で構成されるポリゴンを作成しています。
WKT 形式は、空間データをテキスト形式で記述するためのフォーマットです。ポリゴンを表す WKT 形式は以下の通りです。
POLYGON((<point1>, <point2>, ..., <pointN>, <point1>))
<point>
は、点の座標を表します。- 座標は、X 軸と Y 軸の値をカンマで区切って記述します。
- 最初の点と最後の点は同じである必要があります。
応用例
ST_PolygonFromText
関数は、様々な用途に使用できます。以下は、その一例です。
- 地図データの作成
- 空間データの分析
- 空間データの可視化
ST_PolygonFromText
関数は、テキスト文字列からポリゴン型の空間データを作成する便利な関数です。WKT 形式を理解すれば、様々な形状のポリゴンを作成することができます。
MariaDB ST_PolygonFromText 関数のサンプルコード
四角形のポリゴン
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
三角形のポリゴン
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 5 10, 0 0))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,5 10,0 0))
円形のポリゴン
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((5 5, 5 0, 0 0, -5 0, -5 5, 0 5, 5 5))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((5 5,5 0,0 0,-5 0,-5 5,0 5,5 5))
穴のあるポリゴン
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0), (5 5, 7 5, 7 7, 5 7, 5 5))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0),(5 5,7 5,7 7,5 7,5 5))
複数のポリゴン
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0)), POLYGON((5 5, 7 5, 7 7, 5 7, 5 5))');
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
-- SRID:0;POLYGON((5 5,7 5,7 7,5 7,5 5))
SRID の指定
SELECT ST_PolygonFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))', 4326);
-- 結果:
-- SRID:4326;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
変数を使用したポリゴンの作成
SET @wkt = 'POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))';
SELECT ST_PolygonFromText(@wkt);
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
上記のように、変数に WKT 文字列を格納しておけば、繰り返し同じポリゴンを作成することができます。
ファイルから WKT 文字列を読み込む
LOAD DATA LOCAL INFILE '/path/to/file.txt'
INTO TABLE polygons
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(wkt);
SELECT ST_PolygonFromText(wkt) FROM polygons;
上記のように、ファイルから WKT 文字列を読み込んで、ST_PolygonFromText
関数でポリゴンを作成することができます。
MariaDB でポリゴンを作成する他の方法
ST_GeomFromText
関数は、WKT 文字列から任意の形状の空間データを作成することができます。
SELECT ST_GeomFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))');
-- 結果:
-- SRID:0;GEOMETRYCOLLECTION(POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0)))
上記のように、ST_GeomFromText
関数を使用してポリゴンを作成すると、GEOMETRYCOLLECTION
型になります。
ST_MakePolygon
関数は、点のリストからポリゴンを作成することができます。
SELECT ST_MakePolygon(ST_Point(0, 0), ST_Point(10, 0), ST_Point(10, 10), ST_Point(0, 10), ST_Point(0, 0));
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
上記のように、ST_MakePolygon
関数を使用してポリゴンを作成すると、点の順番通りにポリゴンが作成されます。
ST_ExteriorRing 関数と ST_Buffer 関数
ST_ExteriorRing
関数は、ポリゴンの外側の輪郭を取得します。ST_Buffer
関数は、空間データの周りにバッファ領域を作成します。
SELECT ST_Buffer(ST_ExteriorRing(ST_GeomFromText('POLYGON((0 0, 10 0, 10 10, 0 10, 0 0))')), 1);
-- 結果:
-- SRID:0;POLYGON((0 0,10 0,10 10,0 10,0 0))
上記のように、ST_ExteriorRing
関数と ST_Buffer
関数を使用して、ポリゴンを拡大することができます。
ST_PolygonFromText
関数は、テキスト文字列からポリゴンを作成する最も簡単な方法ですが、他の方法も状況に応じて使い分けることが重要です。
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