QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()の詳細解説

Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glDisablei()の詳細解説

QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、Qt GUIでOpenGL拡張機能を扱うための重要な関数です。特定のOpenGL拡張機能を無効化するために使用されます。この関数は、QtのOpenGLサポートを拡張し、OpenGL 3.0以降で導入された新しい機能へのアクセスを提供するQOpenGLExtraFunctionsクラスに属します。

機能

QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、以下の機能を提供します。

• 特定のOpenGL拡張機能を無効化します。
• 無効化された拡張機能は、その後のOpenGL呼び出しで無視されます。
• 複数の拡張機能を個別に無効化できます。

使用方法

QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()を使用するには、以下の手順が必要です。

1. QOpenGLExtraFunctionsクラスのインスタンスを作成します。
2. 無効化したい拡張機能のIDを取得します。
3. glDisablei()関数を使用して、拡張機能IDを渡します。

例

以下のコードは、QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()を使用して、GL_ARB_vertex_buffer_object拡張機能を無効化する例です。

QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::currentContext()->functions();
functions->glDisablei(GL_ARB_VERTEX_BUFFER_OBJECT);

注意事項

• QOpenGLExtraFunctions::glDisablei()は、OpenGL 3.0以降でのみ使用できます。
• 無効化する拡張機能がサポートされていない場合、この関数はエラーを発生させません。
• 無効化された拡張機能は、再度有効化するまで使用できません。

補足

• Qt GUIでOpenGL拡張機能を使用する前に、その拡張機能がサポートされていることを確認する必要があります。
• OpenGL拡張機能を無効化すると、パフォーマンスが向上する場合がありますが、機能が制限される場合もあります。

• 上記の情報に加えて、ご質問や不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

Qt GUIにおけるQOpenGLExtraFunctions::glDisablei()のサンプルコード

シンプルな例

#include <QOpenGLFunctions>
#include <QOpenGLWidget>

class MyWidget : public QOpenGLWidget
{
public:
    MyWidget()
    {
        // ...
    }

protected:
    void initializeGL() override
    {
        // OpenGL初期化コード
        // ...

        // QOpenGLExtraFunctionsクラスのインスタンスを作成
        QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::currentContext()->functions();

        // GL_ARB_vertex_buffer_object拡張機能を無効化
        functions->glDisablei(GL_ARB_VERTEX_BUFFER_OBJECT);
    }

    void paintGL() override
    {
        // ...
    }
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    MyWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

複数の拡張機能を無効化する例

#include <QOpenGLFunctions>
#include <QOpenGLWidget>

class MyWidget : public QOpenGLWidget
{
public:
    MyWidget()
    {
        // ...
    }

protected:
    void initializeGL() override
    {
        // OpenGL初期化コード
        // ...

        // QOpenGLExtraFunctionsクラスのインスタンスを作成
        QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::currentContext()->functions();

        // 複数の拡張機能を無効化
        functions->glDisablei(GL_ARB_VERTEX_BUFFER_OBJECT);
        functions->glDisablei(GL_ARB_pixel_buffer_object);

        // ...
    }

    void paintGL() override
    {
        // ...
    }
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    MyWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

無効化された拡張機能の再有効化

#include <QOpenGLFunctions>
#include <QOpenGLWidget>

class MyWidget : public QOpenGLWidget
{
public:
    MyWidget()
    {
        // ...
    }

protected:
    void initializeGL() override
    {
        // OpenGL初期化コード
        // ...

        // QOpenGLExtraFunctionsクラスのインスタンスを作成
        QOpenGLFunctions *functions = QOpenGLContext::currentContext()->functions();

        // GL_ARB_vertex_buffer_object拡張機能を無効化
        functions->glDisablei(GL_ARB_VERTEX_BUFFER_OBJECT);

        // ...

        // 必要なタイミングで拡張機能を再有効化
        functions->glEnablei(GL_ARB_VERTEX_BUFFER_OBJECT);
    }

    void paintGL() override
    {
        // ...
    }
};

int main(int argc, char *argv[])
{
    QApplication app(argc, argv);

    MyWidget widget;
    widget.show();

    return app.exec();
}

補足

• 上記のサンプルコードは、基本的な使用方法を示すためのものです。ご自身のアプリケーションに合わせてコードを変更する必要があります。

Qt GUIでOpenGL拡張機能を無効化する他の方法

QGLShader::disable()を使用して、特定のシェーダープログラムで拡張機能を無効化することができます。

QGLShader *shader = new QGLShader(QGLShader::Vertex);
shader->setSource( ... );
shader->compile();

shader->bind();
shader->disable(GL_ARB_vertex_shader);
shader->release();

QGLContext::functions()を使用して、OpenGL 1.xで使用される関数ポインタを取得することができます。これらの関数ポインタを使用して、拡張機能を無効化することができます。

QGLContext *context = QGLContext::currentContext();
PFNGLDISABLEPROC glDisable = (PFNGLDISABLEPROC)context->functions()->resolve("glDisable");

glDisable(GL_ARB_vertex_buffer_object);

プラットフォーム固有の方法

プラットフォームによっては、OpenGL拡張機能を無効化する独自の方法があります。例えば、Windowsでは、wglMakeCurrent()を使用して別のレンダリングコンテキストを選択することで、拡張機能を無効化することができます。

注意事項

• 上記の方法を使用する場合は、その方法がQtと互換性があることを確認する必要があります。
• プラットフォーム固有の方法を使用する場合は、そのプラットフォームのドキュメントを参照する必要があります。