NumPyのstd()関数以外の標準偏差の計算方法
NumPyの統計モジュールにおけるnumpy.std()関数
NumPyのnumpy.std()
関数は、配列の標準偏差を計算します。標準偏差は、データが平均値からどの程度離れているかを表す指標です。
基本的な使い方
import numpy as np
# 配列を定義
data = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
# 標準偏差を計算
std = np.std(data)
# 結果を出力
print(std)
出力
2.23606797749979
引数
a
: 標準偏差を計算したい配列axis
: 標準偏差を計算する軸。デフォルトはNoneで、配列全体を対象に計算されます。ddof
: 自由度補正値。デフォルトは0で、不偏標準偏差を計算します。ddof=1で標本標準偏差を計算します。keepdims
: 出力配列の次元数を保持するかどうか。デフォルトはFalseで、次元数が削減されます。
オプション
dtype
: 出力データ型out
: 出力配列
詳細
numpy.std()
関数は、ベッセル補正に基づいて標準偏差を計算します。ddof
オプションは、データの個数に影響を与える自由度を補正するために使用されます。keepdims
オプションは、出力配列の次元数を保持するために使用されます。
例
- 複数の軸に沿って標準偏差を計算する
data = np.array([[1, 2, 3], [4, 5, 6]])
# 各行の標準偏差を計算
std_rows = np.std(data, axis=1)
# 各列の標準偏差を計算
std_cols = np.std(data, axis=0)
- 不偏標準偏差と標本標準偏差を計算する
# 不偏標準偏差
std_unbiased = np.std(data, ddof=1)
# 標本標準偏差
std_biased = np.std(data, ddof=0)
NumPyの統計モジュールにおけるnumpy.std()関数のサンプルコード
import numpy as np
# 配列を定義
data = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
# 標準偏差を計算
std = np.std(data)
# 結果を出力
print(std)
出力
2.23606797749979
複数の軸に沿って標準偏差を計算する
data = np.array([[1, 2, 3], [4, 5, 6]])
# 各行の標準偏差を計算
std_rows = np.std(data, axis=1)
# 各列の標準偏差を計算
std_cols = np.std(data, axis=0)
# 結果を出力
print(std_rows)
print(std_cols)
出力
[1.41421356 1.41421356]
[2.23606798 2.23606798]
不偏標準偏差と標本標準偏差を計算する
# 不偏標準偏差
std_unbiased = np.std(data, ddof=1)
# 標本標準偏差
std_biased = np.std(data, ddof=0)
# 結果を出力
print(std_unbiased)
print(std_biased)
出力
1.7320508075688772
2.23606797749979
オプションの使用
# 出力データ型をfloat64に指定
std = np.std(data, dtype=np.float64)
# 出力配列を保持
out = np.empty(1)
std = np.std(data, out=out)
# 結果を出力
print(std)
print(out)
出力
2.23606797749979
[2.23606798]
マスク配列の使用
# マスク配列を定義
mask = np.array([True, False, True, False, True])
# マスクされた要素を除いて標準偏差を計算
std = np.std(data, mask=mask)
# 結果を出力
print(std)
出力
1.41421356
重み付き標準偏差の計算
# 重みを定義
weights = np.array([1, 2, 3, 4, 5])
# 重み付き標準偏差を計算
std = np.std(data, weights=weights)
# 結果を出力
print(std)
出力
2.8284271247461903
その他の統計量の計算
NumPyの統計モジュールには、標準偏差以外にも様々な統計量を計算する関数があります。
- 平均:
np.mean()
- 分散:
np.var()
- 最小値:
np.min()
- 最大値:
np.max()
- 中央値:
np.median()
- 四分位範囲:
np.percentile()
これらの関数は、numpy.std()
関数と同様に使用することができます。
NumPyのstd()関数以外の標準偏差の計算方法
手計算
標準偏差は、以下の式で手計算することができます。
σ = √(Σ(x - μ)² / N)
- σ: 標準偏差
- Σ: 総和
- x: データの各値
- μ: 平均
- N: データの個数
Pythonの標準ライブラリには、統計量の計算を行うstatistics
モジュールがあります。
import statistics
# 配列を定義
data = [1, 2, 3, 4, 5]
# 標準偏差を計算
std = statistics.stdev(data)
# 結果を出力
print(std)
出力
2.23606797749979
Pandasライブラリは、データ分析に特化したライブラリです。
import pandas as pd
# データフレームを定義
df = pd.DataFrame({"data": [1, 2, 3, 4, 5]})
# 標準偏差を計算
std = df["data"].std()
# 結果を出力
print(std)
出力
2.23606797749979
その他のライブラリ
SciPyやStatsmodelsなどのライブラリにも、標準偏差を計算する関数があります。
どの方法を使うべきかは、データ量や計算速度などの要件によって異なります。
- データ量が少なければ、手計算でも問題ありません。
- ある程度のデータ量がある場合は、NumPyの
numpy.std()
関数を使うのがおすすめです。 - 統計分析を行う場合は、PandasライブラリやSciPyなどのライブラリを使うのが便利です。
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