サンプルコード満載!PHPでXSLTProcessor::__constructを使いこなす
PHPにおけるXSLTProcessor::__constructとXMLの関係
XSLT とは?
XSLT は、XML 文書を変換するためのスタイルシート言語です。XSLT スタイルシートは、XML 文書内の要素をどのように処理し、出力するかを定義します。XSLT を使用することで、XML 文書を HTML、テキスト、PDF などのさまざまな形式に変換することができます。
XSLTProcessor::__construct の役割
XSLTProcessor::__construct は、以下の役割を果たします。
- XSLT スタイルシートを読み込み、パースします。
- XSLT スタイルシートで定義されたテンプレートを準備します。
- 変換処理に必要な変数を初期化します。
XSLTProcessor::__construct の引数
XSLTProcessor::__construct は、以下の引数を受け取ります。
- stylesheet: 変換に使用する XSLT スタイルシートのパスまたは内容
- options: 変換処理に関するオプション設定
例
$xslt = new XSLTProcessor();
$xslt->importStyleSheet('style.xsl');
$xml = '<xml>...</xml>';
$result = $xslt->transformToXML($xml);
echo $result;
この例では、style.xsl
という XSLT スタイルシートを使用して $xml
という XML 文書を変換し、結果を出力しています。
XSLTProcessor::__construct のサンプルコード
基本的なサンプル
<?php
$xslt = new XSLTProcessor();
$xslt->importStyleSheet('style.xsl');
$xml = '<xml>
<item>
<name>商品1</name>
<price>100</price>
</item>
<item>
<name>商品2</name>
<price>200</price>
</item>
</xml>';
$result = $xslt->transformToXML($xml);
echo $result;
?>
style.xsl
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:output method="xml" indent="yes" />
<xsl:template match="/">
<html>
<head>
<title>商品一覧</title>
</head>
<body>
<h1>商品一覧</h1>
<ul>
<xsl:for-each select="item">
<li>
<xsl:value-of select="name" />: <xsl:value-of select="price" />円
</li>
</xsl:for-each>
</ul>
</body>
</html>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>
この XSLT スタイルシートは、item
要素を HTML の <li>
要素に変換します。
出力結果
<html>
<head>
<title>商品一覧</title>
</head>
<body>
<h1>商品一覧</h1>
<ul>
<li>商品1: 100円</li>
<li>商品2: 200円</li>
</ul>
</body>
</html>
パラメータの受け渡し
<?php
$xslt = new XSLTProcessor();
$xslt->importStyleSheet('style.xsl');
$xml = '<xml>
<item>
<name>商品1</name>
<price>100</price>
</item>
<item>
<name>商品2</name>
<price>200</price>
</item>
</xml>';
$param = array(
'tax_rate' => 0.08
);
$result = $xslt->transformToXML($xml, $param);
echo $result;
?>
このサンプルコードは、style.xsl
という XSLT スタイルシートに tax_rate
というパラメータを渡して、商品価格に税額を加算します。
style.xsl
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<xsl:stylesheet version="1.0" xmlns:xsl="http://www.w3.org/1999/XSL/Transform">
<xsl:output method="xml" indent="yes" />
<xsl:param name="tax_rate" />
<xsl:template match="/">
<html>
<head>
<title>商品一覧</title>
</head>
<body>
<h1>商品一覧</h1>
<ul>
<xsl:for-each select="item">
<li>
<xsl:value-of select="name" />:
<xsl:value-of select="price" />円 (税込 <xsl:value-of select="price * (1 + $tax_rate)" />円)
</li>
</xsl:for-each>
</ul>
</body>
</html>
</xsl:template>
</xsl:stylesheet>
出力結果
<html>
<head>
<title>商品一覧</title>
</head>
<body>
<h1>商品一覧</h1>
<ul>
<li>商品1: 100円 (税込 108円)</li>
<
PHPでXMLを変換する他の方法
SimpleXML は、PHP に標準搭載されている XML パーサーライブラリです。SimpleXML を使用すると、XML 文書をオブジェクトとして扱い、簡単に読み書きすることができます。
$xml = simplexml_load_file('data.xml');
// XML 文書の内容を取得
echo $xml->name; // 商品1
// 子要素をループ処理
foreach ($xml->items->item as $item) {
echo $item->name . ': ' . $item->price . '円' . PHP_EOL;
}
// 新しい XML 文書を作成
$new_xml = new SimpleXMLElement('<xml/>');
$new_xml->addChild('item');
$new_xml->item[0]->addChild('name', '商品3');
$new_xml->item[0]->addChild('price', '300');
// XML 文書を保存
$new_xml->asXML('new_data.xml');
DOMDocument は、W3C 標準の DOM (Document Object Model) を実装した PHP クラスです。DOMDocument を使用すると、XML 文書をより詳細に操作することができます。
$doc = new DOMDocument();
$doc->load('data.xml');
// ルート要素を取得
$root = $doc->documentElement;
// 子要素をループ処理
$nodes = $root->getElementsByTagName('item');
foreach ($nodes as $node) {
echo $node->getAttribute('name') . ': ' . $node->nodeValue . PHP_EOL;
}
// 新しい要素を作成
$new_element = $doc->createElement('item');
$new_element->setAttribute('name', '商品3');
$new_element->appendChild($doc->createTextNode('300'));
// 新しい要素を追加
$root->appendChild($new_element);
// XML 文書を保存
$doc->save('new_data.xml');
その他のライブラリ
上記以外にも、以下のような XML ライブラリがあります。
これらのライブラリは、それぞれ異なる機能や特徴を持っています。
どの方法を選択するべきかは、以下の点を考慮する必要があります。
- 処理したい XML 文書の複雑さ
- 必要な機能
- 処理速度
- 使いやすさ
SimpleXML は、比較的簡単な XML 文書を処理する場合に適しています。DOMDocument は、より詳細な操作が必要な場合に適しています。その他のライブラリは、それぞれ異なる機能や特徴を持っているので、必要に応じて選択します。
PHP で XML を変換するには、さまざまな方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、目的に合った方法を選択することが重要です。
PHPでXMLをXSLTを使って変換する際に役立つ XSLTProcessor::setParameter 関数
XSLTProcessor::setParameter関数は、XSLTスタイルシート内で使用するパラメータの値を設定するために使用されます。このパラメータは、スタイルシート内のXSLT式で使用して、XML文書の処理方法を動的に制御することができます。
初心者向け解説:PHP vfprintf 関数でフォーマットされた文字列を書き込む
vfprintf 関数は、printf 関数と似ていますが、可変引数ではなく、フォーマット文字列と引数の配列を受け取ります。これは、複数の変数をフォーマットされた文字列に挿入したい場合に便利です。構文引数handle: 書き込み先のストリームリソース。ファイルポインタ、標準出力ストリーム (STDOUT) などが指定できます。
PHPでXML属性を効率的に処理する:XMLReader::moveToNextAttributeの使い方
構文:パラメータ:$name: (オプション) 移動する属性の名前。指定された属性が見つからない場合は、falseを返します。戻り値:成功した場合、trueを返します。失敗した場合、falseを返します。詳細:この関数は、属性を効率的に処理するために役立ちます。
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【初心者向け】PHPでデータベース操作:odbc_field_num関数でスマートに列番号を取得
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SimpleXMLElement::__toString メソッドを使いこなして、PHP での XML 処理を効率化しよう!
使用方法このメソッドは、オブジェクト名のみで呼び出すことができます。パラメータは必要ありません。出力結果このメソッドの出力結果は、オブジェクトの内容によって異なります。例えば、オブジェクトの内容が以下の XML 文書の場合:このメソッドは以下の文字列を出力します: