Qt Widgets:スクロールバーの動きを思い通りに!QAbstractScrollArea::verticalScrollBar()の使い方
Qt WidgetsにおけるQAbstractScrollArea::verticalScrollBar()の詳細解説
QAbstractScrollArea::verticalScrollBar()は、Qt Widgetsフレームワークにおける重要な関数の一つです。これは、スクロールエリアの垂直方向のスクロールバーを取得するために使用されます。スクロールエリアは、ウィジェット内に収まらないコンテンツを表示するために使用されます。
機能
この関数は、以下の機能を提供します。
- 垂直方向のスクロールバーへのポインタを取得する
- スクロールバーの状態を制御する
- スクロールバーの値を設定する
使い方
この関数は、以下のコードのように使用できます。
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの状態のチェック
if (verticalScrollBar->isEnabled()) {
// スクロールバーが有効
} else {
// スクロールバーが無効
}
// スクロールバーの値の設定
verticalScrollBar->setValue(100);
// スクロールバーの範囲の設定
verticalScrollBar->setRange(0, 1000);
詳細
- この関数は、constであるため、スクロールバーを変更することはできません。
- スクロールバーの状態を制御するには、isEnabled()、setEnabled()、setValue()、setRange()などの関数を使い
補足
- 上記のコードは、Qt 6.0をベースにしています。
この解説が分かりやすく役に立つことを願っています。ご質問やご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
Qt WidgetsにおけるQAbstractScrollArea::verticalScrollBar()のサンプルコード
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの状態のチェック
if (verticalScrollBar->isEnabled()) {
// スクロールバーが有効
// スクロールバーの操作を有効にする
} else {
// スクロールバーが無効
// スクロールバーの操作を無効にする
}
スクロールバーの値を設定する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの値の設定
verticalScrollBar->setValue(100); // スクロールバーを100ピクセル分スクロール
// スクロールバーの値を取得
int value = verticalScrollBar->value();
スクロールバーの範囲を設定する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの範囲の設定
verticalScrollBar->setRange(0, 1000); // スクロールバーの範囲を0から1000ピクセルに設定
// スクロールバーの最小値を取得
int minimum = verticalScrollBar->minimum();
// スクロールバーの最大値を取得
int maximum = verticalScrollBar->maximum();
スクロールバーの動きを制御する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの一時停止
verticalScrollBar->setSingleStep(10); // スクロールバーを10ピクセルずつスクロール
// スクロールバーのページ送り
verticalScrollBar->setPageStep(100); // スクロールバーを100ピクセルずつスクロール
// スクロールバーの滑らかなスクロール
verticalScrollBar->setSmoothScrolling(true); // スクロールバーを滑らかにスクロール
スクロールバーのスタイルを設定する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーのスタイルの設定
verticalScrollBar->setStyleSheet("QScrollBar { background-color: red; }"); // スクロールバーの背景色を赤色に設定
// スクロールバーのハンドルスタイルの設定
verticalScrollBar->setHandleStyle(Qt::SolidHandle); // スクロールバーのハンドルスタイルをSolidに設定
スクロールバーのイベントを処理する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの値が変化したときのイベント処理
void onValueChanged(int value) {
// スクロールバーの値が変化した処理
}
// スクロールバーの値変化イベントの接続
connect(verticalScrollBar, &QScrollBar::valueChanged, this, &onValueChanged);
その他
- スクロールバーの向きを水平方向に設定したい場合は、horizontalScrollBar()関数を使用します。
Qt WidgetsにおけるQAbstractScrollArea::verticalScrollBar()のその他の方法
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの値変化イベントの接続
connect(verticalScrollBar, &QScrollBar::valueChanged, this, &onValueChanged);
// スクロールバーの値が変化したときの処理
void onValueChanged(int value) {
// スクロールバーの値が変化した処理
}
スクロールバーの値をタイマーで定期的に取得する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// タイマーの生成
QTimer *timer = new QTimer();
// タイマーの開始
timer->start(100); // 100msecごとにタイマーイベントが発生
// タイマーイベント処理
void onTimer() {
// スクロールバーの値を取得
int value = verticalScrollBar->value();
// スクロールバーの値を利用した処理
}
// タイマーイベントの接続
connect(timer, &QTimer::timeout, this, &onTimer);
スクロールバーの値を直接取得する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの値の取得
int value = verticalScrollBar->value();
// スクロールバーの値を利用した処理
スクロールバーの状態を直接チェックする
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの状態のチェック
if (verticalScrollBar->isEnabled()) {
// スクロールバーが有効
} else {
// スクロールバーが無効
}
スクロールバーの範囲を直接設定する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーの範囲の設定
verticalScrollBar->setRange(0, 1000);
スクロールバーのスタイルを直接設定する
// スクロールエリアの取得
QAbstractScrollArea *scrollArea = new QScrollArea();
// 垂直方向のスクロールバーの取得
QScrollBar *verticalScrollBar = scrollArea->verticalScrollBar();
// スクロールバーのスタイルの設定
verticalScrollBar->setStyleSheet("QScrollBar { background-color: red; }");
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