C言語 Numerics の HUGE_VALF とは?

2024-04-02

C言語のNumericsにおけるHUGE_VALFの詳細解説

HUGE_VALFの概要

1 定義

#include <float.h>

#define HUGE_VALF FLT_MAX
  • <float.h> ヘッダーファイルで定義されています。
  • FLT_MAX マクロと同等の値です。

2 型と値

  • 型: float
  • 値: 3.4028234663852886e+38 (約3.4e+38)

3 用途

  • 浮動小数点演算におけるオーバーフロー検出
  • 非常に大きな数値を表す必要のある場合

HUGE_VALFの使用例

1 オーバーフロー検出

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = 1.0e30, b = 1.0e30;
  float c = a * b;

  if (c == HUGE_VALF) {
    printf("オーバーフローが発生しました。\n");
  } else {
    printf("c = %f\n", c);
  }

  return 0;
}
  • この例では、ab の積が HUGE_VALF と等しいかどうかをチェックしています。
  • 等しい場合はオーバーフローが発生したと判断し、エラーメッセージを出力します。

2 非常に大きな数値の表現

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = HUGE_VALF;
  printf("a = %f\n", a);

  return 0;
}
  • この例では、HUGE_VALF を変数 a に代入して、その値を出力しています。

HUGE_VALFに関する注意点

  • HUGE_VALF はプラットフォームによって異なる値になる可能性があります。
  • HUGE_VALF は無限大を表すわけではありません。
  • 浮動小数点演算は誤差が発生する可能性があるため、注意が必要です。


C言語 Numerics の HUGE_VALF を用いたサンプルコード集

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = 1.0e30, b = 1.0e30;
  float c = a * b;

  // オーバーフローが発生した場合
  if (c == HUGE_VALF) {
    printf("オーバーフローが発生しました。\n");
  } else {
    printf("c = %f\n", c);
  }

  return 0;
}

非常に大きな数値の表現

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = HUGE_VALF;
  printf("a = %f\n", a);

  return 0;
}

NaN との比較

#include <float.h>
#include <math.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = sqrt(-1.0f); // NaN を生成

  // NaN はいかなる値とも等しくない
  if (a == HUGE_VALF) {
    printf("a は HUGE_VALF と等しいです。\n");
  } else {
    printf("a は HUGE_VALF と等しくありません。\n");
  }

  return 0;
}

浮動小数点演算の誤差

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = 1.0f, b = 0.1f;
  float c = a - b;

  // 期待される値: 0.9
  printf("c = %f\n", c);

  return 0;
}

HUGE_VALF のプラットフォーム依存性

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  printf("HUGE_VALF = %f\n", HUGE_VALF);

  return 0;
}

HUGE_VALF と無限大

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = HUGE_VALF;

  // 無限大は特別な値であり、HUGE_VALF とは異なる
  if (a == INFINITY) {
    printf("a は無限大です。\n");
  } else {
    printf("a は無限大ではありません。\n");
  }

  return 0;
}

補足

  • これらのコードはあくまでもサンプルであり、用途に合わせて変更する必要があります。


C言語 Numerics の HUGE_VALF 以外の方法

浮動小数点型の最大値・最小値マクロ

  • FLT_MAX: float 型の最大値
  • DBL_MAX: double 型の最大値

これらのマクロは <float.h> ヘッダーファイルで定義されています。

例:FLT_MAX の使用

#include <float.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  printf("FLT_MAX = %f\n", FLT_MAX);

  return 0;
}

isnan() 関数

  • NaN(Not a Number)かどうかを判定
  • <math.h> ヘッダーファイルで定義

例:isnan() 関数の使用

#include <math.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = sqrt(-1.0f); // NaN を生成

  if (isnan(a)) {
    printf("a は NaN です。\n");
  } else {
    printf("a は NaN ではありません。\n");
  }

  return 0;
}

isinf() 関数

  • 無限大かどうかを判定

例:isinf() 関数の使用

#include <math.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = HUGE_VALF;

  if (isinf(a)) {
    printf("a は無限大です。\n");
  } else {
    printf("a は無限大ではありません。\n");
  }

  return 0;
}

fpclassify() 関数

  • 浮動小数点数の種類を判定

例:fpclassify() 関数の使用

#include <math.h>
#include <stdio.h>

int main() {
  float a = 1.0f, b = 0.1f;
  float c = a - b;

  int classification = fpclassify(c);

  switch (classification) {
    case FP_ZERO:
      printf("c は 0 です。\n");
      break;
    case FP_NORMAL:
      printf("c は通常の数値です。\n");
      break;
    case FP_SUBNORMAL:
      printf("c は非正規化数です。\n");
      break;
    case FP_INFINITE:
      printf("c は無限大です。\n");
      break;
    case FP_NAN:
      printf("c は NaN です。\n");
      break;
  }

  return 0;
}

自作関数

  • 特定の条件に基づいて、独自の判定ロジックを実装

例:自作関数の使用

#include <math.h>

// 絶対値が HUGE_VALF より大きい場合、TRUE を返す
int is_huge(float x) {
  return fabs(x) > HUGE_VALF;
}

int main() {
  float a = 1.0e30;

  if (is_huge(a)) {
    printf("a は非常に大きな数値です。\n");
  } else {
    printf("a は非常に大きな数値ではありません。\n");
  }

  return 0;
}



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