Django テンプレートのオーバーライド:基礎から応用まで

2024-04-02

テンプレートのオーバーライド方法

Django テンプレートをオーバーライドするには、次の 2 つの方法があります。

  1. テンプレートファイルの置き換え
  2. テンプレートタグの使用

テンプレートファイルの置き換えは、最も簡単な方法です。以下の手順で行います。

  1. アプリケーションディレクトリに templates ディレクトリを作成します。
  2. デフォルトのテンプレートファイルと同じ名前のファイルを作成します。
  3. ファイルに独自の HTML コードとテンプレート変数を含めます。

例:

デフォルトのテンプレートファイル:

{% extends "base.html" %}

{% block content %}
<h1>デフォルトのタイトル</h1>
<p>デフォルトの内容</p>
{% endblock %}

オーバーライドするテンプレートファイル:

{% extends "base.html" %}

{% block content %}
<h1>オーバーライドされたタイトル</h1>
<p>オーバーライドされた内容</p>
{% endblock %}

この例では、base.html という名前のデフォルトテンプレートを templates/base.html という名前のファイルで置き換えています。オーバーライドされたファイルでは、タイトルと内容を独自のものに変更しています。

テンプレートタグは、テンプレートファイルの一部を動的に置き換えるために使用できます。以下の手順で行います。

  1. 独自のテンプレートタグを作成します。
  2. テンプレートファイルでテンプレートタグを使用します。

例:

from django.template import Library

register = Library()

@register.simple_tag
def my_tag(text):
  return text.upper()
{% extends "base.html" %}

{% block content %}
<h1>{% my_tag "タイトル" %}</h1>
<p>デフォルトの内容</p>
{% endblock %}

この例では、my_tag という名前のテンプレートタグを作成しています。このタグは、渡されたテキストをすべて大文字に変換します。テンプレートファイルでは、my_tag タグを使用してタイトルを大文字に変換しています。

Django テンプレートのオーバーライドは、独自の機能やデザインを追加するための強力なツールです。テンプレートファイルの置き換えとテンプレートタグの使用方法を理解することで、ニーズに合ったテンプレートを作成することができます。

補足

  • 上記の例は、基本的なテンプレートのオーバーライド方法を示しています。より複雑な例については、公式ドキュメントを参照してください。
  • テンプレートをオーバーライドする際には、デフォルトのテンプレートファイルの名前とパスに注意する必要があります。
  • テンプレートをオーバーライドすると、既存の機能が動作しなくなる可能性があります。変更を加える前に、テンプレートの動作を十分に理解しておくことが重要です。


Django テンプレートのオーバーライド サンプルコード

テンプレートファイルの置き換え

ヘッダー部分のみ変更

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>{% block title %}{% endblock %}</title>
</head>
<body>
  {% block content %}
  {% endblock %}
</body>
</html>

オーバーライドファイル:

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
  <meta charset="UTF-8">
  <title>{% block title %}{% endblock %}</title>
  <link rel="stylesheet" href="{% static 'css/style.css' %}">
</head>
<body>
  {% block content %}
  {% endblock %}
</body>
</html>

この例では、デフォルトテンプレートのヘッダー部分に style.css ファイルへのリンクを追加しています。

コンテンツ部分に独自のカラムレイアウトを追加

デフォルトテンプレート:

{% extends "base.html" %}

{% block content %}
  <h1>{% block title %}{% endblock %}</h1>
  <p>{% block text %}{% endblock %}</p>
{% endblock %}

オーバーライドファイル:

{% extends "base.html" %}

{% block content %}
  <h1>{% block title %}{% endblock %}</h1>
  <div class="container">
    <div class="row">
      <div class="col-md-8">
        {% block text %}{% endblock %}
      </div>
      <div class="col-md-4">
        <p>サイドバー</p>
      </div>
    </div>
  </div>
{% endblock %}

この例では、デフォルトテンプレートのコンテンツ部分に 2 カラムレイアウトを追加しています。

テンプレートタグの使用

テキストを大文字に変換する

from django.template import Library

register = Library()

@register.simple_tag
def upper(text):
  return text.upper()

テンプレート:

<h1>{% upper "タイトル" %}</h1>
<p>{% upper "本文" %}</p>

この例では、upper というテンプレートタグを作成して、渡されたテキストをすべて大文字に変換しています。

現在のユーザー名を表示する

from django.contrib.auth.models import User

@register.simple_tag
def current_user(request):
  user = request.user
  if user.is_authenticated:
    return user.username
  else:
    return "匿名"

テンプレート:

<p>ログインユーザー: <strong>{% current_user request %}</strong></p>

この例では、current_user というテンプレートタグを作成して、現在のユーザー名を表示しています。

  • 上記の例はほんの一例です。テンプレートのオーバーライド方法は、さまざまな方法で利用できます。
  • 複雑なテンプレートを作成する場合は、テンプレートエンジン


Django テンプレートのオーバーライド方法:その他の方法

カスタムテンプレートエンジンを使用する

Django はデフォルトで Jinja2 テンプレートエンジンを使用していますが、他のテンプレートエンジンを使用することもできます。例えば、Django-Twig や Django-Liquid などのライブラリを使用することで、Twig や Liquid などのテンプレート言語を使用することができます。

テンプレートコンテキストプロセッサーは、テンプレートに additional な情報を提供するために使用することができます。例えば、現在のユーザー情報やサイト設定などをテンプレートに提供するために使用することができます。

テンプレート фрагментを使用する

テンプレートフラグメントは、テンプレートファイルの一部を再利用するために使用することができます。例えば、ヘッダーやフッターなどの共通部分をテンプレートフラグメントとして作成しておけば、すべてのテンプレートで簡単に呼び出すことができます。

テンプレートインクルージョンは、別のテンプレートファイルを現在のテンプレートに挿入するために使用することができます。例えば、サイドバーなどの共通部分をテンプレートインクルージョンとして作成しておけば、必要なテンプレートに簡単に挿入することができます。

カスタムビューを使用する

Django ビューは、HTTP リクエストを処理して、テンプレートにレンダリングする役割を果たします。カスタムビューを作成することで、独自のテンプレートロジックを実装することができます。

Django テンプレートをオーバーライドする方法は、さまざまな方法があります。これらの方法を組み合わせることで、ニーズに合ったテンプレートを作成することができます。

補足

  • 上記の方法は、より複雑なテンプレートをオーバーライドする場合に役立ちます。
  • 使用する方法は、プロジェクトの要件と開発者のスキルによって異なります。
  • 各方法の詳細については、公式ドキュメントを参照してください。



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