Qt Widgets の QMenu::leaveEvent() を使ってメニューウィジェットを非表示にする

Qt Widgets の QMenu::leaveEvent() の詳細解説

概要

イベント処理の流れ

1. マウスカーソルがメニューウィジェット領域から離れると、QWidget::leaveEvent() が呼び出されます。
2. QWidget::leaveEvent() は、自身が QMenu オブジェクトである場合は、QMenu::leaveEvent() を呼び出します。
3. QMenu::leaveEvent() は、以下の処理を行います。
   • サブメニューがオープンしている場合は、サブメニューをすべて閉じます。
   • メニューウィジェットのポインタを無効化します。
   • メニューウィジェットを非表示にします。
   • メニューウィジェットを削除します。

leaveEvent() の実装例

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // サブメニューがオープンしている場合は閉じる
  if (d->activeMenu) {
    d->activeMenu->close();
  }

  // メニューウィジェットのポインタを無効化
  d->menu = nullptr;

  // メニューウィジェットを非表示にする
  hide();

  // メニューウィジェットを削除
  deleteLater();

  // イベント処理を完了
  QWidget::leaveEvent(event);
}

leaveEvent() の注意点

• leaveEvent() は、メニューウィジェットが閉じられる直前に呼び出されるため、このイベント内でメニューウィジェットに関する処理を行う場合は注意が必要です。
• leaveEvent() は、サブメニューがオープンしている場合でも呼び出されます。サブメニューを閉じる処理は、leaveEvent() 内で行う必要があります。

補足

• Qt Widgets モジュールには、QMenu::leaveEvent() 以外にも、メニューウィジェットの動作を制御するための様々な関数やイベントが用意されています。詳細は、Qt ドキュメントを参照してください。
• メニューウィジェットの動作をカスタマイズしたい場合は、QMenu クラスを継承して独自のクラスを作成することもできます。

QMenu::leaveEvent() のサンプルコード

サブメニューを閉じるサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // サブメニューがオープンしている場合は閉じる
  if (d->activeMenu) {
    d->activeMenu->close();
  }

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

メニューウィジェットを非表示にするサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // メニューウィジェットを非表示にする
  hide();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

メニューウィジェットを削除するサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // メニューウィジェットを削除
  deleteLater();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

サブメニューを閉じる and メニューウィジェットを非表示にするサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // サブメニューがオープンしている場合は閉じる
  if (d->activeMenu) {
    d->activeMenu->close();
  }

  // メニューウィジェットを非表示にする
  hide();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

サブメニューを閉じる and メニューウィジェットを削除するサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // サブメニューがオープンしている場合は閉じる
  if (d->activeMenu) {
    d->activeMenu->close();
  }

  // メニューウィジェットを削除
  deleteLater();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

メニューウィジェットを非表示にする and メニューウィジェットを削除するサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // メニューウィジェットを非表示にする
  hide();

  // メニューウィジェットを削除
  deleteLater();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

サブメニューを閉じる and メニューウィジェットを非表示にする and メニューウィジェットを削除するサンプル

void QMenu::leaveEvent(QEvent *event)
{
  // サブメニューがオープンしている場合は閉じる
  if (d->activeMenu) {
    d->activeMenu->close();
  }

  // メニューウィジェットを非表示にする
  hide();

  // メニューウィジェットを削除
  deleteLater();

  // 処理を続ける
  QWidget::leaveEvent(event);
}

• 上記のサンプルコードは、あくまでも参考例です。
• 必要に応じて、サンプルコードを修正して使用してください。

タイマーを使用する

QTimer *timer = new QTimer(this);
timer->start(1000); // 1秒後にメニューを閉じる

connect(timer, &QTimer::timeout, this, [this]() {
  // メニューを閉じる
  hide();
});

マウスボタンのリリースイベントを使用する

void QWidget::mouseReleaseEvent(QMouseEvent *event)
{
  // メニューウィジェット上でマウスボタンが離された場合は、メニューを閉じる
  if (event->button() == Qt::LeftButton && this->inherits("QMenu")) {
    hide();
  }
}

カスタムイベントを使用する

class MyMenu : public QMenu
{
  Q_OBJECT

public:
  MyMenu(QWidget *parent = nullptr) : QMenu(parent) {}

protected:
  void closeEvent(QCloseEvent *event) override
  {
    // カスタムイベントを発行する
    QEvent customEvent(QEvent::Type(MyMenu::CustomEvent));
    QApplication::postEvent(this, &customEvent);

    // イベント処理を続ける
    QMenu::closeEvent(event);
  }

public slots:
  void onCustomEvent()
  {
    // ここに、メニューを閉じる処理を記述する
  }
};

• シンプルな方法でメニューを閉じたい場合は、QMenu::leaveEvent() を使用するのがおすすめです。
• メニューを閉じるタイミングを細かく制御したい場合は、タイマーを使用するなどの方法が有効です。
• より複雑な処理を行う場合は、カスタムイベントを使用するなどの方法が有効です。

QMenu::leaveEvent() は、メニューウィジェットの閉じ処理を行うための便利な関数です。ただし、状況によっては他の方法の方が有効な場合があります。

どの方法を使用するべきかは、状況によって異なります。それぞれの方法の特徴を理解して、適切な方法を選択してください。