PyTorchで事前学習済みモデルを使う:torch.utils.model_zoo徹底解説
PyTorch Miscellaneous: torch.utils.model_zoo 解説
モデルのロード
torch.utils.model_zoo
でモデルをロードするには、以下のコードを使用します。
import torch
from torch.utils.model_zoo import load_url
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/resnet18-5c18.pth")
このコードは、ImageNet データセットで事前学習済みの ResNet-18 モデルをダウンロードしてロードします。
モデルの種類
torch.utils.model_zoo
には、様々な種類のモデルが用意されています。
- 画像認識: ResNet、AlexNet、VGG など
- 自然言語処理: BERT、GPT-2、DistilBERT など
- 音声認識: WaveNet、Tacotron など
モデルの種類は、torch.utils.model_zoo.urlmap
で確認できます。
モデルの使い方
モデルをロードしたら、model.forward()
メソッドを使って推論を行うことができます。
import torch
# モデルのロード
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/resnet18-5c18.pth")
# 推論
input = torch.randn(1, 3, 224, 224)
output = model(input)
このコードは、ランダムな画像を入力として、ResNet-18 モデルの推論結果を出力します。
torch.utils.model_zoo
は、PyTorch で事前学習済みのモデルを簡単にロードするための便利なツールです。このツールを使うと、画像認識、自然言語処理、音声認識など、様々なタスクで使えるモデルを手に入れることができます。
補足
torch.utils.model_zoo
は、PyTorch 1.0 以降で使用できます。
PyTorch Miscellaneous: torch.utils.model_zoo サンプルコード
画像認識
ResNet-18 で画像分類
import torch
from torch.utils.model_zoo import load_url
# モデルのロード
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/resnet18-5c18.pth")
# 画像の読み込み
from PIL import Image
import torchvision.transforms as transforms
image = Image.open("image.jpg")
transform = transforms.Compose([
transforms.Resize(256),
transforms.CenterCrop(224),
transforms.ToTensor(),
transforms.Normalize(mean=[0.485, 0.456, 0.406], std=[0.229, 0.224, 0.225])
])
input = transform(image).unsqueeze(0)
# 推論
output = model(input)
# 結果の表示
import numpy as np
print(f"予測ラベル: {np.argmax(output.detach().numpy())}")
転移学習
import torch
from torch.utils.model_zoo import load_url
# モデルのロード
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/resnet18-5c18.pth")
# 転移学習用の新しい最後の層を定義
num_classes = 10 # 分類したいクラス数
new_fc = torch.nn.Linear(model.fc.in_features, num_classes)
# モデルに新しい最後の層を追加
model.fc = new_fc
# ...
# 訓練と推論
自然言語処理
BERT でテキスト分類
import torch
from torch.utils.model_zoo import load_url
# モデルのロード
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/bert-base-uncased.pt")
# トークナイゼーション
from transformers import BertTokenizer
tokenizer = BertTokenizer.from_pretrained("bert-base-uncased")
text = "This is a sentence to be classified."
tokens = tokenizer.encode(text)
input_ids = torch.tensor(tokens).unsqueeze(0)
# 推論
output = model(input_ids)
# 結果の表示
import numpy as np
print(f"予測ラベル: {np.argmax(output.detach().numpy())}")
音声認識
WaveNet で音声合成
import torch
from torch.utils.model_zoo import load_url
# モデルのロード
model = load_url("https://download.pytorch.org/models/wavernn-v3.pt")
# 音声データの読み込み
import librosa
audio, sr = librosa.load("audio.wav")
# 音声データの前処理
audio = torch.from_numpy(audio).float()
# 音声合成
output = model(audio)
# 結果の保存
import soundfile
soundfile.write("output.wav", output.detach().numpy(), sr)
- 上記はほんの一例です。
torch.utils.model_zoo
は、様々なタスクで利用できます。
PyTorch Miscellaneous: 事前学習済みのモデルを利用するその他の方法
Hugging Face Transformers は、自然言語処理向けの事前学習済みのモデルを多数提供しています。
from transformers import AutoModel
model = AutoModel.from_pretrained("bert-base-uncased")
timm は、画像認識向けの事前学習済みのモデルを多数提供しています。
import timm
model = timm.create_model("resnet18", pretrained=True)
ONNX Runtime は、様々なフレームワークで訓練されたモデルを推論するためのツールです。ONNX Runtime を使えば、PyTorch 以外のフレームワークで訓練されたモデルを PyTorch で推論することができます。
import onnxruntime
sess = onnxruntime.InferenceSession("model.onnx")
# 推論
output = sess.run([], {"input": input})
自身のコードでロード
事前学習済みのモデルのパラメータファイルを手動でダウンロードして、自身のコードでロードすることもできます。
import torch
# パラメータファイルのダウンロード
# ...
# モデルのロード
model = torch.nn.Module()
model.load_state_dict(torch.load("model.pth"))
torch.utils.model_zoo
は、PyTorch で事前学習済みのモデルを簡単に利用するための便利なツールです。しかし、他にも様々な方法があります。それぞれの方法の特徴を理解して、目的に合った方法を選択することが重要です。
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