Qt Widgetsでメニューバーにアクションを追加する
Qt WidgetsにおけるQMenuBar::addAction()の解説
概要
QMenuBar は、ウィンドウの上部に配置されるメニューバーウィジェットです。QAction は、メニュー項目、ツールバーボタン、その他のUI要素を表すオブジェクトです。QMenuBar::addAction() は、指定されたアクションをメニューバーに追加します。
関数の詳細
QMenuBar::addAction() の詳細な説明は以下の通りです。
プロトタイプ:
QAction *QMenuBar::addAction(const QAction *action);
引数:
- action: 追加するアクションオブジェクトへのポインタ
戻り値:
- 追加されたアクションオブジェクトへのポインタ
動作:
- この関数は、指定されたアクションをメニューバーの右端に追加します。
- アクションは、メニューバーに表示されるメニュー項目として表示されます。
- アクションが有効であれば、ユーザーはメニュー項目をクリックしてアクションを実行できます。
- アクションが無効であれば、メニュー項目はグレー表示され、ユーザーはクリックできません。
例:
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QAction *fileAction = new QAction("ファイル(&F)");
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
menuBar->addAction(fileAction);
fileAction->setMenu(new QMenu());
fileAction->menu()->addAction(openAction);
fileAction->menu()->addAction(saveAction);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
この例では、以下の動作が行われます。
- 新しいメニューバーオブジェクト
menuBar
が作成されます。 - "ファイル(&F)" という名前のアクション
fileAction
が作成されます。 - "開く(&O)" と "保存(&S)" という名前のアクション
openAction
とsaveAction
が作成されます。 fileAction
がメニューバーに追加されます。fileAction
にサブメニューが設定されます。- サブメニューに
openAction
とsaveAction
が追加されます。 - 作成されたメニューバーがウィジェットに設定されます。
その他の注意事項
- メニューバーにアクションを追加する他にも、QMenu::addAction() を使用してメニューにアクションを追加することができます。
- アクションにアイコンを設定したい場合は、QAction::setIcon() を使用します。
- アクションにショートカットキーを設定したい場合は、QAction::setShortcut() を使用します。
- アクションの状態 (有効/無効) を変更したい場合は、QAction::setEnabled() を使用します。
補足
- 上記の解説は、Qt Widgets 5.15に基づいています。
- Qtのバージョンによって、関数の仕様や動作が異なる場合があります。
免責事項
- この情報は参考用であり、予告なく変更される可能性があります。
- Qtの使用に関するいかなる保証も負いません。
Qt WidgetsにおけるQMenuBar::addAction()のサンプルコード
基本的なサンプル
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QAction *fileAction = new QAction("ファイル(&F)");
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
menuBar->addAction(fileAction);
fileAction->setMenu(new QMenu());
fileAction->menu()->addAction(openAction);
fileAction->menu()->addAction(saveAction);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
アイコン付きアクション
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QAction *fileAction = new QAction("ファイル(&F)");
fileAction->setIcon(QIcon::fromTheme("document-open"));
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
openAction->setIcon(QIcon::fromTheme("document-open"));
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
saveAction->setIcon(QIcon::fromTheme("document-save"));
menuBar->addAction(fileAction);
fileAction->setMenu(new QMenu());
fileAction->menu()->addAction(openAction);
fileAction->menu()->addAction(saveAction);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
この例では、上記のサンプルコードに加えて、各アクションにアイコンが設定されています。
ショートカットキー付きアクション
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QAction *fileAction = new QAction("ファイル(&F)");
fileAction->setShortcut(Qt::Key_F);
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
openAction->setShortcut(Qt::Key_Ctrl|Qt::Key_O);
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
saveAction->setShortcut(Qt::Key_Ctrl|Qt::Key_S);
menuBar->addAction(fileAction);
fileAction->setMenu(new QMenu());
fileAction->menu()->addAction(openAction);
fileAction->menu()->addAction(saveAction);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
この例では、上記のサンプルコードに加えて、各アクションにショートカットキーが設定されています。
チェックボックス付きアクション
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QAction *viewAction = new QAction("表示(&V)");
viewAction->setCheckable(true);
QAction *statusBarAction = new QAction("ステータスバー(&S)");
statusBarAction->setCheckable(true);
menuBar->addAction(viewAction);
menuBar->addAction(statusBarAction);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
この例では、"表示(&V)" と "ステータスバー(&S)" という名前のチェックボックス付きアクションが追加されています。
その他
上記以外にも、さまざまな方法で QMenuBar::addAction() を使用することができます。詳細は、Qt ドキュメントの QMenuBar::addAction(): [無効な URL を削除しました] を参照してください。
QMenuBar::addAction() 以外のメニューバーへのアクション追加方法
QMenu::addAction() は、メニューにアクションを追加するために使用します。QMenuBar::addAction() と同様に、アクションはメニュー項目として表示されます。
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QMenu *fileMenu = new QMenu("ファイル(&F)");
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
fileMenu->addAction(openAction);
fileMenu->addAction(saveAction);
menuBar->addMenu(fileMenu);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
QToolButton は、ツールバーやメニューバーに追加できるボタン型のウィジェットです。QToolButton にアクションを設定することで、メニューバーにアクションを追加することができます。
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar();
QToolButton *fileButton = new QToolButton();
fileButton->setText("ファイル(&F)");
fileButton->setIcon(QIcon::fromTheme("document-open"));
QMenu *fileMenu = new QMenu();
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
fileMenu->addAction(openAction);
fileMenu->addAction(saveAction);
fileButton->setMenu(fileMenu);
menuBar->addWidget(fileButton);
// ウィジェットにメニューバーを設定
setMenuBar(menuBar);
QMainWindow::addToolBar()
QMainWindow は、メインウィンドウウィジェットクラスです。QMainWindow::addToolBar() を使用して、ツールバーをメインウィンドウに追加することができます。ツールバーには、アクションを追加することができます。
QMainWindow *mainWindow = new QMainWindow();
QToolBar *fileToolBar = new QToolBar();
fileToolBar->setWindowTitle("ファイル(&F)");
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
fileToolBar->addAction(openAction);
fileToolBar->addAction(saveAction);
mainWindow->addToolBar(fileToolBar);
// ウィジェットを表示
mainWindow->show();
QStatusBar::addPermanentWidget()
QStatusBar は、ステータスバーウィジェットクラスです。QStatusBar::addPermanentWidget() を使用して、ステータスバーにウィジェットを追加することができます。ウィジェットには、アクションを追加することができます。
QMainWindow *mainWindow = new QMainWindow();
QStatusBar *statusBar = mainWindow->statusBar();
QToolButton *fileButton = new QToolButton();
fileButton->setText("ファイル(&F)");
fileButton->setIcon(QIcon::fromTheme("document-open"));
QMenu *fileMenu = new QMenu();
QAction *openAction = new QAction("開く(&O)");
QAction *saveAction = new QAction("保存(&S)");
fileMenu->addAction(openAction);
fileMenu->addAction(saveAction);
fileButton->setMenu(fileMenu);
statusBar->addPermanentWidget(fileButton);
// ウィジェットを表示
mainWindow->show();
その他
上記以外にも、さまざまな方法でメニューバーにアクションを追加することができます。詳細は、Qt ドキュメントを参照してください。
QMenuBar::addAction() 以外にも、メニューバーにアクションを追加するにはいくつかの方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。
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