Pandas DataFrame.eval メソッドを使いこなすためのヒント: データ分析をもっと効率化しよう
pandas.DataFrame.eval()
メソッドは、文字列式を評価し、結果を新しい列として返す強力なツールです。式は、DataFrame の列を参照し、算術演算、論理演算、条件分岐など、さまざまな操作を実行できます。
基本的な使い方
import pandas as pd
df = pd.DataFrame({'A': [1, 2, 3], 'B': [4, 5, 6]})
# 新しい列を追加
df['C'] = df['A'] + df['B']
# 式を評価
df['D'] = df.eval('A * B')
# 条件分岐
df['E'] = df.eval('A > B', inplace=False)
print(df)
# A B C D E
# 0 1 4 5 False
# 1 2 5 7 False
# 2 3 6 9 True
式で使えるもの
- 算術演算子:
+
,-
,*
,/
,//
,%
,**
- 論理演算子:
and
,or
,not
- 比較演算子:
==
,!=
,<
,<=
,>
,>=
- Python の組み込み関数:
len
,abs
,max
,min
,sum
,mean
,median
, etc. - NumPy の関数:
np.log
,np.sin
,np.cos
, etc. - ユーザー定義関数
注意点
- 式は、DataFrame の列名を参照できる必要があります。
- 式は、Python の構文に従う必要があります。
- 式は、安全で信頼できるものである必要があります。
応用例
- 新しい指標を計算する
- データをフィルタリングする
- データの欠損値を処理する
- データのグループ化と集計
eval()
メソッドは、複雑な処理を簡潔に記述できるため、Pandas でデータ分析を行う際に非常に便利なツールです。上記の参考資料などを参考に、使いこなせるように練習することをおすすめします。
Pandas DataFrame.eval サンプルコード
df['C'] = df['A'] + df['B']
式を評価
df['D'] = df.eval('A * B')
条件分岐
df['E'] = df.eval('A > B', inplace=False)
複数条件の処理
df['F'] = df.eval('(A > B) & (C < 10)', inplace=False)
ユーザー定義関数
def g(x):
return x**2
df['G'] = df.eval('g(A)', inplace=False)
グループ演算
df['H'] = df.groupby('A')['B'].transform('mean')
欠損値処理
df['I'] = df['A'].fillna(0)
文字列操作
df['J'] = df['A'].str.upper()
正規表現
df['K'] = df['A'].str.extract(r'(\d+)')
日付処理
df['L'] = pd.to_datetime(df['A'])
マージ
df = df.merge(df2, on='A')
集計
df = df.groupby('A').agg({'B': 'sum', 'C': 'mean'})
ソート
df = df.sort_values('A', ascending=False)
可視化
import matplotlib.pyplot as plt
plt.plot(df['A'], df['B'])
plt.show()
データの保存
df.to_csv('data.csv')
データの読み込み
df = pd.read_csv('data.csv')
上記は、Pandas DataFrame.eval メソッドのさまざまな使い方の例です。これらの例を参考に、データ分析に必要な処理を記述してみてください。
Pandas DataFrame.eval 以外の方法
算術演算
df['C'] = df['A'] + df['B']
# 同等
df['C'] = df.A + df.B
条件分岐
df['E'] = df.eval('A > B', inplace=False)
# 同等
df['E'] = df['A'] > df['B']
ユーザー定義関数
def g(x):
return x**2
df['G'] = df.eval('g(A)', inplace=False)
# 同等
def g(x):
return x**2
df['G'] = g(df['A'])
グループ演算
df['H'] = df.groupby('A')['B'].transform('mean')
# 同等
def g(df):
return df['B'].mean()
df['H'] = df.groupby('A').apply(g)
欠損値処理
df['I'] = df['A'].fillna(0)
# 同等
df['I'] = df['A'].replace(np.nan, 0)
文字列操作
df['J'] = df['A'].str.upper()
# 同等
df['J'] = df['A'].apply(str.upper)
正規表現
df['K'] = df['A'].str.extract(r'(\d+)')
# 同等
df['K'] = df['A'].apply(lambda x: re.extract(r'(\d+)', x))
日付処理
df['L'] = pd.to_datetime(df['A'])
# 同等
df['L'] = pd.to_datetime(df['A'], errors='coerce')
マージ
df = df.merge(df2, on='A')
# 同等
df = pd.merge(df, df2, on='A')
集計
df = df.groupby('A').agg({'B': 'sum', 'C': 'mean'})
# 同等
df = df.groupby('A').aggregate({'B': 'sum', 'C': 'mean'})
ソート
df = df.sort_values('A', ascending=False)
# 同等
df = df.sort_values(by='A', ascending=False)
可視化
import matplotlib.pyplot as plt
plt.plot(df['A'], df['B'])
plt.show()
# 同等
import seaborn as sns
sns.lineplot(x='A', y='B', data=df)
plt.show()
データの保存
df.to_csv('data.csv')
# 同等
df.to_pickle('data.pkl')
データの読み込み
df = pd.read_csv('data.csv')
# 同等
df = pd.read_pickle('data.pkl')
eval()
メソッドは、式を記述することで複雑な処理を簡潔に記述できるため、便利なツールです。しかし、すべての処理を eval()
メソッドで記述する必要はありません。状況に応じて、上記のような他の方法も検討してみてください。
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