django.utils.html.format_html_join() 関数で HTML コードを安全に生成

Django の "django.utils.html.format_html_join()" 関数について

django.utils.html.format_html_join() は、Django テンプレート内で HTML コードを安全に生成するために使用される関数です。これは、複数の HTML 断片を連結し、安全な方法でフォーマットする必要がある場合に役立ちます。

使い方

format_html_join() は、次の 3 つの引数を受け取ります。

1. セパレータ: 各 HTML 断片の間に入る文字列です。
2. フォーマット文字列: 各 HTML 断片をフォーマットするために使用される文字列です。
3. 引数ジェネレータ: フォーマット文字列に渡される引数を生成するイテレータです。

例

以下の例は、format_html_join() を使用して、ユーザー名のリストを HTML の箇条書きリストに変換する方法を示しています。

from django.utils.html import format_html_join

users = [
    {'username': 'alice'},
    {'username': 'bob'},
    {'username': 'charlie'},
]

html = format_html_join(
    '\n',
    '<li><a href="/users/{}">{}</a></li>',
    (user['username'] for user in users),
)

このコードは、次の HTML を生成します。

<ul>
  <li><a href="/users/alice">alice</a></li>
  <li><a href="/users/bob">bob</a></li>
  <li><a href="/users/charlie">charlie</a></li>
</ul>

利点

format_html_join() を使用すると、次の利点があります。

• 安全性: すべての引数はエスケープされ、安全な方法で HTML コードに挿入されます。
• 読みやすさ: コードをより読みやすく、理解しやすくすることができます。
• 再利用性: フォーマット文字列を再利用して、さまざまな HTML コードを生成することができます。

補足

• format_html_join() は、str.format() と似ていますが、HTML コードを生成するために特別に設計されています。
• format_html_join() は、Django テンプレート内でのみ使用できます。

django.utils.html.format_html_join() は、Django テンプレート内で HTML コードを安全に生成するために使用される便利な関数です。この関数を理解することで、より読みやすく、安全な Django テンプレートを作成することができます。

Django の django.utils.html.format_html_join() 関数のサンプルコード

ユーザー名のリストを箇条書きリストに変換する

from django.utils.html import format_html_join

users = [
    {'username': 'alice'},
    {'username': 'bob'},
    {'username': 'charlie'},
]

html = format_html_join(
    '\n',
    '<li><a href="/users/{}">{}</a></li>',
    (user['username'] for user in users),
)

print(html)

<ul>
  <li><a href="/users/alice">alice</a></li>
  <li><a href="/users/bob">bob</a></li>
  <li><a href="/users/charlie">charlie</a></li>
</ul>

コメントのリストを HTML コメントに変換する

from django.utils.html import format_html_join

comments = [
    'これは最初のコメントです。',
    'これは2番目のコメントです。',
    'これは3番目のコメントです。',
]

html = format_html_join(
    '\n',
    '',
    comments,
)

print(html)

出力：

画像のリストを HTML 画像リストに変換する

from django.utils.html import format_html_join

images = [
    {'image_url': '/images/image1.jpg'},
    {'image_url': '/images/image2.jpg'},
    {'image_url': '/images/image3.jpg'},
]

html = format_html_join(
    '\n',
    '<img src="{}" alt="{}" />',
    (image['image_url'] for image in images),
)

print(html)

出力：

<img src="/images/image1.jpg" alt="" />
<img src="/images/image2.jpg" alt="" />
<img src="/images/image3.jpg" alt="" />

動的な HTML コードを生成する

from django.utils.html import format_html_join

def generate_html(user):
    return format_html_join(
        '\n',
        '<li><a href="/users/{}">{}</a></li>',
        (user['username'], user['email']),
    )

users = [
    {'username': 'alice', 'email': '[email protected]'},
    {'username': 'bob', 'email': '[email protected]'},
    {'username': 'charlie', 'email': '[email protected]'},
]

html = ''.join(generate_html(user) for user in users)

print(html)

出力：

<ul>
  <li><a href="/users/alice">alice</a></li>
  <li><a href="/users/bob">bob</a></li>
  <li><a href="/users/charlie">charlie</a></li>
</ul>

django.utils.html.format_html_join() は、さまざまな方法で使用できる汎用的な関数です。これらのサンプルコードは、この関数の使用方法を理解するための出発点として役立ちます。

Django テンプレートで HTML コードを生成する他の方法

テンプレート変数

最も簡単な方法は、テンプレート変数を使用して HTML コードを直接出力することです。

{% for user in users %}
  <li><a href="/users/{{ user.username }}">{{ user.username }}</a></li>
{% endfor %}

テンプレートタグ

Django には、さまざまな HTML コードを生成するために使用できる多数のテンプレートタグが用意されています。

• {% for %} タグ: ループ処理
• {% if %} タグ: 条件分岐
• {% url %} タグ: URL 生成
• {% static %} タグ: 静的ファイルへのパス生成

カスタムテンプレートタグ

独自のテンプレートタグを作成して、特定のニーズに合わせた HTML コードを生成することができます。

JavaScript を使用して、動的に HTML コードを生成することができます。

• シンプルな HTML コードを生成する場合は、テンプレート変数を使用するのが最も簡単です。
• より複雑な HTML コードを生成する場合は、テンプレートタグまたはカスタムテンプレートタグを使用する方が適切です。
• 動的に HTML コードを生成する場合は、JavaScript を使用する必要があります。

Django テンプレートには、HTML コードを生成するためのさまざまな方法があります。要件に合った方法を選択してください。