QTextImageFormat::QTextImageFormat() コンストラクタを使用する
Qt GUI の QTextImageFormat::QTextImageFormat() の解説
QTextImageFormat::QTextImageFormat()
は、Qt GUI フレームワークで使用される QTextImageFormat クラスのコンストラクタです。このコンストラクタは、テキスト内に画像を挿入するための書式設定情報を設定するために使用されます。
詳細
QTextImageFormat::QTextImageFormat()
は、以下の引数を受け取ります。
- format: (省略可能) QTextFormat 型のオブジェクト。デフォルトでは、すべての書式設定属性がデフォルト値に設定されます。
このコンストラクタは、以下の処理を行います。
- 引数
format
が指定されている場合は、その書式設定属性をQTextImageFormat
オブジェクトにコピーします。 - 引数
format
が指定されていない場合は、すべての書式設定属性をデフォルト値に設定します。
デフォルト値
以下の表は、QTextImageFormat::QTextImageFormat()
コンストラクタで設定されるデフォルト値を示しています。
属性 | 値 |
---|---|
name | 空の文字列 |
height | 画像の元の高さ |
quality | 100 |
例
以下のコードは、QTextImageFormat::QTextImageFormat()
コンストラクタを使用して、画像の書式設定情報を設定する例です。
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setHeight(100);
imageFormat.setQuality(75);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の名前は "myImage" 、高さは 100 ピクセル、品質は 75 に設定されます。
補足
QTextImageFormat::QTextImageFormat()
コンストラクタは、Qt 5.0 以降で使用できます。- 画像をテキストドキュメントに挿入するには、
QTextCursor::insertImage()
メソッドを使用する必要があります。
QTextImageFormat
クラスには、画像の幅、位置、およびその他の属性を設定するためのさまざまなメソッドがあります。- Qt GUI フレームワークを使用して、さまざまな種類の画像をテキストドキュメントに挿入することができます。
Qt GUI の QTextImageFormat クラスを使用したサンプルコード
画像の挿入
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setHeight(100);
imageFormat.setQuality(75);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
画像のサイズ変更
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setWidth(100);
imageFormat.setHeight(100);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の幅と高さは 100 ピクセルに設定されます。
画像の位置調整
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setAlignment(Qt::AlignHCenter);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像は水平方向に中央揃えされます。
画像の枠線
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setBorder(1, Qt::SolidLine);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像には 1 ピクセルの太さの枠線が設定されます。
画像の背景色
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setBackground(Qt::red);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の背景色は赤色に設定されます。
画像の透明度
QTextImageFormat imageFormat;
imageFormat.setName("myImage");
imageFormat.setAlpha(0.5);
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertImage(imageFormat, "image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の透明度は 50% に設定されます。
Qt GUI で画像をテキストドキュメントに挿入するその他の方法
QTextDocument::addResource() メソッド
QTextDocument document;
QImage image("image.png");
document.addResource(QTextDocument::ImageResource, QUrl("image.png"), image);
QTextCursor cursor(&document);
cursor.insertText("This is an image: ");
cursor.insertImage("image.png");
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の名前は "image.png" 、画像リソースとしてドキュメントに追加されます。
QTextHtml::setHtml()
メソッドを使用して、HTML コードを含むテキストドキュメントを設定することができます。この方法は、HTML を使用して画像を配置する場合に便利です。
QTextDocument document;
QString html = "<img src=\"image.png\" width=\"100\" height=\"100\">";
document.setHtml(html);
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像の幅と高さは 100 ピクセルに設定されます。
QTextCharFormat::setObjectType()
メソッドを使用して、テキスト文字に画像オブジェクトを設定することができます。この方法は、画像をテキスト内にインラインで表示する場合に便利です。
QTextDocument document;
QTextCursor cursor(&document);
QTextCharFormat format;
format.setObjectType(QTextFormat::ImageObject);
format.setProperty(QTextFormat::ObjectData, QVariant("image.png"));
cursor.insertText("This is an image: ", format);
このコードは、"image.png" という画像をテキストドキュメントに挿入します。画像はテキスト内にインラインで表示されます。
Qt GUI フレームワークには、テキストドキュメントに画像を挿入するさまざまな方法があります。どの方法を選択するかは、要件と目的によって異なります。
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