MariaDBのsys_get_config関数 vs SHOW VARIABLES:違いは何?
MariaDB の sys_get_config
関数は、サーバー構成パラメータの値を取得するために使用されます。これは、データベースの動作を理解したり、特定の設定がどのように影響するかを確認したりする場合に役立ちます。
構文
SELECT sys_get_config(option_name);
引数
option_name
: 取得したい構成パラメータの名前。大文字と小文字が区別されます。
戻り値
- 設定パラメータの値。文字列、数値、またはブール値として返されます。
例
-- データベースの最大接続数を取得
SELECT sys_get_config('max_connections');
-- InnoDBバッファープールのサイズを取得
SELECT sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');
-- ログファイルの場所を取得
SELECT sys_get_config('log_file');
詳細
sys_get_config
は、すべての MariaDB バージョンで使用できます。sys_get_config
は、セッション変数ではなく、サーバー全体の構成パラメータの値を取得します。- パラメータ名が不明な場合は、
SHOW VARIABLES
ステートメントを使用して、利用可能なすべての設定パラメータとその説明を確認できます。
補足
sys_get_config
は、SELECT ステートメント内でのみ使用できます。- 複数の設定パラメータの値を取得したい場合は、
IN
句を使用して、一度に複数のパラメータ名を指定できます。
例
SELECT sys_get_config('max_connections'), sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');
SELECT sys_get_config(option_name)
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name IN ('max_connections', 'innodb_buffer_pool_size');
補足説明
パラメータ名の取得
特定のパラメータ名の値を取得したい場合は、以下の方法で取得できます。
- 直接パラメータ名を指定する
SELECT sys_get_config('max_connections');
- information_schema.parameters テーブルを使用する
SELECT option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';
パラメータ値の確認
取得したパラメータ値の意味が分からない場合は、以下の方法で確認できます。
- MariaDB のドキュメントを参照する
MariaDB のドキュメントには、各設定パラメータの詳細な説明が記載されています。
- SHOW VARIABLES ステートメントを使用する
SHOW VARIABLES
ステートメントを実行すると、利用可能なすべての設定パラメータとその説明が表示されます。
パラメータ値の変更
sys_get_config
関数は、パラメータ値を取得するためだけの関数です。パラメータ値を変更するには、SET
ステートメントを使用する必要があります。
例
-- max_connections の値を 100 に変更
SET max_connections = 100;
注意
パラメータ値を変更する前に、変更の影響を理解しておくことが重要です。変更によってデータベースの動作が不安定になる可能性もあります。
sys_get_config
関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する際に役立ちます。この関数を使うことで、データベースの動作を理解したり、特定の設定がどのように影響するかを確認したりすることができます。
MariaDB の sys_get_config 関数 - サンプルコード集
基本的な使用例
-- データベースの最大接続数を取得
SELECT sys_get_config('max_connections');
-- InnoDBバッファープールのサイズを取得
SELECT sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');
-- ログファイルの場所を取得
SELECT sys_get_config('log_file');
複数の設定パラメータの値を取得
-- max_connections と innodb_buffer_pool_size の値を取得
SELECT sys_get_config('max_connections'), sys_get_config('innodb_buffer_pool_size');
-- information_schema.parameters テーブルを使用して複数の値を取得
SELECT option_name, option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name IN ('max_connections', 'innodb_buffer_pool_size', 'log_file');
パラメータ名の取得
-- パラメータ名のリストを取得
SELECT option_name
FROM information_schema.parameters;
-- 特定のパラメータの説明を取得
SELECT description
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';
-- max_connections の値を 100 に変更
SET max_connections = 100;
-- innodb_buffer_pool_size の値を 8GB に変更
SET innodb_buffer_pool_size = 8G;
-- log_file の場所を変更
SET log_file = '/var/log/mariadb/mariadb.log';
パラメータ値を変更する前に、変更の影響を理解しておくことが重要です。変更によってデータベースの動作が不安定になる可能性もあります。
条件付きで値を取得
-- データベースが稼働している場合のみ、max_connections の値を取得
SELECT IF(@@global.innodb_status & 1, sys_get_config('max_connections'), NULL);
-- MySQL バージョンが 8.0 以上の場合のみ、innodb_buffer_pool_size の値を取得
SELECT IF(version() >= '8.0.0', sys_get_config('innodb_buffer_pool_size'), NULL);
スクリプト内で使用
-- 設定パラメータの値を取得して、処理に利用するスクリプト
SET @max_connections = sys_get_config('max_connections');
-- 処理
-- 処理完了後、接続数を元に戻す
SET max_connections = @max_connections;
応用例
- データベースのチューニング
- パフォーマンスの問題の調査
- 設定パラメータの変更の影響確認
- スクリプトによる自動化
sys_get_config
関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する際に非常に役立ちます。上記のサンプルコードを参考に、さまざまな用途で活用してみてください。
MariaDB の設定パラメータの値を取得するその他の方法
SHOW VARIABLES
ステートメントを使用すると、利用可能なすべての設定パラメータとその値が表示されます。
SHOW VARIABLES;
-- または
SHOW VARIABLES LIKE '%max_connections%';
information_schema.parameters
テーブルには、すべての設定パラメータとその説明が格納されています。
SELECT *
FROM information_schema.parameters;
-- または
SELECT option_name, option_value
FROM information_schema.parameters
WHERE option_name = 'max_connections';
mysqldump
コマンドを使用して、設定パラメータを含むデータベースのダンプを取得できます。
mysqldump --defaults-file=/etc/my.cnf --all-databases > database.sql
ダンプファイルには、SHOW VARIABLES
ステートメントの出力が含まれます。
環境変数
一部の設定パラメータは、環境変数を使用して設定できます。環境変数の値を取得することで、パラメータの値を確認できます。
-- 例:max_connections の値を取得
echo $MYSQL_MAX_CONNECTIONS
オペレーティングシステムのツールを使用して、設定ファイルを開き、パラメータの値を確認することもできます。
-- 例:my.cnf ファイルを開く
vim /etc/my.cnf
- すべての設定パラメータとその値を確認したい場合は、
SHOW VARIABLES
ステートメントを使用するのが最も簡単です。 - 特定のパラメータの値のみ確認したい場合は、
information_schema.parameters
テーブルを使用するのが効率的です。 - 設定パラメータの値をスクリプトで取得したい場合は、
sys_get_config
関数を使用するのが便利です。 - 環境変数を使用して設定されているパラメータの値を確認したい場合は、環境変数の値を取得します。
- 設定ファイルの内容を確認したい場合は、オペレーティングシステムのツールを使用します。
sys_get_config
関数は、MariaDB の設定パラメータの値を取得する便利な方法の一つです。状況に合わせて、上記の方法を使い分けてください。
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