C言語コンパイラとCMakeの連携を強化! CMAKE_C_KNOWN_FEATURES で開発効率アップ

2024-04-09

CMakeにおけるCMAKE_C_KNOWN_FEATURESの詳細解説

CMAKE_C_KNOWN_FEATURESは、CMakeのグローバルスコーププロパティであり、C言語コンパイラで利用可能なC言語機能のリストを格納します。このプロパティは、ターゲットのコンパイル時に特定の機能を有効化/無効化するために使用できます。

詳細

  • バージョン: CMake 3.1以降で利用可能
  • データ型: STRING
  • 初期値: CMakeが認識しているC言語機能のリスト
  • 使用例:
# ターゲットに対してC言語機能を有効化する例
target_compile_features(my_target PUBLIC CXX_STANDARD_17)

# CMAKE_C_KNOWN_FEATURESに含まれる機能を確認する例
if(CMAKE_C_KNOWN_FEATURES MATCHES "c11")
  # C11機能が利用可能な場合の処理
else()
  # C11機能が利用できない場合の処理
endif()

C言語機能のリスト

CMAKE_C_KNOWN_FEATURESに含まれるC言語機能のリストは、CMakeのバージョンによって異なります。詳細は、CMakeのドキュメント https://cmake.org/features/ を参照してください。

補足

  • CMAKE_C_KNOWN_FEATURESは、C言語コンパイラによってサポートされている機能のみをリストします。コンパイラが特定の機能をサポートしていない場合、その機能はリストに含まれません。
  • target_compile_features()コマンドを使用して、ターゲットに対して特定のC言語機能を有効化/無効化できます。
  • 本解説は、2024年4月8日時点の情報に基づいています。
  • 本解説は、情報提供のみを目的としており、いかなる保証も伴いません。
  • ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。


CMakeにおけるCMAKE_C_KNOWN_FEATURESのサンプルコード

ターゲットに対してC言語機能を有効化する例

# C11標準を有効にする
target_compile_features(my_target PUBLIC CXX_STANDARD_17)

# C11標準で追加された`_Generic`キーワードを使用する
add_executable(my_program main.c)
target_link_libraries(my_program my_target)

set(SOURCE_FILES main.c)
set(CMAKE_C_COMPILER_FLAGS "-std=c11")
add_custom_command(
  TARGET my_program
  POST_BUILD
  COMMAND ${CMAKE_C_COMPILER} -o ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/my_program ${SOURCE_FILES} ${CMAKE_C_COMPILER_FLAGS}
)

CMAKE_C_KNOWN_FEATURESに含まれる機能を確認する例

if(CMAKE_C_KNOWN_FEATURES MATCHES "c11")
  # C11機能が利用可能な場合の処理
  message(STATUS "C11機能が利用可能です")
else()
  # C11機能が利用できない場合の処理
  message(STATUS "C11機能が利用できません")
endif()

特定のC言語機能を有効/無効化する例

# C11標準の`_Generic`キーワードを使用する
set(SOURCE_FILES main.c)

# C11標準を有効にする
set(CMAKE_C_COMPILER_FLAGS "-std=c11")

# `_Generic`キーワードを無効にする
set(CMAKE_C_FLAGS "-Wno-error=unused-variable")

add_custom_command(
  TARGET my_program
  POST_BUILD
  COMMAND ${CMAKE_C_COMPILER} -o ${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/my_program ${SOURCE_FILES} ${CMAKE_C_COMPILER_FLAGS} ${CMAKE_C_FLAGS}
)


CMAKE_C_KNOWN_FEATURESの代わりとなる方法

コンパイラフラグ

多くの場合、コンパイラフラグを使用して特定のC言語機能を有効/無効化できます。例えば、C11標準を有効にするには、以下のフラグを使用できます。

-std=c11

コンパイラフラグの詳細については、コンパイラのドキュメントを参照してください。

プリプロセッサマクロを使用して、特定のC言語機能を有効/無効化することもできます。例えば、__STDC_VERSION__マクロを使用して、C11標準が利用可能かどうかを確認できます。

#ifdef __STDC_VERSION__
#if __STDC_VERSION__ >= 201112L
  // C11機能が利用可能な場合の処理
#endif
#endif

プリプロセッサマクロの詳細については、C言語のドキュメントを参照してください。

ソースコードの変更

C言語機能によっては、ソースコードを変更することで有効/無効化できるものもあります。例えば、restrictキーワードは、C99標準で導入されましたが、C89標準のコンパイラでも使用できます。ただし、ソースコードを修正する必要があります。

// C89標準のコンパイラで`restrict`キーワードを使用する例
void foo(int *restrict p) {
  *p = 10;
}

ソースコードの変更は、最後の手段として使用するべきです。

その他の方法

上記以外にも、C言語コンパイラで利用可能なC言語機能を制御する方法はいくつかあります。詳細は、コンパイラや開発環境のドキュメントを参照してください。

注意事項

  • C言語機能を有効/無効化する方法は、コンパイラや開発環境によって異なる場合があります。
  • 特定のC言語機能を有効/無効化する前に、その機能の動作を理解しておく必要があります。
  • ソースコードを変更する場合は、互換性を考慮する必要があります。

CMAKE_C_KNOWN_FEATURESは、CMakeを使用してC言語コンパイラで利用可能なC言語機能を制御するための便利な方法です。ただし、他の方法も存在するため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。




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