Qt Widgets QTableWidget::isPersistentEditorOpen() メソッドとは?
QTableWidget::isPersistentEditorOpen()
メソッドは、指定されたセルに永続的なエディタが開いているかどうかを判断するために使用されます。永続的なエディタは、ユーザーが編集を完了するまでセルに留まるエディタです。
戻り値
このメソッドは、セルに永続的なエディタが開いている場合は true
を、そうでない場合は false
を返します。
引数
このメソッドは、以下の引数を受け取ります。
item
(QTableWidgetItem *): 永続的なエディタが開いているかどうかを確認するセルを指すポインタ。
コード例
// セル (0, 0) に永続的なエディタが開いているかどうかを確認します。
bool isEditorOpen =tableWidget->isPersistentEditorOpen(itemAt(0, 0));
if (isEditorOpen) {
// セルに永続的なエディタが開いている
} else {
// セルに永続的なエディタが開いていない
}
補足
isPersistentEditorOpen()
メソッドは、QWidget::closePersistentEditor()
メソッドを使用して永続的なエディタを閉じることができます。isPersistentEditorOpen()
メソッドは、QWidget::openPersistentEditor()
メソッドを使用して永続的なエディタを開く前に呼び出すことで、すでに永続的なエディタが開いているかどうかを確認することができます。
QTableWidget::isPersistentEditorOpen() メソッドを使用したサンプルコード
// セル (0, 0) に永続的なエディタが開いているかどうかを確認します。
bool isEditorOpen = tableWidget->isPersistentEditorOpen(itemAt(0, 0));
if (isEditorOpen) {
// セルに永続的なエディタが開いている
// 例:エディタのテキストを取得する
QString text = tableWidget->persistentEditor(itemAt(0, 0))->text();
} else {
// セルに永続的なエディタが開いていない
// 例:セルに新しい値を設定する
tableWidget->itemAt(0, 0)->setText("新しい値");
}
永続的なエディタを開く前に、すでに開いているかどうかを確認する
// セル (0, 0) に永続的なエディタを開きます。
// すでにエディタが開いている場合は、何もせずに終了します。
if (!tableWidget->isPersistentEditorOpen(itemAt(0, 0))) {
tableWidget->openPersistentEditor(itemAt(0, 0));
}
永続的なエディタを閉じる
// セル (0, 0) の永続的なエディタを閉じます。
tableWidget->closePersistentEditor(itemAt(0, 0));
永続的なエディタが開いているかどうかを監視する
// セル (0, 0) の永続的なエディタが開閉されたときに呼び出されるスロットです。
void onEditorOpenChanged(bool open) {
if (open) {
// エディタが開いた
} else {
// エディタが閉じた
}
}
// セル (0, 0) の永続的なエディタが開閉されたときのシグナルに接続します。
tableWidget->persistentEditorOpenChanged(itemAt(0, 0), onEditorOpenChanged);
これらのサンプルコードは、QTableWidget::isPersistentEditorOpen()
メソッドの使用方法を理解するのに役立ちます。
QTableWidget::isPersistentEditorOpen() メソッドの代替方法
QWidget::isEdited()
メソッドは、ウィジェットが編集されているかどうかを判断するために使用されます。このメソッドは、QTableWidget
だけでなく、すべての Qt ウィジェットで使用できます。
// セル (0, 0) が編集されているかどうかを確認します。
bool isEdited = tableWidget->itemAt(0, 0)->widget()->isEdited();
if (isEdited) {
// セルが編集されている
} else {
// セルが編集されていない
}
QTableWidget::currentItem()
メソッドは、現在選択されているセルを取得するために使用されます。このメソッドを使用して、現在選択されているセルに永続的なエディタが開いているかどうかを確認できます。
// 現在選択されているセルを取得します。
QTableWidgetItem *currentItem = tableWidget->currentItem();
// セルに永続的なエディタが開いているかどうかを確認します。
if (currentItem && currentItem->widget()->isPersistentEditorOpen()) {
// セルに永続的なエディタが開いている
} else {
// セルに永続的なエディタが開いていない
}
カスタムフラグを使用する
セルに永続的なエディタが開いているかどうかを追跡するために、カスタムフラグを使用することができます。
// セルに永続的なエディタが開いているかどうかを示すフラグです。
bool isPersistentEditorOpen = false;
// セル (0, 0) に永続的なエディタを開きます。
void openPersistentEditor(QTableWidgetItem *item) {
isPersistentEditorOpen = true;
// ...
}
// セル (0, 0) の永続的なエディタを閉じます。
void closePersistentEditor(QTableWidgetItem *item) {
isPersistentEditorOpen = false;
// ...
}
// セル (0, 0) に永続的なエディタが開いているかどうかを確認します。
bool isEditorOpen = isPersistentEditorOpen;
if (isEditorOpen) {
// セルに永続的なエディタが開いている
} else {
// セルに永続的なエディタが開いていない
}
これらの方法は、QTableWidget::isPersistentEditorOpen()
メソッドよりも効率的な場合があります。
注意事項
QWidget::isEdited()
メソッドは、永続的なエディタだけでなく、他の方法で編集された場合でも、セルが編集されているかどうかを返します。QTableWidget::currentItem()
メソッドは、ユーザーがセルをクリックしたときなど、さまざまな理由で呼び出されます。このメソッドを使用して永続的なエディタを追跡する場合は、呼び出し元を確認する必要があります。- カスタムフラグを使用する方法は、最も柔軟な方法ですが、コードを複雑にする可能性があります。
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