PHP PDO::beginTransaction でデータベース操作をトランザクションとして実行する方法
PHP の PDO::beginTransaction の解説
PDO::beginTransaction は、PDO オブジェクトに対して呼び出します。以下は、PDO::beginTransaction の使い方の例です。
<?php
// PDO オブジェクトを取得
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
// トランザクションを開始
$pdo->beginTransaction();
// データベース操作を実行
$stmt = $pdo->prepare('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)');
$stmt->execute(['John Doe', '[email protected]']);
// ...
// トランザクションをコミット
$pdo->commit();
?>
上記の例では、まず PDO
オブジェクトを取得し、beginTransaction
メソッドを使ってトランザクションを開始します。その後、INSERT
ステートメントを実行して、users
テーブルに新しいレコードを挿入します。最後に、commit
メソッドを使ってトランザクションをコミットします。
PDO::beginTransaction を使用することで、以下の利点を得ることができます。
- データベース操作の一貫性を保つことができる
- データベースエラーが発生した場合、すべての操作を元に戻すことができる
- データベース操作のパフォーマンスを向上させることができる
PDO::beginTransaction を使用する場合、以下の点に注意する必要があります。
- トランザクション内で実行されるすべての操作は、成功する必要があります。
- トランザクション内でエラーが発生した場合、
rollback
メソッドを使ってトランザクションをロールバックする必要があります。 - トランザクションは長時間実行しないようにする必要があります。
PDO::beginTransaction のサンプルコード
複数の INSERT 操作をトランザクションとして実行
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
$pdo->beginTransaction();
$stmt1 = $pdo->prepare('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)');
$stmt1->execute(['John Doe', '[email protected]']);
$stmt2 = $pdo->prepare('INSERT INTO orders (user_id, product_id) VALUES (?, ?)');
$stmt2->execute([1, 10]);
$pdo->commit();
?>
UPDATE 操作と DELETE 操作をトランザクションとして実行
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
$pdo->beginTransaction();
$stmt1 = $pdo->prepare('UPDATE users SET name = ? WHERE id = ?');
$stmt1->execute(['Jane Doe', 1]);
$stmt2 = $pdo->prepare('DELETE FROM orders WHERE user_id = ?');
$stmt2->execute([1]);
$pdo->commit();
?>
このコードは、users
テーブルのレコードを更新し、orders
テーブルからレコードを削除する 2 つの操作をトランザクションとして実行します。どちらかの操作が失敗した場合、両方の操作がロールバックされます。
エラーが発生した場合にロールバックする
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
try {
$pdo->beginTransaction();
$stmt1 = $pdo->prepare('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)');
$stmt1->execute(['John Doe', '[email protected]']);
$stmt2 = $pdo->prepare('INSERT INTO orders (user_id, product_id) VALUES (?, ?)');
$stmt2->execute([1, 10]); // ここでエラーが発生する
$pdo->commit();
} catch (PDOException $e) {
$pdo->rollback();
echo $e->getMessage();
}
?>
このコードは、2 つの INSERT
操作をトランザクションとして実行します。2 番目の INSERT
操作でエラーが発生した場合、トランザクションはロールバックされ、エラーメッセージが表示されます。
トランザクション内で SELECT 操作を実行
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
$pdo->beginTransaction();
$stmt1 = $pdo->prepare('INSERT INTO users (name, email) VALUES (?, ?)');
$stmt1->execute(['John Doe', '[email protected]']);
$stmt2 = $pdo->prepare('SELECT * FROM users WHERE name = ?');
$stmt2->execute(['John Doe']);
$user = $stmt2->fetch();
$pdo->commit();
echo $user['id'];
?>
このコードは、INSERT
操作と SELECT
操作をトランザクションとして実行します。INSERT
操作が成功した後、SELECT
操作を使用して挿入されたレコードを取得します。
PDO::beginTransaction 以外のトランザクション処理方法
SQL クエリを使用する
START TRANSACTION;
-- データベース操作を実行
COMMIT;
この方法は、PDO を使用せずにトランザクションを実行する最も簡単な方法です。ただし、すべてのデータベースでサポートされているわけではありません。
<?php
$mysqli = new mysqli('localhost', 'root', '', 'test');
$mysqli->begin_transaction();
// データベース操作を実行
$mysqli->commit();
?>
mysqli ライブラリは、MySQL データベースと通信するために使用できる PHP ライブラリです。begin_transaction
メソッドと commit
メソッドを使用して、トランザクションを開始およびコミットできます。
<?php
$pdo = new PDO('mysql:host=localhost;dbname=test', 'root', '');
$pdo->exec('START TRANSACTION;');
// データベース操作を実行
$pdo->exec('COMMIT;');
?>
PDO::exec()
メソッドは、SQL クエリを実行するために使用できます。上記の例では、START TRANSACTION;
と COMMIT;
クエリを実行して、トランザクションを開始およびコミットしています。
- PDO を使用している場合は、
PDO::beginTransaction
メソッドを使用するのが最も簡単です。 - SQL クエリを直接実行したい場合は、
START TRANSACTION;
とCOMMIT;
クエリを使用できます。 - mysqli ライブラリを使用している場合は、
begin_transaction
メソッドとcommit
メソッドを使用できます。 - PDO::exec() メソッドを使用する場合は、
START TRANSACTION;
とCOMMIT;
クエリを実行できます。
PDOStatement::nextRowset以外の方法
PDOStatement::nextRowset は、複数の結果セットを返す SQL クエリを実行する際に、次の結果セットに移動するためのメソッドです。これは、ストアドプロシージャなど、複数の結果セットを返すことができるデータベース操作で特に役立ちます。
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