Qt Widgetsプログラミング: QGraphicsRotation::originで回転アニメーションをレベルアップ
Qt WidgetsにおけるQGraphicsRotation::origin解説
中心点の理解
QGraphicsRotation::origin
は、回転の中心をピクセル単位で指定します。デフォルトでは、中心点はアイテムの左上隅になります。
QGraphicsRotation origin: [無効な URL を削除しました]
中心点を設定するには、QGraphicsRotation::setOrigin()
メソッドを使用します。このメソッドは、QPointF
型の引数を受け取ります。
QGraphicsItem *item = ...;
// 中心点をアイテムの中央に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
// 中心点を (10, 10) に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(10, 10));
中心点の影響
中心点は、アイテムの回転の見た目と動作に影響を与えます。
- 中心点がアイテムの中央にある場合、アイテムは回転軸を中心に回転します。
- 中心点がアイテムの中央からずれている場合、アイテムは回転軸を中心に回転するだけでなく、中心点を中心に移動します。
QGraphicsRotation origin effect: [無効な URL を削除しました]
中心点の例
中心点は、さまざまな状況で使用できます。
- アイテムを回転軸を中心に回転させたい場合
- アイテムを回転させると同時に、特定の位置に移動させたい場合
- アイテムを回転させると同時に、その形状を変形させたい場合
まとめ
QGraphicsRotation::origin
は、回転の中心を設定するプロパティです。このプロパティを使用することで、アイテムの回転の見た目と動作を制御できます。
Qt WidgetsにおけるQGraphicsRotation::originサンプルコード
中心点をアイテムの中央に設定する
QGraphicsItem *item = ...;
// 中心点をアイテムの中央に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
中心点を (10, 10) に設定する
QGraphicsItem *item = ...;
// 中心点を (10, 10) に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(10, 10));
アイテムを回転軸を中心に回転させる
QGraphicsItem *item = ...;
// アイテムを 45 度回転
item->setRotation(45);
// 中心点をアイテムの中央に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
アイテムを回転させると同時に、特定の位置に移動させる
QGraphicsItem *item = ...;
// アイテムを 45 度回転
item->setRotation(45);
// 中心点を (10, 10) に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(10, 10));
// アイテムを (50, 50) に移動
item->setPos(QPointF(50, 50));
アイテムを回転させると同時に、その形状を変形させる
QGraphicsItem *item = ...;
// アイテムを 45 度回転
item->setRotation(45);
// 中心点をアイテムの中央に設定
item->setRotationOrigin(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
// アイテムのスケールを 2 倍に設定
item->setScale(2);
その他
- より複雑なアニメーションを作成するには、Qt Animation Frameworkを使用できます。
QGraphicsRotation::originの代替方法
QGraphicsItem::setTransformOrigin()
メソッドは、アイテムの変換の中心を設定します。変換の中心は、回転の中心と同じです。
QGraphicsItem *item = ...;
// 変換の中心をアイテムの中央に設定
item->setTransformOrigin(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
QTransform::translate()
メソッドは、アイテムを指定されたオフセットだけ移動します。このメソッドを使用して、アイテムを回転軸を中心に移動することで、回転の中心を間接的に設定できます。
QGraphicsItem *item = ...;
// アイテムを回転軸を中心に移動
QTransform transform;
transform.translate(-item->boundingRect().width() / 2,
-item->boundingRect().height() / 2);
item->setTransform(transform);
// アイテムを 45 度回転
item->setRotation(45);
QGraphicsItem::setPos()
メソッドは、アイテムの位置を設定します。このメソッドを使用して、アイテムを回転軸の中心座標に移動することで、回転の中心を間接的に設定できます。
QGraphicsItem *item = ...;
// アイテムを回転軸の中心座標に移動
item->setPos(QPointF(item->boundingRect().width() / 2,
item->boundingRect().height() / 2));
// アイテムを 45 度回転
item->setRotation(45);
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
QGraphicsRotation::origin | 最もシンプルで分かりやすい | 回転以外の変換には影響しない |
QGraphicsItem::setTransformOrigin | 回転以外の変換にも影響を与える | 少し複雑 |
QTransform::translate() | アイテムを回転軸を中心に移動できる | 計算量が多い |
QGraphicsItem::setPos() | アイテムを回転軸の中心座標に移動できる | アイテムの位置を直接設定するため、他のレイアウトと干渉する可能性がある |
- シンプルな方法で回転の中心を設定したい場合は、
QGraphicsRotation::origin
を使用します。 - 回転以外の変換にも影響を与えたい場合は、
QGraphicsItem::setTransformOrigin
を使用します。 - アイテムを回転軸を中心に移動したい場合は、
QTransform::translate()
またはQGraphicsItem::setPos()
を使用します。
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