QAbstractItemView::isIndexHidden() を使って、Qt Widgetsでモデルインデックスが隠されているかどうかを判断する方法
Qt WidgetsにおけるQAbstractItemView::isIndexHidden()解説
QAbstractItemView::isIndexHidden()
は、Qt WidgetsフレームワークのQAbstractItemView
クラスに属する関数です。これは、モデル内の特定のインデックスがビューで隠されているかどうかを判断するために使用されます。
機能
この関数は、QModelIndex
型のインデックスを受け取り、そのインデックスがビューで隠されている場合はtrue
、そうでない場合はfalse
を返します。
使用例
この関数は、さまざまな状況で使用できます。例えば、以下のような場合に使用できます。
- 特定のインデックスがユーザーに見えるかどうかを判断する
- 非表示のインデックスに基づいてアイテムを処理する
- カスタムビューを実装する
コード例
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
// ...
QAbstractItemView *view = ...;
QModelIndex index = ...;
bool isHidden = view->isIndexHidden(index);
if (isHidden) {
// インデックスは非表示です
} else {
// インデックスは表示されています
}
引数
index
: モデル内のインデックスを表すQModelIndex
型のオブジェクト
戻り値
- インデックスがビューで隠されている場合は
true
、そうでない場合はfalse
関連関数
QAbstractItemView::isRowHidden()
補足
QAbstractItemView::isIndexHidden()
は、モデルインデックスがビューで隠されているかどうかのみを判断します。インデックスが視覚的に隠されているかどうかは、QAbstractItemView::visualRect()
などの他の関数を使用して判断する必要があります。- この関数は、モデルインデックスがビューに表示されているかどうかを判断するものではありません。インデックスがビューに表示されているかどうかを判断するには、
QAbstractItemView::currentIndex()
などの他の関数を使用する必要があります。
Qt WidgetsにおけるQAbstractItemView::isIndexHidden()のサンプルコード
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
// ...
QAbstractItemView *view = ...;
QModelIndex index = ...;
bool isHidden = view->isIndexHidden(index);
if (isHidden) {
// インデックスは非表示です
// 例:このインデックスに対応するアイテムを無効化する
} else {
// インデックスは表示されています
// 例:このインデックスに対応するアイテムを有効化する
}
サンプル2:非表示のインデックスに基づいてアイテムを処理する
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QStandardItemModel>
// ...
QAbstractItemView *view = ...;
QStandardItemModel *model = ...;
// 非表示のインデックスのリストを取得
QModelIndexList hiddenIndexes = view->model()->match(
index, Qt::MatchHidden, 1);
// 非表示のインデックスに基づいてアイテムを処理
foreach (QModelIndex index, hiddenIndexes) {
// 例:インデックスに対応するアイテムのテキストを灰色にする
model->setData(index, QColor::gray, Qt::TextColorRole);
}
サンプル3:カスタムビューを実装する
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QPainter>
// ...
class CustomView : public QAbstractItemView {
Q_OBJECT
public:
CustomView(QWidget *parent = nullptr) : QAbstractItemView(parent) {}
protected:
void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
QAbstractItemView::paintEvent(event);
QPainter painter(viewport());
// 表示されているインデックスを描画
QModelIndexList visibleIndexes = model()->match(
index, Qt::MatchVisible, 1);
foreach (QModelIndex index, visibleIndexes) {
// 例:インデックスに対応するアイテムを描画
QRect rect = viewRect(index);
painter.drawRect(rect);
}
}
};
// ...
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カスタムビューを作成
CustomView view;
// モデルを設定
QStandardItemModel model;
view.setModel(&model);
// ...
view.show();
return app.exec();
}
これらのサンプルコードは、QAbstractItemView::isIndexHidden()
関数のさまざまな使用方法を示しています。これらのコードを参考にして、ご自身のアプリケーションのニーズに合わせて使用してください。
QAbstractItemView::isIndexHidden()の代替方法
QModelIndex::flags()を使用する
QModelIndex
クラスには、flags()
という関数があります。この関数は、インデックスに設定されたフラグのセットを返します。これらのフラグには、Qt::ItemIsHidden
フラグが含まれます。
#include <QModelIndex>
// ...
QModelIndex index = ...;
bool isHidden = index.flags() & Qt::ItemIsHidden;
if (isHidden) {
// インデックスは非表示です
} else {
// インデックスは表示されています
}
QAbstractItemView::visualRect()を使用する
QAbstractItemView
クラスには、visualRect()
という関数があります。この関数は、モデルインデックスに対応する視覚的な矩形を返します。矩形の幅または高さが0の場合、インデックスはビューで隠されています。
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
// ...
QAbstractItemView *view = ...;
QModelIndex index = ...;
QRect rect = view->visualRect(index);
if (rect.width() == 0 || rect.height() == 0) {
// インデックスは非表示です
} else {
// インデックスは表示されています
}
カスタムビューを実装する
独自のビューを実装する場合は、paintEvent()
イベントをオーバーライドして、表示されているインデックスのみを描画することができます。
#include <QAbstractItemView>
#include <QModelIndex>
#include <QPainter>
// ...
class CustomView : public QAbstractItemView {
Q_OBJECT
public:
CustomView(QWidget *parent = nullptr) : QAbstractItemView(parent) {}
protected:
void paintEvent(QPaintEvent *event) override {
QAbstractItemView::paintEvent(event);
QPainter painter(viewport());
// 表示されているインデックスを描画
QModelIndexList visibleIndexes = model()->match(
index, Qt::MatchVisible, 1);
foreach (QModelIndex index, visibleIndexes) {
// 例:インデックスに対応するアイテムを描画
QRect rect = viewRect(index);
painter.drawRect(rect);
}
}
};
// ...
int main(int argc, char *argv[]) {
QApplication app(argc, argv);
// カスタムビューを作成
CustomView view;
// モデルを設定
QStandardItemModel model;
view.setModel(&model);
// ...
view.show();
return app.exec();
}
これらの方法は、それぞれ異なる利点と欠点があります。最適な方法は、アプリケーションのニーズによって異なります。
QAbstractItemView::isIndexHidden()を使用する利点
- シンプルで使いやすい
- 多くの場合、最も効率的な方法
QAbstractItemView::isIndexHidden()を使用する欠点
- モデルインデックスのフラグにアクセスする必要がある
- 視覚的な矩形を計算する必要がない場合、パフォーマンスのオーバーヘッドが発生する
QModelIndex::flags()を使用する利点
- フラグベースのアクセスを提供
- 視覚的な矩形を計算する必要がない
QModelIndex::flags()を使用する欠点
Qt::ItemIsHidden
フラグが設定されていない場合、正しく動作しない
QAbstractItemView::visualRect()を使用する利点
- 視覚的な矩形に基づいて判断
QAbstractItemView::visualRect()を使用する欠点
- 矩形を計算する必要があるため、パフォーマンスのオーバーヘッドが発生する
カスタムビューを実装する利点
- 最大限の柔軟性を提供
- 独自の描画ロジックを実装可能
カスタムビューを実装する欠点
- 複雑で時間
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