SQLite ALTER TABLE RENAME ドキュメント解説

2024-04-02

SQLite ALTER TABLE RENAME ドキュメント解説

この解説では、以下の内容を分かりやすく説明します。

  • ALTER TABLE RENAME コマンドの基本的な構文
  • テーブルとカラムの名前変更の例
  • 外部キー制約との関係
  • 使用上の注意点

ALTER TABLE RENAME コマンドの構文

ALTER TABLE table_name RENAME TO new_name;
  • table_name: 変更したいテーブルの名前
  • new_name: 新しい名前

テーブルとカラムの名前変更の例

テーブルの名前変更

ALTER TABLE users RENAME TO customers;

users テーブルの名前を customers に変更します。

カラムの名前変更

ALTER TABLE orders RENAME COLUMN email TO contact_email;

orders テーブルの email カラムの名前を contact_email に変更します。

外部キー制約との関係

テーブルやカラムの名前を変更すると、外部キー制約が影響を受ける場合があります。

  • 子テーブルのカラム名が変更された場合、親テーブルの外部キー制約で参照されるカラム名も変更する必要があります。

使用上の注意点

  • ALTER TABLE RENAME コマンドは、データベース接続中のすべてのユーザーに影響を与えます。変更前に接続中のユーザーに通知するなど、注意が必要です。
  • 同一の名前を持つテーブルやカラムが既に存在する場合、エラーが発生します。
  • トランザクション内で ALTER TABLE RENAME コマンドを実行する場合は、コミットする前にエラーが発生していないことを確認する必要があります。

補足

  • 上記の解説は、SQLite 3.35.0 以降のバージョンを対象としています。
  • より詳細な情報は、SQLite の公式ドキュメントを参照してください。
  • 分からない点があれば、お気軽にご質問ください。


SQLite ALTER TABLE RENAME サンプルコード

-- テーブル 'users' を 'customers' に変更
ALTER TABLE users RENAME TO customers;

-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更
ALTER TABLE products RENAME TO inventory;

カラムの名前変更

-- テーブル 'orders' の 'email' カラムを 'contact_email' に変更
ALTER TABLE orders RENAME COLUMN email TO contact_email;

-- テーブル 'users' の 'address' カラムを 'shipping_address' に変更
ALTER TABLE users RENAME COLUMN address TO shipping_address;

外部キー制約の変更

-- テーブル 'orders' の 'customer_id' カラムがテーブル 'customers' の 'id' カラムを参照する外部キー制約を持つ場合

-- テーブル 'customers' を 'clients' に変更
ALTER TABLE customers RENAME TO clients;

-- テーブル 'orders' の外部キー制約を更新
ALTER TABLE orders
  ADD CONSTRAINT fk_customer_id
  FOREIGN KEY (customer_id)
  REFERENCES clients (id);

-- テーブル 'products' の 'category_id' カラムがテーブル 'categories' の 'id' カラムを参照する外部キー制約を持つ場合

-- テーブル 'categories' を 'product_categories' に変更
ALTER TABLE categories RENAME TO product_categories;

-- テーブル 'products' の外部キー制約を更新
ALTER TABLE products
  ADD CONSTRAINT fk_category_id
  FOREIGN KEY (category_id)
  REFERENCES product_categories (id);

その他の例

-- テーブル 'users' の 'age' カラムを 'age_in_years' に変更し、データ型を INTEGER から SMALLINT に変更
ALTER TABLE users
  RENAME COLUMN age TO age_in_years,
  ALTER COLUMN age_in_years SET DATA TYPE SMALLINT;

-- テーブル 'products' に 'description' カラムを追加
ALTER TABLE products ADD COLUMN description TEXT;

-- テーブル 'orders' から 'created_at' カラムを削除
ALTER TABLE orders DROP COLUMN created_at;

補足

  • より詳細


SQLite ALTER TABLE RENAME 以外の方法

CREATE TABLE と INSERT INTO を使用

-- テーブル 'users' を 'customers' に変更

-- 新しいテーブル 'customers' を作成
CREATE TABLE customers (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT,
  email TEXT,
  ...
);

-- テーブル 'users' のデータを 'customers' にコピー
INSERT INTO customers (id, name, email)
SELECT id, name, email
FROM users;

-- テーブル 'users' を削除
DROP TABLE users;

-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更

-- 新しいテーブル 'inventory' を作成
CREATE TABLE inventory (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT,
  price REAL,
  ...
);

-- テーブル 'products' のデータを 'inventory' にコピー
INSERT INTO inventory (id, name, price)
SELECT id, name, price
FROM products;

-- テーブル 'products' を削除
DROP TABLE products;

RENAME コマンドを使用

-- テーブル 'users' を 'customers' に変更

-- ファイル 'users.db' を 'customers.db' に名前変更

-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更

-- ファイル 'products.db' を 'inventory.db' に名前変更

SQLite GUI ツールを使用

  • SQLite Studio
  • DB Browser for SQLite

これらのツールは、テーブルやカラムの名前を変更するためのグラフィカルなインターフェースを提供します。

それぞれの方法のメリットとデメリット

方法メリットデメリット
ALTER TABLE RENAMEシンプルで簡単外部キー制約を手動で更新する必要がある
CREATE TABLE と INSERT INTO外部キー制約を自動的に更新できるデータ量が多い場合、時間がかかる
RENAME コマンドファイル操作のみで完了データベース接続が不要
SQLite GUI ツール操作が簡単インストールが必要
  • データ量が少なく、外部キー制約がない場合は、ALTER TABLE RENAME が最も簡単です。
  • データ量が多い場合や、外部キー制約がある場合は、CREATE TABLE と INSERT INTO を使用する方が安全です。
  • ファイル操作に慣れている場合は、RENAME コマンドを使用するのも良いでしょう。
  • 初心者の場合は、SQLite GUI ツールを使用するのがおすすめです。



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