QGraphicsColorizeEffect::strengthを使った画像の色調調整サンプルコード
Qt WidgetsにおけるQGraphicsColorizeEffect::strength
概要
- 役割: 画像の色調を調整します。
- データ型:
qreal
- デフォルト値: 0.0
- 有効範囲: 0.0 から 1.0 の間
- 単位: なし
機能
strength
プロパティは、画像の色調をどれだけ変化させるかを制御します。- 0.0 の値は、元の画像の色調に影響を与えません。
- 1.0 の値は、画像の色調を完全に変化させます。
- 0.0 と 1.0 の間の値は、画像の色調を部分的に変化させます。
例
#include <QtWidgets>
int main(int argc, char *argv[])
{
QApplication app(argc, argv);
// 画像をロード
QImage image("image.png");
// QGraphicsSceneを作成
QGraphicsScene scene;
// QGraphicsItemを作成
QGraphicsItem *item = scene.addPixmap(QPixmap::fromImage(image));
// QGraphicsColorizeEffectを作成
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
// strengthプロパティを設定
effect->setStrength(0.5);
// アイテムにエフェクトを追加
item->setGraphicsEffect(effect);
// QGraphicsViewを作成
QGraphicsView view(&scene);
// ビューを表示
view.show();
return app.exec();
}
コード解説
- このコードは、"image.png" という画像を読み込み、
QGraphicsScene
に追加します。 QGraphicsColorizeEffect
オブジェクトを作成し、strength
プロパティを 0.5 に設定します。QGraphicsItem
オブジェクトにQGraphicsColorizeEffect
オブジェクトを追加します。QGraphicsView
オブジェクトを作成し、QGraphicsScene
オブジェクトを表示します。
実行結果
上記のコードを実行すると、image.png
画像が 50% の強度で彩度が低減された状態で表示されます。
補足
QGraphicsColorizeEffect
クラスは、他にもsetColor
やsetHue
などのプロパティを提供しています。これらのプロパティを使用して、画像の色調をさらに調整することができます。
Qt WidgetsにおけるQGraphicsColorizeEffect::strengthのサンプルコード
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
effect->setStrength(0.5);
item->setGraphicsEffect(effect);
画像の色調を反転する
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
effect->setStrength(1.0);
effect->setColor(Qt::white);
item->setGraphicsEffect(effect);
画像の彩度を50%減らす
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
effect->setStrength(0.5);
effect->setSaturation(0.5);
item->setGraphicsEffect(effect);
画像のhueを180度回転する
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
effect->setStrength(1.0);
effect->setHue(180);
item->setGraphicsEffect(effect);
画像の色調をアニメーションさせる
QGraphicsColorizeEffect *effect = new QGraphicsColorizeEffect;
effect->setStrength(0.0);
QPropertyAnimation *animation = new QPropertyAnimation(effect, "strength");
animation->setDuration(1000);
animation->setStartValue(0.0);
animation->setEndValue(1.0);
animation->start();
item->setGraphicsEffect(effect);
画像の彩度をマウスの動きに合わせて変化させる
void MyGraphicsView::mouseMoveEvent(QMouseEvent *event)
{
QGraphicsItem *item = itemAt(event->pos());
if (item) {
QGraphicsColorizeEffect *effect = dynamic_cast<QGraphicsColorizeEffect*>(item->graphicsEffect());
if (effect) {
effect->setSaturation(event->pos().x() / width());
}
}
}
これらのサンプルコードは、QGraphicsColorizeEffect::strength
プロパティを使用して画像の色調をさまざまな方法で調整する方法を示しています。これらのコードを参考に、独自のアプリケーションで画像の色調調整機能を実装することができます。
Qt Widgetsにおける画像の色調調整の他の方法
QImage::setColorTable()
- 画像の色調テーブルを変更することで、画像の色調を調整することができます。
- 色調テーブルは、各ピクセルの値を新しい値に変換するために使用されます。
- この方法は、画像全体の色調を調整する場合に便利です。
QPixmap::convert()
- 画像を別のフォーマットに変換することで、画像の色調を調整することができます。
- 例えば、画像を QImage::Format_Grayscale フォーマットに変換すると、画像をグレースケールに変換することができます。
QPainter::setCompositionMode()
- 画像を描画する際に、合成モードを設定することで、画像の色調を調整することができます。
- 例えば、合成モードを QPainter::CompositionMode_Multiply に設定すると、画像を暗い色調にします。
- この方法は、画像に特殊な効果を適用する場合に便利です。
カスタムシェーダーを使用する
- カスタムシェーダーを使用して、画像の色調を調整することができます。
- シェーダーは、ピクセルごとに実行されるプログラムです。
- この方法は、高度な色調調整を行う場合に便利です。
以下は、各方法の利点と欠点です。
QGraphicsColorizeEffect
- 利点: 使いやすい、パフォーマンスが良い
- 欠点: 高度な色調調整には不向き
QImage::setColorTable()
- 利点: 高度な色調調整が可能
- 欠点: 複雑な処理が必要
QPixmap::convert()
- 利点: 使いやすい
- 欠点: 画像の品質が低下する場合がある
QPainter::setCompositionMode()
- 利点: 特殊な効果を適用できる
カスタムシェーダー
- 欠点: 複雑な処理が必要、専門知識が必要
QTextImageFormat::QTextImageFormat() コンストラクタを使用する
QTextImageFormat::QTextImageFormat() は、Qt GUI フレームワークで使用される QTextImageFormat クラスのコンストラクタです。このコンストラクタは、テキスト内に画像を挿入するための書式設定情報を設定するために使用されます。
QImageIOHandler::loopCount() 関数のサンプルコード
概要クラス: QImageIOHandler関数: loopCount()戻り値: アニメーションをサポートしている場合: アニメーションループの回数 アニメーションをサポートしていない場合: 0 エラーが発生した場合: -1アニメーションをサポートしている場合: アニメーションループの回数
QRgbaFloat::setGreen() を使った緑色の設定
Qt 5 では、QRgbaFloat::setGreen() は float 型の値を受け取り、緑色のチャンネルの値を設定します。コード例注意事項緑色の値は 0.0 から 1.0 の範囲で指定する必要があります。範囲外の値を設定すると、結果は予測不能になります。
Qt GUI:ascent()関数とdescent()関数を使ってテキストの矩形を取得する
QTextItem::ascent()関数は、Qt GUIフレームワークでテキストを描画するために必要な情報を含むQTextItemクラスのメンバー関数です。この関数は、描画されるテキストの上昇部、つまりベースラインから最も高い部分までの距離をピクセル単位で返します。
Qt GUI アプリケーションにおける QWindow::surfaceType() 関数の詳細解説
QWindow::surfaceType() 関数は、Qt GUI アプリケーションでウィンドウの描画に使用されるサーフェスタイプを取得します。これは、ウィンドウのレンダリング方法を決定する重要なプロパティです。この関数は次の情報を提供します:
画像の色調をQtで自在に操る!QGraphicsColorizeEffect::draw()完全解説
QGraphicsColorizeEffect::draw()は、Qt Widgetsフレームワークで画像の色調を変更するために使用される関数です。この関数は、QGraphicsEffectクラスの仮想関数であるdraw()をオーバーライドし、画像にカラーフィルターを適用します。
QDial::event()とは?役割とイベント処理の流れ
QDial::event()は、Qt WidgetsライブラリにおけるQDialウィジェットのイベント処理関数を指します。この関数は、ユーザー入力やシステムイベントなど、QDialウィジェットに関連するすべてのイベントを処理するために使用されます。
Qt WidgetsにおけるQGraphicsItem::inputMethodEvent()プログラミング
QGraphicsItem::inputMethodEvent()は、Qt WidgetsライブラリにおけるQGraphicsItemクラスの仮想保護メソッドです。このメソッドは、テキスト入力フィールドなどの入力コンポーネントにフォーカスが当たっている場合に、入力メソッドイベントを処理するために使用されます。入力メソッドイベントには、ユーザーが入力したテキストや、入力方法に関する情報が含まれます。
Qt GUIでベクターグラフィックスを描画する:QPainterPathクラス入門
QPainterPathは、いくつかの基本的な要素で構成されています。ポイント: パス上の単一の座標を表します。線: 2つのポイントを結ぶ直線です。曲線: 複数のポイントを滑らかに繋ぐ曲線です。形状: 閉じたパスで、塗りつぶすことができます。
Qt GUIにおけるQFont デストラクタとは?
QFont デストラクタは以下の役割を果たします。QFont オブジェクトによって使用されていたリソースを解放します。 これには、フォントデータ、ピクセルマップ、およびその他の関連データが含まれます。QFont オブジェクトに関連付けられたすべての GDI オブジェクトを削除します。 これには、フォントハンドル、ブラシ、およびペンが含まれます。