Qt Widgets 初心者でも安心!メインウィンドウのアイコンサイズ設定
Qt WidgetsにおけるQMainWindow::iconSize解説
使用方法
QMainWindow クラスのオブジェクトを取得
まず、メインウィンドウを表す QMainWindow クラスのオブジェクトを取得する必要があります。通常、これは this
ポインタを使用して行われます。
QMainWindow *mainWindow = this;
iconSize() メソッドを使用
次に、iconSize()
メソッドを使用して、現在のアイコンサイズを取得できます。
QSize currentSize = mainWindow->iconSize();
setIconSize() メソッドを使用
最後に、setIconSize()
メソッドを使用して、アイコンサイズを設定できます。引数には、新しいアイコンサイズを表す QSize オブジェクトを渡します。
QSize newSize(32, 32);
mainWindow->setIconSize(newSize);
例
QMainWindow *mainWindow = this;
// 現在のアイコンサイズを取得
QSize currentSize = mainWindow->iconSize();
// 新しいアイコンサイズを設定
QSize newSize(32, 32);
mainWindow->setIconSize(newSize);
補足
- アイコンサイズは、ピクセル単位で指定されます。
- デフォルトのアイコンサイズは、プラットフォームによって異なります。
- ウィンドウのタイトルバーとタスクバーに表示されるアイコンは、ウィンドウのサイズに合わせて自動的にスケーリングされます。
- アイコンサイズは、ウィンドウのサイズを変更しても変わりません。
QMainWindow::iconSizeを使用したサンプルコード
アイコンサイズを 32x32 ピクセルに設定
QMainWindow *mainWindow = this;
mainWindow->setIconSize(QSize(32, 32));
アイコンサイズをウィンドウのサイズに合わせる
void MainWindow::resizeEvent(QResizeEvent *event)
{
QMainWindow::resizeEvent(event);
// ウィンドウの幅と高さの最小値を取得
int minSize = qMin(width(), height());
// アイコンサイズをウィンドウの最小値に設定
setIconSize(QSize(minSize, minSize));
}
ユーザーがアイコンサイズを選択できるようにする
void MainWindow::setupUI()
{
// ...
// アイコンサイズ選択コンボボックスを作成
QComboBox *iconSizeComboBox = new QComboBox;
iconSizeComboBox->addItem("16x16");
iconSizeComboBox->addItem("24x24");
iconSizeComboBox->addItem("32x32");
// コンボボックスの現在のインデックスをアイコンサイズに設定
connect(iconSizeComboBox, QOverload::of(&QComboBox::currentIndexChanged),
this, &MainWindow::onIconSizeComboBoxcurrentIndexChanged);
// ...
// レイアウトにコンボボックスを追加
QHBoxLayout *layout = new QHBoxLayout;
layout->addWidget(iconSizeComboBox);
// ...
// ウィジェットにレイアウトを設定
QWidget *widget = new QWidget;
widget->setLayout(layout);
setCentralWidget(widget);
}
void MainWindow::onIconSizeComboBoxcurrentIndexChanged(int index)
{
// 選択されたインデックスに基づいてアイコンサイズを設定
switch (index) {
case 0:
setIconSize(QSize(16, 16));
break;
case 1:
setIconSize(QSize(24, 24));
break;
case 2:
setIconSize(QSize(32, 32));
break;
}
}
QMainWindow::iconSize の代替方法
QIcon::setSize() メソッド
QIcon::setSize() メソッドを使用して、アイコンオブジェクトのサイズを設定できます。この方法は、ウィンドウのアイコンだけでなく、他のウィジェットで使用されるアイコンにも適用できます。
QIcon icon("my_icon.png");
icon.setSize(QSize(32, 32));
// アイコンをウィンドウに設定
mainWindow->setWindowIcon(icon);
QStyle::pixelMetric() メソッド
QStyle::pixelMetric() メソッドを使用して、プラットフォーム固有のアイコンサイズを取得できます。この方法は、異なるプラットフォームで一貫したアイコンサイズを確保する場合に役立ちます。
int size = QStyle::pixelMetric(QStyle::PM_SmallIconSize);
// アイコンサイズをウィンドウに設定
mainWindow->setIconSize(QSize(size, size));
ウィンドウスタイルシート
ウィンドウスタイルシートを使用して、アイコンサイズを直接設定できます。この方法は、コードを変更せずにアイコンサイズを変更する場合に役立ちます。
QMainWindow {
icon-size: 32px;
}
以下に、それぞれの方法の利点と欠点をまとめます。
QMainWindow::iconSize
利点:
- 使用するのが簡単
- コード量が少なくて済む
欠点:
- プラットフォーム固有のアイコンサイズを取得できない
QIcon::setSize()
利点:
- 他のウィジェットで使用されるアイコンにも適用できる
欠点:
- コード量が増える
QStyle::pixelMetric()
欠点:
- コードが複雑になる
ウィンドウスタイルシート
利点:
- コードを変更せずにアイコンサイズを変更できる
欠点:
- スタイルシートの知識が必要
- すべてのプラットフォームでサポートされているわけではない
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