SQLite ALTER TABLE RENAME ドキュメント解説
SQLite ALTER TABLE RENAME ドキュメント解説
この解説では、以下の内容を分かりやすく説明します。
- ALTER TABLE RENAME コマンドの基本的な構文
- テーブルとカラムの名前変更の例
- 外部キー制約との関係
- 使用上の注意点
ALTER TABLE RENAME コマンドの構文
ALTER TABLE table_name RENAME TO new_name;
table_name
: 変更したいテーブルの名前new_name
: 新しい名前
テーブルとカラムの名前変更の例
テーブルの名前変更
ALTER TABLE users RENAME TO customers;
users
テーブルの名前を customers
に変更します。
カラムの名前変更
ALTER TABLE orders RENAME COLUMN email TO contact_email;
orders
テーブルの email
カラムの名前を contact_email
に変更します。
外部キー制約との関係
テーブルやカラムの名前を変更すると、外部キー制約が影響を受ける場合があります。
- 子テーブルのカラム名が変更された場合、親テーブルの外部キー制約で参照されるカラム名も変更する必要があります。
使用上の注意点
- ALTER TABLE RENAME コマンドは、データベース接続中のすべてのユーザーに影響を与えます。変更前に接続中のユーザーに通知するなど、注意が必要です。
- 同一の名前を持つテーブルやカラムが既に存在する場合、エラーが発生します。
- トランザクション内で ALTER TABLE RENAME コマンドを実行する場合は、コミットする前にエラーが発生していないことを確認する必要があります。
補足
- 上記の解説は、SQLite 3.35.0 以降のバージョンを対象としています。
- より詳細な情報は、SQLite の公式ドキュメントを参照してください。
- 分からない点があれば、お気軽にご質問ください。
SQLite ALTER TABLE RENAME サンプルコード
-- テーブル 'users' を 'customers' に変更
ALTER TABLE users RENAME TO customers;
-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更
ALTER TABLE products RENAME TO inventory;
カラムの名前変更
-- テーブル 'orders' の 'email' カラムを 'contact_email' に変更
ALTER TABLE orders RENAME COLUMN email TO contact_email;
-- テーブル 'users' の 'address' カラムを 'shipping_address' に変更
ALTER TABLE users RENAME COLUMN address TO shipping_address;
外部キー制約の変更
-- テーブル 'orders' の 'customer_id' カラムがテーブル 'customers' の 'id' カラムを参照する外部キー制約を持つ場合
-- テーブル 'customers' を 'clients' に変更
ALTER TABLE customers RENAME TO clients;
-- テーブル 'orders' の外部キー制約を更新
ALTER TABLE orders
ADD CONSTRAINT fk_customer_id
FOREIGN KEY (customer_id)
REFERENCES clients (id);
-- テーブル 'products' の 'category_id' カラムがテーブル 'categories' の 'id' カラムを参照する外部キー制約を持つ場合
-- テーブル 'categories' を 'product_categories' に変更
ALTER TABLE categories RENAME TO product_categories;
-- テーブル 'products' の外部キー制約を更新
ALTER TABLE products
ADD CONSTRAINT fk_category_id
FOREIGN KEY (category_id)
REFERENCES product_categories (id);
その他の例
-- テーブル 'users' の 'age' カラムを 'age_in_years' に変更し、データ型を INTEGER から SMALLINT に変更
ALTER TABLE users
RENAME COLUMN age TO age_in_years,
ALTER COLUMN age_in_years SET DATA TYPE SMALLINT;
-- テーブル 'products' に 'description' カラムを追加
ALTER TABLE products ADD COLUMN description TEXT;
-- テーブル 'orders' から 'created_at' カラムを削除
ALTER TABLE orders DROP COLUMN created_at;
補足
- より詳細
SQLite ALTER TABLE RENAME 以外の方法
CREATE TABLE と INSERT INTO を使用
-- テーブル 'users' を 'customers' に変更
-- 新しいテーブル 'customers' を作成
CREATE TABLE customers (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
email TEXT,
...
);
-- テーブル 'users' のデータを 'customers' にコピー
INSERT INTO customers (id, name, email)
SELECT id, name, email
FROM users;
-- テーブル 'users' を削除
DROP TABLE users;
-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更
-- 新しいテーブル 'inventory' を作成
CREATE TABLE inventory (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
price REAL,
...
);
-- テーブル 'products' のデータを 'inventory' にコピー
INSERT INTO inventory (id, name, price)
SELECT id, name, price
FROM products;
-- テーブル 'products' を削除
DROP TABLE products;
RENAME コマンドを使用
-- テーブル 'users' を 'customers' に変更
-- ファイル 'users.db' を 'customers.db' に名前変更
-- テーブル 'products' を 'inventory' に変更
-- ファイル 'products.db' を 'inventory.db' に名前変更
SQLite GUI ツールを使用
- SQLite Studio
- DB Browser for SQLite
これらのツールは、テーブルやカラムの名前を変更するためのグラフィカルなインターフェースを提供します。
それぞれの方法のメリットとデメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ALTER TABLE RENAME | シンプルで簡単 | 外部キー制約を手動で更新する必要がある |
CREATE TABLE と INSERT INTO | 外部キー制約を自動的に更新できる | データ量が多い場合、時間がかかる |
RENAME コマンド | ファイル操作のみで完了 | データベース接続が不要 |
SQLite GUI ツール | 操作が簡単 | インストールが必要 |
- データ量が少なく、外部キー制約がない場合は、ALTER TABLE RENAME が最も簡単です。
- データ量が多い場合や、外部キー制約がある場合は、CREATE TABLE と INSERT INTO を使用する方が安全です。
- ファイル操作に慣れている場合は、RENAME コマンドを使用するのも良いでしょう。
- 初心者の場合は、SQLite GUI ツールを使用するのがおすすめです。
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