QBitmap::QBitmap() 以外のビットマップ画像作成方法

2024-04-02

Qt GUIにおけるQBitmap::QBitmap()解説

QBitmap::QBitmap()には、以下の機能があります。

  • デフォルトコンストラクタ:引数なしでビットマップ画像を初期化します。
  • 幅と高さの引数を持つコンストラクタ:指定された幅と高さを持つビットマップ画像を初期化します。
  • QSizeオブジェクトの引数を持つコンストラクタ:指定されたサイズを持つビットマップ画像を初期化します。
  • QPixmapオブジェクトの引数を持つコンストラクタ:指定されたQPixmapオブジェクトからビットマップ画像を初期化します。

各コンストラクタの詳細

デフォルトコンストラクタは、以下のコードのように記述されます。

QBitmap::QBitmap();

このコンストラクタは、幅と高さ0のビットマップ画像を初期化します。初期化されたビットマップ画像のピクセル値は不定です。

幅と高さの引数を持つコンストラクタは、以下のコードのように記述されます。

QBitmap::QBitmap(int width, int height);

このコンストラクタは、指定された幅と高さを持つビットマップ画像を初期化します。初期化されたビットマップ画像のピクセル値は不定です。

QSizeオブジェクトの引数を持つコンストラクタは、以下のコードのように記述されます。

QBitmap::QBitmap(const QSize &size);

このコンストラクタは、指定されたサイズを持つビットマップ画像を初期化します。初期化されたビットマップ画像のピクセル値は不定です。

QPixmapオブジェクトの引数を持つコンストラクタは、以下のコードのように記述されます。

QBitmap::QBitmap(const QPixmap &pixmap);

このコンストラクタは、指定されたQPixmapオブジェクトからビットマップ画像を初期化します。QPixmapオブジェクトのビット深度が1bppの場合、ビットマップ画像にはQPixmapオブジェクトのピクセルデータがそのままコピーされます。QPixmapオブジェクトのビット深度が1bppより大きい場合、ビットマップ画像にはQPixmapオブジェクトのピクセルデータの最下位ビットのみがコピーされます。

使用例

以下のコードは、QBitmap::QBitmap()を使用してビットマップ画像を作成し、そのピクセル値を設定する例です。

// 幅100、高さ100のビットマップ画像を作成
QBitmap bitmap(100, 100);

// すべてのピクセル値をQt::blackに設定
bitmap.fill(Qt::black);

// (50, 50)のピクセル値をQt::whiteに設定
bitmap.setBit(50, 50);

// ビットマップ画像をファイルに保存
bitmap.save("bitmap.bmp");

QBitmap::QBitmap()は、Qt GUIにおけるビットマップ画像の初期化に使用されるコンストラクタです。デフォルトコンストラクタ、幅と高さの引数を持つコンストラクタ、QSizeオブジェクトの引数を持つコンストラクタ、QPixmapオブジェクトの引数を持つコンストラクタの4種類があります。各コンストラクタの機能と使用方法を理解し、ビットマップ画像の初期化に役立ててください。



QBitmap::QBitmap() を使ったサンプルコード

画像の読み込みと表示

#include <QtGUI>

int main(int argc, char** argv) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 画像ファイルを読み込む
  QPixmap pixmap("image.png");

  // QBitmapに変換する
  QBitmap bitmap = pixmap.toBitmap();

  // ビットマップを表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(bitmap));
  label.show();

  return app.exec();
}

円形のビットマップ作成

#include <QtGUI>
#include <cmath>

int main(int argc, char** argv) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 円形のビットマップを作成
  const int radius = 50;
  QBitmap bitmap(2 * radius, 2 * radius);
  bitmap.fill(Qt::transparent);

  for (int y = 0; y < 2 * radius; ++y) {
    for (int x = 0; x < 2 * radius; ++x) {
      if (std::sqrt((x - radius) * (x - radius) + (y - radius) * (y - radius)) <= radius) {
        bitmap.setBit(x, y);
      }
    }
  }

  // ビットマップを表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(bitmap));
  label.show();

  return app.exec();
}

テキスト描画

#include <QtGUI>
#include <QFont>

int main(int argc, char** argv) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ビットマップを作成
  QBitmap bitmap(200, 100);
  bitmap.fill(Qt::white);

  // テキストを描画する
  QPainter painter(&bitmap);
  painter.setFont(QFont("Arial", 20));
  painter.drawText(10, 50, "Hello, Qt!");

  // ビットマップを表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(bitmap));
  label.show();

  return app.exec();
}

ピクセル操作

#include <QtGUI>

int main(int argc, char** argv) {
  QApplication app(argc, argv);

  // ビットマップを作成
  QBitmap bitmap(100, 100);
  bitmap.fill(Qt::black);

  // 50x50の四角形を描画する
  for (int y = 25; y < 75; ++y) {
    for (int x = 25; x < 75; ++x) {
      bitmap.setBit(x, y);
    }
  }

  // ビットマップ反転
  bitmap = bitmap.inverted();

  // ビットマップを表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(QPixmap::fromImage(bitmap));
  label.show();

  return app.exec();
}

画像のマスク

#include <QtGUI>

int main(int argc, char** argv) {
  QApplication app(argc, argv);

  // 画像ファイルを読み込む
  QPixmap image("image.png");

  // マスク画像を作成
  QBitmap mask(image.size());
  mask.fill(Qt::black);
  QPainter painter(&mask);
  painter.setBrush(Qt::white);
  painter.drawEllipse(image.rect().center(), 50, 50);

  // 画像をマスクで適用
  image.setMask(mask);

  // 画像を表示する
  QLabel label;
  label.setPixmap(image);
  label.show();

  return app.exec();
}


QBitmap::QBitmap() 以外のビットマップ画像作成方法

QPixmap からの変換

QPixmap pixmap("image.png");
QBitmap bitmap = pixmap.toBitmap();

QPixmap は、ビットマップ画像を含むさまざまな画像形式を扱うクラスです。QPixmap::toBitmap() メソッドを使用して、QPixmap オブジェクトからビットマップ画像を取得できます。

QImage からの変換

QImage image("image.png");
QBitmap bitmap = QBitmap::fromImage(image);

QImage は、ピクセルデータの直接的な操作を可能にするクラスです。QBitmap::fromImage() メソッドを使用して、QImage オブジェクトからビットマップ画像を取得できます。

コードによる生成

const int width = 100;
const int height = 100;
QBitmap bitmap(width, height);

// 各ピクセルを処理
for (int y = 0; y < height; ++y) {
  for (int x = 0; x < width; ++x) {
    // ピクセル値を設定
    if ((x + y) % 2 == 0) {
      bitmap.setBit(x, y);
    }
  }
}

コードを使用して、ビットマップ画像を直接生成することもできます。

Qt の描画機能を使う

QBitmap bitmap(100, 100);
QPainter painter(&bitmap);

// 図形を描画
painter.setBrush(Qt::red);
painter.drawRect(0, 0, 50, 50);

painter.setBrush(Qt::blue);
painter.drawEllipse(50, 50, 50, 50);

QPainter クラスを使用して、ビットマップ画像に直接描画することもできます。

QBitArray bits(100);
bits.fill(true);

QBitmap bitmap = QBitmap::fromBitArray(bits);

QBitArray クラスは、ビットデータの配列を表すクラスです。QBitmap::fromBitArray() メソッドを使用して、QBitArray オブジェクトからビットマップ画像を取得できます。




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