Cypress テストで環境変数を使いこなす! Cypress.env の徹底解説
Cypress.env を使ってテスト環境を賢く操る
- 設定方法
Cypress.env は、以下の方法で設定できます。
- cypress.json ファイル
{
"env": {
"baseUrl": "https://dev.example.com",
"apiKey": "1234567890"
}
}
- JavaScript コード
Cypress.env('baseUrl', 'https://stage.example.com');
Cypress.env('apiKey', '9876543210');
- コマンドライン
cypress run --env baseUrl=https://prod.example.com apiKey=0123456789
- 参照方法
Cypress テストの中で、Cypress.env で設定した変数は Cypress.env()
を使って参照できます。
cy.visit(Cypress.env('baseUrl'));
cy.request({
url: Cypress.env('apiUrl'),
headers: {
'Authorization': `Bearer ${Cypress.env('apiKey')}`
}
});
Cypress.env の活用例
- 異なる環境でテストを実行
cypress.json
ファイルに異なる環境の設定を記述することで、テストを実行する環境を切り替えることができます。
{
"env": {
"dev": {
"baseUrl": "https://dev.example.com",
"apiKey": "1234567890"
},
"stage": {
"baseUrl": "https://stage.example.com",
"apiKey": "9876543210"
},
"prod": {
"baseUrl": "https://prod.example.com",
"apiKey": "0123456789"
}
}
}
- テストデータや設定を動的に変更
JavaScript コードを使って、テストデータや設定を動的に変更することができます。
const baseUrl = Cypress.env('baseUrl');
if (Cypress.env('isProd')) {
// 本番環境の場合、テストデータの量を減らす
} else {
// 開発環境またはステージング環境の場合、すべてのテストデータを使用する
}
Cypress.env の注意点
- Cypress.env で設定した変数は、テストファイル内でのみ有効です。
- Cypress.env で設定した変数は、他の JavaScript ライブラリから直接参照することはできません。
Cypress.env を活用したサンプルコード集
// cypress.json
{
"env": {
"dev": {
"baseUrl": "https://dev.example.com",
"apiKey": "1234567890"
},
"stage": {
"baseUrl": "https://stage.example.com",
"apiKey": "9876543210"
},
"prod": {
"baseUrl": "https://prod.example.com",
"apiKey": "0123456789"
}
}
}
// test.spec.js
it('should visit the correct URL', () => {
cy.visit(Cypress.env('baseUrl'));
// ...
});
テストデータや設定を動的に変更
// test.spec.js
const baseUrl = Cypress.env('baseUrl');
if (Cypress.env('isProd')) {
// 本番環境の場合、テストデータの量を減らす
cy.fixture('small-data.json').then((data) => {
// ...
});
} else {
// 開発環境またはステージング環境の場合、すべてのテストデータを使用する
cy.fixture('large-data.json').then((data) => {
// ...
});
}
環境変数を使った条件分岐
// test.spec.js
const isDebugMode = Cypress.env('isDebugMode');
if (isDebugMode) {
// デバッグモードの場合、詳細なログを出力する
cy.log('**Debug mode enabled**');
// ...
} else {
// デバッグモードではない場合、通常の処理を行う
// ...
}
API キーなどの機密情報を安全に扱う
// cypress.env.json
{
"env": {
"apiKey": "******" // 実際の API キーはここに記述しない
}
}
// test.spec.js
const apiKey = Cypress.env('apiKey');
// テストの中で API キーを使用する
cy.request({
url: 'https://api.example.com',
headers: {
'Authorization': `Bearer ${apiKey}`
}
});
コマンドラインから環境変数を設定
cypress run --env baseUrl=https://custom.example.com apiKey=my-secret-key
これらのサンプルコードは、Cypress.env の使い方を理解するのに役立ちます。
ご自身のテストケースに合わせて、コードを自由にカスタマイズしてください!
Cypress.env の代替方法
テストファイル内で直接変数を定義
const baseUrl = 'https://dev.example.com';
const apiKey = '1234567890';
it('should visit the correct URL', () => {
cy.visit(baseUrl);
// ...
});
cy.data() コマンドを使用
cy.data('baseUrl', 'https://dev.example.com');
cy.data('apiKey', '1234567890');
it('should visit the correct URL', () => {
cy.visit(cy.data('baseUrl'));
// ...
});
環境変数ファイルを使用
# .env
BASE_URL=https://dev.example.com
API_KEY=1234567890
// test.spec.js
require('dotenv').config();
it('should visit the correct URL', () => {
cy.visit(process.env.BASE_URL);
// ...
});
カスタムコマンドを作成
// commands/env.js
Cypress.Commands.add('setEnv', (key, value) => {
Cypress.env(key, value);
});
// test.spec.js
cy.setEnv('baseUrl', 'https://dev.example.com');
cy.setEnv('apiKey', '1234567890');
it('should visit the correct URL', () => {
cy.visit(Cypress.env('baseUrl'));
// ...
});
どの方法を選択するかは、プロジェクトの規模や要件によって異なります。
以下は、それぞれの方法のメリットとデメリットです。
**方法 | メリット | デメリット** |
---|---|---|
テストファイル内で直接変数を定義 | シンプルで分かりやすい | テストファイルが冗長になる可能性がある |
cy.data() コマンドを使用 | テストファイルがスッキリする | テストデータと環境変数を混同しやすい |
環境変数ファイルを使用 | 環境変数を一元管理できる | 設定ファイルの管理が煩雑になる可能性がある |
カスタムコマンドを作成 | コードの再利用性が高い | 開発コストがかかる |
最適な方法を選択して、効率的なテスト開発を実現しましょう!
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