QToolButton::addAction() 関数によるツールボタンへのショートカット設定

2024-04-03

Qt GUI の QShortcut::setKeys() 関数について

QShortcut::setKeys() 関数は、Qt GUI アプリケーションでキーボードショートカットを設定するために使用されます。この関数は、特定のキーシーケンスが押されたときに、スロットと呼ばれる関数を呼び出すように設定します。

関数宣言

void QShortcut::setKeys(const QKeySequence &keys);

引数

  • keys: ショートカットとして設定したいキーシーケンスを表す QKeySequence オブジェクト

QKeySequence オブジェクトは、キーシーケンスを表します。キーシーケンスは、1つ以上のキーを組み合わせたものです。例えば、Ctrl+CQt::Key_Control | Qt::Key_C というキーシーケンスで表されます。

// 新しいショートカットを作成
QShortcut *shortcut = new QShortcut(this);

// ショートカットキーを設定
shortcut->setKeys(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C);

// ショートカットが押されたときの処理
QObject::connect(shortcut, &QShortcut::activated, this, &MyClass::onCopy);

// MyClass::onCopy() というスロットが、Ctrl+C が押されたときに呼び出される
void MyClass::onCopy()
{
  // コピー処理
}

キーシーケンスの修飾キー

キーシーケンスには、修飾キーを含めることができます。修飾キーは、Ctrl キー、Shift キー、Alt キー、および Windows キーです。修飾キーは、Qt::Key_ という名前の定数を使用して表されます。

キーシーケンスの複数キー

キーシーケンスには、複数のキーを含めることができます。複数のキーを組み合わせるには、| 演算子を使用します。

補足

  • QShortcut::setKeys() 関数は、ショートカットキーを複数設定することができます。
  • ショートカットキーは、他のウィジェットで使用されているキーと競合しないようにする必要があります。
  • ショートカットキーは、アプリケーションのメニューやヘルプドキュメントに記載しておくことをお勧めします。

QShortcut::setKeys() 関数について、何か質問があれば遠慮なく聞いてください。



Qt GUI の QShortcut::setKeys() 関数のサンプルコード

基本的なサンプルコード

// 新しいショートカットを作成
QShortcut *shortcut = new QShortcut(this);

// ショートカットキーを設定
shortcut->setKeys(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C);

// ショートカットが押されたときの処理
QObject::connect(shortcut, &QShortcut::activated, this, &MyClass::onCopy);

// MyClass::onCopy() というスロットが、Ctrl+C が押されたときに呼び出される
void MyClass::onCopy()
{
  // コピー処理
}

複数のキーシーケンスを設定する

// 新しいショートカットを作成
QShortcut *shortcut = new QShortcut(this);

// 複数のキーシーケンスを設定
shortcut->setKeys(QKeySequence(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C));
shortcut->setKeys(QKeySequence(Qt::Key_Alt | Qt::Key_V));

// ショートカットが押されたときの処理
QObject::connect(shortcut, &QShortcut::activated, this, &MyClass::onShortcutActivated);

// MyClass::onShortcutActivated() というスロットが、いずれかのキーシーケンスが押されたときに呼び出される
void MyClass::onShortcutActivated(const QKeySequence &keySequence)
{
  if (keySequence == Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C) {
    // コピー処理
  } else if (keySequence == Qt::Key_Alt | Qt::Key_V) {
    // 貼り付け処理
  }
}

修飾キーを含むキーシーケンスを設定する

// 新しいショートカットを作成
QShortcut *shortcut = new QShortcut(this);

// 修飾キーを含むキーシーケンスを設定
shortcut->setKeys(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_Shift | Qt::Key_A);

// ショートカットが押されたときの処理
QObject::connect(shortcut, &QShortcut::activated, this, &MyClass::onShortcutActivated);

// MyClass::onShortcutActivated() というスロットが、Ctrl+Shift+A が押されたときに呼び出される
void MyClass::onShortcutActivated()
{
  // 処理
}

特定のウィジェットにショートカットを設定する

// 新しいショートカットを作成
QShortcut *shortcut = new QShortcut(this);

// ショートカットキーを設定
shortcut->setKeys(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_F);

// ショートカットを特定のウィジェットに設定
shortcut->setWidget(myLineEdit);

// ショートカットが押されたときの処理
QObject::connect(shortcut, &QShortcut::activated, myLineEdit, &QLineEdit::selectAll);

// Ctrl+F が押されたときに、myLineEdit のテキストがすべて選択される

ショートカットを無効にする

// ショートカットを無効にする
shortcut->setEnabled(false);

// ショートカットを有効にする
shortcut->setEnabled(true);

ショートカットの状態を取得する

// ショートカットが有効かどうかを取得する
bool isEnabled = shortcut->isEnabled();

// ショートカットキーを取得する
QKeySequence keys = shortcut->keys();


Qt GUI でキーボードショートカットを設定する他の方法

QMenuBar::addAction() 関数は、メニューバーにアクションを追加するために使用されます。アクションには、キーボードショートカットを設定することができます。

// メニューバーを作成
QMenuBar *menuBar = new QMenuBar(this);

// アクションを作成
QAction *action = new QAction("Copy", this);

// ショートカットキーを設定
action->setShortcut(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C);

// メニューバーにアクションを追加
menuBar->addAction(action);

// ...

// アクションが選択されたときの処理
QObject::connect(action, &QAction::triggered, this, &MyClass::onCopy);

// MyClass::onCopy() というスロットが、Ctrl+C が押されたときに呼び出される
void MyClass::onCopy()
{
  // コピー処理
}

QToolButton::addAction() 関数は、ツールボタンにアクションを追加するために使用されます。アクションには、キーボードショートカットを設定することができます。

// ツールボタンを作成
QToolButton *toolButton = new QToolButton(this);

// アクションを作成
QAction *action = new QAction("Copy", this);

// ショートカットキーを設定
action->setShortcut(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C);

// ツールボタンにアクションを追加
toolButton->addAction(action);

// ...

// アクションが選択されたときの処理
QObject::connect(action, &QAction::triggered, this, &MyClass::onCopy);

// MyClass::onCopy() というスロットが、Ctrl+C が押されたときに呼び出される
void MyClass::onCopy()
{
  // コピー処理
}

QKeySequenceEdit::setKeySequence() 関数は、QKeySequenceEdit ウィジェットにキーシーケンスを設定するために使用されます。

// QKeySequenceEdit ウィジェットを作成
QKeySequenceEdit *keySequenceEdit = new QKeySequenceEdit(this);

// キーシーケンスを設定
keySequenceEdit->setKeySequence(Qt::Key_Ctrl | Qt::Key_C);

// ...

// キーシーケンスが変更されたときの処理
QObject::connect(keySequenceEdit, &QKeySequenceEdit::keySequenceChanged, this, &MyClass::onKeySequenceChanged);

// MyClass::onKeySequenceChanged() というスロットが、キーシーケンスが変更されたときに呼び出される
void MyClass::onKeySequenceChanged(const QKeySequence &keySequence)
{
  // 処理
}

どの方法を使用するべきかは、アプリケーションの要件によって異なります。

  • メニューバーやツールバーにショートカットを設定したい場合は、QMenuBar::addAction() または QToolButton::addAction() 関数を使用します。
  • ユーザーがキーシーケンスを編集できるようにしたい場合は、QKeySequenceEdit ウィジェットを使用します。



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