Qt Widgets: QTreeWidget でアイテムをソートする方法

2024-04-03

Qt Widgets: QTreeWidget::sortItems() の詳細解説

QTreeWidget::sortItems() は、Qt Widgets モジュールで提供される関数で、QTreeWidget のアイテムをソートするために使用されます。この関数は、ツリー内のアイテムを特定の基準に基づいて並べ替えることができ、ユーザーインターフェースの使いやすさを向上させることができます。

機能

QTreeWidget::sortItems() は、以下の機能を提供します。

  • ソート基準の指定: ソートする列と、昇順または降順のどちらでソートするかを指定できます。
  • 複数列のソート: 複数の列に基づいてソートすることもできます。
  • 部分一致ソート: アイテムのテキストの一部に基づいてソートすることもできます。
  • カスタムソート: 独自のソートアルゴリズムを実装して、アイテムをソートすることもできます。

使い方

QTreeWidget::sortItems() 関数は、以下の手順で使用できます。

  1. ソートする QTreeWidget オブジェクトを取得します。
  2. sortItems() 関数を呼び出し、以下の引数を指定します。
    • column: ソートする列のインデックス
    • order: 昇順または降順を指定する Qt::SortOrder 型の値
  3. 必要に応じて、setSortingEnabled() 関数を呼び出して、ソート機能を有効にします。

以下のコードは、QTreeWidget のアイテムを名前で昇順にソートする例です。

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// 名前列で昇順にソート
treeWidget->sortItems(1, Qt::AscendingOrder);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

QTreeWidget::sortItems() 関数についての詳細は、以下の Qt ドキュメントを参照してください。

補足

  • QTreeWidget::sortItems() 関数は、ツリー内のすべてのアイテムをソートします。特定のアイテムのみをソートしたい場合は、QTreeWidgetItem::sortChildren() 関数を使用する必要があります。
  • QTreeWidget::sortItems() 関数は、モデルデータに基づいてアイテムをソートします。アイテムの視覚的な表示に基づいてソートしたい場合は、QTreeWidget::visualItemRect() 関数を使用してアイテムの矩形を取得し、その矩形に基づいてソートする必要があります。


QTreeWidget::sortItems() のサンプルコード

シンプルなソート

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// 名前列で昇順にソート
treeWidget->sortItems(1, Qt::AscendingOrder);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

複数列ソート

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// 名前列で昇順にソートし、年齢列で降順にソート
treeWidget->sortItems(1, Qt::AscendingOrder);
treeWidget->sortItems(2, Qt::DescendingOrder);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

部分一致ソート

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// 名前列で "John" を部分一致で昇順にソート
treeWidget->sortItems(1, Qt::AscendingOrder, Qt::MatchContains);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

カスタムソート

class MySortFilterProxyModel : public QSortFilterProxyModel
{
public:
    bool lessThan(const QModelIndex &left, const QModelIndex &right) const override
    {
        // 独自のソートアルゴリズムを実装
        ...

        return result;
    }
};

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// カスタムソートモデルを作成
MySortFilterProxyModel *proxyModel = new MySortFilterProxyModel;
proxyModel->setSourceModel(treeWidget->model());

// ツリーウィジェットにプロキシモデルを設定
treeWidget->setModel(proxyModel);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

上記はあくまでもサンプルコードであり、必要に応じて変更する必要があります。



QTreeWidget のアイテムをソートする他の方法

QSortFilterProxyModel クラスを使用すると、モデルデータをフィルタリングしたりソートしたりすることができます。この方法は、QTreeWidget::sortItems() 関数よりも柔軟性が高く、より複雑なソート処理を行うことができます。

class MySortFilterProxyModel : public QSortFilterProxyModel
{
public:
    bool lessThan(const QModelIndex &left, const QModelIndex &right) const override
    {
        // 独自のソートアルゴリズムを実装
        ...

        return result;
    }
};

QTreeWidget *treeWidget = ...;

// カスタムソートモデルを作成
MySortFilterProxyModel *proxyModel = new MySortFilterProxyModel;
proxyModel->setSourceModel(treeWidget->model());

// ツリーウィジェットにプロキシモデルを設定
treeWidget->setModel(proxyModel);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

QStandardItemModel クラスを使用すると、アイテムを自由にソートすることができます。この方法は、QTreeWidget::sortItems() 関数よりも効率的ですが、より複雑なコードを書く必要があります。

QStandardItemModel *model = new QStandardItemModel;

// アイテムを追加
...

// モデルをツリーウィジェットに設定
treeWidget->setModel(model);

// ソート機能を有効にする
treeWidget->setSortingEnabled(true);

// アイテムをソート
model->sort(0, Qt::AscendingOrder);

カスタムソートアルゴリズム

独自のソートアルゴリズムを実装することもできます。この方法は最も柔軟性が高く、最も複雑なソート処理を行うことができます。

// 独自のソートアルゴリズムを実装
...

// ソートアルゴリズムを使用してアイテムをソート
...
  • 簡単なソート処理の場合は、QTreeWidget::sortItems() 関数を使用するのが最も簡単です。
  • より複雑なソート処理を行う場合は、QSortFilterProxyModel クラスまたは QStandardItemModel クラスを使用する必要があります。
  • 最も柔軟なソート処理を行う場合は、独自のソートアルゴリズムを実装する必要があります。



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