Djangoの django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッド

2024-04-02

Django の django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッド

django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッドは、データベースに保存されているストアドプロシージャを呼び出すためのものです。ストアドプロシージャは、データベース内で完結する処理をまとめたプログラムであり、複雑な処理を効率的に実行したり、データベースサーバの機能を活用したりすることができます。

使い方

callproc() メソッドは、以下の引数を受け取ります。

  • procname: 呼び出すストアドプロシージャの名前
  • parameters: ストアドプロシージャのパラメータのリスト

パラメータは、名前付きパラメータと位置パラメータのどちらでも指定できます。

from django.db import connection

# 名前付きパラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', {'customer_id': 123})

# 位置パラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す
cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', [123])

戻り値

callproc() メソッドは、ストアドプロシージャから返された結果セットを返します。結果セットは、cursor.fetchall() などのメソッドを使って取得できます。

注意点

  • ストアドプロシージャの名前は、データベースによって異なる場合があります。
  • ストアドプロシージャのパラメータの型と順序は、ストアドプロシージャの定義によって異なります。
  • ストアドプロシージャから返される結果セットの構造は、ストアドプロシージャの定義によって異なります。

補足

callproc() メソッドは、Django の ORM では提供されていない機能を実行するために使用できます。例えば、以下のような場合に callproc() メソッドを使用できます。

  • データベースサーバの固有の機能を利用する
  • 複雑な処理を効率的に実行する
  • ストアドプロシージャで実装されたビジネスロジックを利用する

ただし、callproc() メソッドは、データベースに依存したコードになるため、注意して使用する必要があります。

callproc() メソッドに関する質問は、Django の公式フォーラムやチャットで質問することができます。



Django django.db.models.CursorWrapper.callproc() メソッドのサンプルコード

名前付きパラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す

from django.db import connection

# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する

cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', {'customer_id': 123})

# 結果セットを取得する

results = cursor.fetchall()

# 結果セットを処理する

for row in results:
    print(row)

位置パラメータを使ってストアドプロシージャを呼び出す

from django.db import connection

# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する

cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_by_id', [123])

# 結果セットを取得する

results = cursor.fetchall()

# 結果セットを処理する

for row in results:
    print(row)

出力パラメータを取得する

from django.db import connection

# 'sp_get_customer_name' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する
# customer_name 出力パラメータを取得する

cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_name', [123], [out_param])

# 出力パラメータの値を取得する

customer_name = out_param.value

# customer_name を処理する

print(customer_name)

複数結果セットを取得する

from django.db import connection

# 'sp_get_customer_orders' という名前のストアドプロシージャを呼び出す
# customer_id パラメータに 123 を指定する

cursor = connection.cursor()
cursor.callproc('sp_get_customer_orders', [123])

# 結果セットをすべて取得する

results = cursor.fetchall()

# 結果セットを処理する

for result in results:
    for row in result:
        print(row)



Django でストアドプロシージャを呼び出す他の方法

django.db.models.Model クラスの raw() メソッドは、生の SQL クエリを実行するために使用できます。このメソッドを使って、ストアドプロシージャを呼び出す SQL クエリを実行することができます。

from django.db import models

class Customer(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=255)

# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す

customer = Customer.objects.raw('EXEC sp_get_customer_by_id @customer_id = %s', [123]).first()

# customer オブジェクトを処理する

print(customer.name)

django.db.connection.cursor() メソッドは、データベース接続のカーソルを取得するために使用できます。このカーソルを使って、ストアドプロシージャを呼び出す SQL クエリを実行することができます。

from django.db import connection

# 'sp_get_customer_by_id' という名前のストアドプロシージャを呼び出す

cursor = connection.cursor()
cursor.execute('EXEC sp_get_customer_by_id @customer_id = ?', [123])

# 結果セットを取得する

results = cursor.fetchall()

# 結果セットを処理する

for row in results:
    print(row)

カスタムのデータベースアクセスレイヤー

独自のデータベースアクセスレイヤーを作成して、ストアドプロシージャを呼び出すことができます。このレイヤーは、django.db モジュールに含まれる機能を利用して、ストアドプロシージャを呼び出すためのコードをカプセル化することができます。

  • 1 つのストアドプロシージャだけを呼び出す場合は、django.db.models.Model クラスの raw() メソッドを使用するのが最も簡単です。
  • 複数のストアドプロシージャを呼び出す場合や、より複雑な処理を行う場合は、django.db.connection.cursor() メソッドを使用するか、カスタムのデータベースアクセスレイヤーを作成することを検討してください。

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